旅行業の資格完全ガイド|総合・国内旅行業務取扱管理者・種類・取得方法を徹底解説

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/12/26

旅行業の資格とは|業界で求められる資格の重要性

旅行業の資格取得を検討する際、「どの資格を取ればいいか」「難易度はどのくらいか」「資格取得でキャリアにどう影響するか」と悩む方は少なくありません。

この記事では、旅行業務取扱管理者の種類と違い、受験資格、試験内容、勉強方法、資格取得のメリットを、観光庁全国旅行業協会等の公式情報を元に解説します。

初めて旅行業の資格取得を目指す方でも、計画的に学習を進められるようになります。

この記事のポイント

  • 旅行業務取扱管理者は旅行業界唯一の国家資格で、営業所ごとに1名以上の配置が法律で義務付けられている
  • 資格は総合・国内・地域限定の3種類で、海外旅行も扱うなら総合、国内専門なら国内で可
  • 受験資格に年齢・学歴・実務経験の制限がなく、誰でも受験可能
  • 合格率は総合28.2%、国内33.4%(2024年度)で、計画的な学習で合格可能

(1) 旅行業界唯一の国家資格としての位置づけ

旅行業務取扱管理者は、旅行業者の営業所で旅行業務の管理・監督を行う国家資格です。観光庁によると、旅行業法により営業所ごとに1名以上の配置が義務付けられています。

(2) 旅行業法による配置義務(営業所ごとに1名以上)

旅行会社は営業所ごとに旅行業務取扱管理者を1名以上配置する必要があります。このため、資格保有者の需要は高く、就職・転職に有利です。

(3) その他の旅行関連資格(旅程管理主任者・通訳案内士等)

旅程管理主任者:

  • 企画旅行の添乗員(ツアーコンダクター)に必要な資格
  • 総合旅程管理主任者と国内旅程管理主任者の2種類

通訳案内士:

  • 外国人観光客に有償でガイドを行うための国家資格
  • インバウンド需要回復に伴い需要増加

旅行業務取扱管理者の種類と違い|総合・国内・地域限定の比較

旅行業務取扱管理者は、取扱範囲により3種類に分類されます。

資格名 取扱範囲 試験実施団体 向いている人
総合旅行業務取扱管理者 国内・海外両方 日本旅行業協会(JATA) 海外旅行も扱う
国内旅行業務取扱管理者 国内旅行のみ 全国旅行業協会(ANTA) 国内専門
地域限定旅行業務取扱管理者 特定地域のみ 全国旅行業協会(ANTA) 地域観光特化

(1) 総合旅行業務取扱管理者(国内・海外両方)

国内旅行と海外旅行の両方を取り扱える資格です。大手旅行会社への就職を目指す場合は総合の取得を推奨します。

(2) 国内旅行業務取扱管理者(国内旅行のみ)

国内旅行のみを取り扱える資格です。国内旅行専門の旅行会社や、国内旅行に特化したキャリアを目指す場合に最適です。

(3) 地域限定旅行業務取扱管理者(特定地域のみ)

平成30年度より新設された資格で、特定地域の旅行業務のみを取り扱えます。地域観光に特化した事業を展開する場合に有効です。

(4) 資格ごとの取扱範囲と選び方

選び方のポイント:

  • 海外旅行も扱うなら → 総合
  • 国内専門なら → 国内
  • 国内合格後、総合試験の一部科目が免除される
  • まずは国内から挑戦するのも有効な戦略

受験資格・試験内容・合格率|国家資格取得への道

(1) 受験資格(年齢・学歴・実務経験の制限なし)

旅行業務取扱管理者試験は、年齢・学歴・実務経験の制限がなく、誰でも受験可能です。

(2) 試験科目・出題範囲(旅行業法・約款・国内/海外旅行実務)

総合旅行業務取扱管理者試験:

  1. 旅行業法及びこれに基づく命令
  2. 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
  3. 国内旅行実務
  4. 海外旅行実務

国内旅行業務取扱管理者試験:

  1. 旅行業法及びこれに基づく命令
  2. 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
  3. 国内旅行実務

(3) 合格率・難易度(2024年度:総合28.2%、国内33.4%)

