旅行業務取扱管理者とは?資格の重要性
旅行業界への就職・転職を考えている方、または旅行会社で働いており資格取得を目指している方、「旅行業務取扱管理者とはどんな資格か」「試験の難易度や勉強方法は?」と疑問に感じていませんか?
この記事では、旅行業務取扱管理者の資格概要、種類の違い(総合・国内・地域限定)、試験の難易度・合格率、勉強法を、観光庁や日本旅行業協会(JATA)の公式情報を元に解説します。
初めて資格取得を目指す方でも、効率的に試験対策を進められるようになります。
この記事のポイント
- 旅行業務取扱管理者は旅行業者の営業所で旅行取引の責任者となる国家資格で、選任義務がある
- 総合旅行業務取扱管理者は国内・海外両方、国内旅行業務取扱管理者は国内旅行のみ取り扱い可能
- 国内試験の合格率は30〜40%、総合試験の全科目受験は合格率10%台と難易度が高い
- 国内試験の合格に必要な勉強時間は100〜200時間、約3〜4ヶ月が目安
- 令和6年度から国内試験はCBT方式に変更、試験期間内で日時を選択可能に
資格の種類と違い(総合・国内・地域限定)
旅行業務取扱管理者には3種類の資格があります。観光庁によると、旅行業法に基づく資格制度で、選任義務があります。
(1) 総合旅行業務取扱管理者(国内・海外両方取り扱い可能)
総合旅行業務取扱管理者は、国内・海外両方の旅行業務を管理できる資格です。
特徴:
- 国内・海外両方: 国内旅行・海外旅行の両方を取り扱える
- 幅広いキャリア: 旅行会社で幅広く働きたい場合におすすめ
- 難易度が高い: 合格率10%台と難易度が高い
日本旅行業協会(JATA)によると、総合旅行業務取扱管理者試験の実施機関による公式情報が掲載されています。
(2) 国内旅行業務取扱管理者(国内旅行のみ取り扱い可能)
国内旅行業務取扱管理者は、国内旅行のみの業務を管理できる資格です。
特徴:
- 国内旅行のみ: 国内旅行のみ取り扱い可能
- 合格率30〜40%: 総合試験より難易度が低い
- 地域密着型: 地域密着型の旅行会社に向いている
全国旅行業協会(ANTA)によると、国内試験の実施機関による公式情報が掲載されています。
(3) 地域限定旅行業務取扱管理者(特定地域のみ)
地域限定旅行業務取扱管理者は、特定地域内の旅行業務のみ管理できる資格です。
特徴:
- 特定地域のみ: 特定の地域内の旅行業務のみ取り扱い可能
- 最も取得しやすい: 3種類の中で最も難易度が低い
- 限定的なキャリア: 地域密着型の事業者向け
観光庁によると、3種類の資格の違いが詳しく説明されています。
試験の概要・難易度・合格率
試験の概要を理解すると、効果的な対策を立てられます。
(1) 試験科目と出題範囲
試験科目は以下の通りです。
国内旅行業務取扱管理者試験:
| 科目 | 出題範囲 |
|---|---|
| 旅行業法及びこれに基づく命令 | 旅行業法、旅行業法施行規則等 |
| 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 | 標準旅行業約款、運送約款等 |
| 国内旅行実務 | 国内観光地理、運賃・料金計算等 |
総合旅行業務取扱管理者試験:
- 上記3科目に加えて「海外旅行実務」(海外観光地理、出入国法令等)
(出典: 全国旅行業協会(ANTA))
(2) 合格基準(各科目60%以上)
合格基準は、各科目で60%以上の正答率が必要です。資格の大原によると、各科目で合格基準を満たす必要があり、合計点だけでは不合格になる場合があります。
重要:
- 各科目で60%以上: 合計点が高くても、1科目でも60%未満があれば不合格
- バランスよく勉強: 得意科目だけでなく、全科目をバランスよく学習することが重要
(3) 合格率と難易度(総合10%台、国内30〜40%)
合格率は資格の種類により大きく異なります。日本旅行業協会「過去5年間の実施結果」によると、総合試験の合格率・受験者数の公式統計データが掲載されています。