資格 合格率(2024年度) 難易度
総合旅行業務取扱管理者 28.2% 中〜高
国内旅行業務取扱管理者 33.4%

合格率は30%前後で、計画的な学習で合格可能な難易度です。

(4) 試験日程・申込方法・受験費用

試験日程:

  • 年1回実施(総合: 10月、国内: 9月)
  • 申込期間を逃すと1年待つ必要があるため注意

受験費用:

  • 総合: 6,500円
  • 国内: 5,800円

(2024年時点、最新情報は各実施団体の公式サイトでご確認ください)

勉強方法・合格のコツ|独学・通信講座・専門学校の比較

(1) 独学のメリット・デメリット(費用・自由度・難易度)

メリット:

  • 費用が抑えられる(参考書代のみ)
  • 自分のペースで学習可能

デメリット:

  • 学習計画の自己管理が必要
  • 疑問点の解決に時間がかかる場合がある

(2) 通信講座の特徴(ユーキャン等)

メリット:

  • 体系的な教材・カリキュラム
  • 添削指導で理解度確認

費用目安:

  • 3〜5万円程度

(3) 専門学校の特徴

メリット:

  • 講師への質問が可能
  • モチベーション維持しやすい

費用目安:

  • 5〜10万円程度

(4) 効率的な学習計画・合格のコツ

学習期間の目安:

  • 総合: 6ヶ月〜1年
  • 国内: 3ヶ月〜6ヶ月

合格のコツ:

  • 過去問を繰り返し解く(出題傾向の把握)
  • 苦手科目を重点的に学習
  • 実務科目(国内/海外旅行実務)は暗記量が多いため早めに着手

資格取得のメリット・キャリアパス|就職・転職・独立への影響

(1) 就職・転職への影響(旅行会社・観光業界)

旅行業務取扱管理者の資格は、旅行会社への就職・転職に有利です。営業所ごとに1名以上の配置が義務付けられているため、資格保有者の需要は高いです。

(2) 資格手当・昇進への影響

多くの旅行会社では、資格手当(月5,000円〜1万円程度)が支給される場合があります。また、管理職への昇進要件とされることもあります。

(3) 独立開業への道(旅行業の登録要件)

旅行業を開業するには、営業所ごとに旅行業務取扱管理者を配置する必要があります。資格取得は独立開業への第一歩です。

(4) 資格維持・更新要件(5年ごとの定期研修)

旅行業務取扱管理者の資格は一度取得すれば生涯有効です。ただし、旅行業務に従事する場合は5年ごとの定期研修が必要です。

まとめ|目的・キャリアプラン別のおすすめ資格

旅行業務取扱管理者は、旅行業界唯一の国家資格で、営業所ごとに1名以上の配置が法律で義務付けられています。総合・国内・地域限定の3種類があり、海外旅行も扱うなら総合、国内専門なら国内で可です。

受験資格に制限がなく、誰でも挑戦できます。合格率は30%前後で、計画的な学習で合格可能な難易度です。

詳細な試験情報は観光庁全国旅行業協会日本旅行業協会で最新情報をご確認ください。

よくある質問

Q1旅行業務取扱管理者の合格率は?

A12024年度は総合28.2%、国内33.4%です。難易度は中程度で、計画的な学習で合格可能です。過去問を繰り返し解き、苦手科目を重点的に学習することが合格のコツです。

Q2総合と国内、どちらを取得すべき?

A2海外旅行も扱うなら総合、国内専門なら国内で可です。国内合格後は総合試験の一部科目が免除されるため、まずは国内から挑戦するのも有効な戦略です。キャリアプランに応じて選びましょう。

Q3独学で合格できる?

A3独学合格者も多いです。通信講座や専門学校も選択肢ですが、費用と学習スタイルで選ぶのが重要です。独学なら参考書代のみで済みますが、学習計画の自己管理が必要です。

Q4旅行会社への就職に資格は必須?

A4必須ではありませんが、取得していると就職・転職に有利です。営業所ごとに1名以上の配置が法律で義務付けられているため、資格保有者の需要は高いです。資格手当が支給される会社も多いです。

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Tripfolio編集部

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