合格率の目安:
| 資格 | 合格率 | 難易度 |
|---|---|---|
| 総合旅行業務取扱管理者(全科目) | 10%台 | 高 |
| 総合旅行業務取扱管理者(科目免除利用) | 30%台 | 中 |
| 国内旅行業務取扱管理者 | 30〜40% | 中 |
| 地域限定旅行業務取扱管理者 | 40〜50% | 低 |
勉強法と必要な勉強時間
効率的な勉強法を実践すると、合格率が上がります。
(1) 必要な勉強時間の目安(100〜200時間)
国内旅行業務取扱管理者の合格に必要な勉強時間は100〜200時間、約3〜4ヶ月が目安です。資格の大原によると、勉強時間の目安が紹介されています。
勉強時間の目安:
- 国内試験: 100〜200時間(3〜4ヶ月)
- 総合試験: 200〜300時間(5〜6ヶ月)
(2) 過去問を繰り返し解くことの重要性
過去問を繰り返し解くことで出題傾向が掴みやすくなります。
過去問の活用法:
- 出題傾向の把握: 過去問を繰り返すことで頻出問題が分かる
- 時間配分の練習: 試験時間内に解答する練習になる
- 弱点の発見: 間違えた問題を復習することで弱点を克服
(3) バランスよく勉強することが合格の鍵
各科目で60%以上の正答率が必要なため、バランスよく勉強することが合格の鍵です。
勉強のコツ:
- 全科目を均等に: 得意科目だけでなく、全科目をバランスよく学習
- 苦手科目を重点的に: 苦手科目を早めに克服することが重要
- 定期的な復習: 一度学習した内容を定期的に復習
受験方法と注意点(CBT方式・科目免除制度)
受験方法と注意点を理解しておくと、スムーズに受験できます。
(1) CBT方式への移行(令和6年度から国内試験)
令和6年度から国内旅行業務取扱管理者試験がCBT方式に移行しました。CBT試験とは、Computer Based Testingの略で、パソコンを使用した試験方式です。
CBT方式の特徴:
- 日時を選択可能: 試験期間内で都合の良い日時を選択できる
- 即日結果が分かる: 試験終了後すぐに結果が分かる場合がある
- 全国の会場で受験可能: 全国のテストセンターで受験できる
全国旅行業協会(ANTA)によると、CBT試験への移行情報が掲載されています。
(2) 科目免除制度の活用(合格率向上)
科目免除制度を活用すれば合格率が上がります。資格ルートによると、一定の条件を満たすと一部科目の受験が免除される制度です。
科目免除制度:
- 国内試験合格者が総合試験を受ける場合: 一部科目が免除される
- 合格率向上: 総合試験の科目免除利用で合格率が30%台に向上
注意:
- 科目免除の条件は公式サイトで確認を推奨
(3) 定期研修の受講義務(5年ごと)
資格取得後も5年ごとの定期研修受講が義務付けられています。定期研修とは、選任された管理者が5年ごとに受講する義務のある研修です。
定期研修の注意点:
- 5年ごとの受講義務: 選任された管理者は5年ごとに受講必須
- 未受講は選任取消の可能性: 未受講の場合は選任が取り消される場合がある
- 費用負担: 研修費用は自己負担または勤務先負担
まとめ:資格選びとキャリアプラン
旅行業務取扱管理者は、旅行業者の営業所で旅行取引の責任者となる国家資格で、選任義務があります。総合旅行業務取扱管理者は国内・海外両方、国内旅行業務取扱管理者は国内旅行のみ取り扱い可能です。
国内試験の合格率は30〜40%で、合格に必要な勉強時間は100〜200時間、約3〜4ヶ月が目安です。総合試験の全科目受験は合格率10%台と難易度が高いですが、科目免除制度を活用すれば合格率が30%台に向上します。
令和6年度から国内試験はCBT方式に変更され、試験期間内で日時を選択可能になりました。観光庁や日本旅行業協会(JATA)で最新情報を確認しながら、自分に合った資格とキャリアプランを立てましょう。
