なぜ高知の観光地が注目されるのか
高知県への旅行を計画する際、「どこを観光すればいいのか」「費用はどれくらいか」と悩む方は少なくありません。
この記事では、高知の定番観光地から穴場スポットまで、エリア別の特性、所要時間、費用を高知県観光情報Webサイトやじゃらんnetの情報を元に解説します。
初めて高知を訪れる方でも、効率的に観光地を回れるようになります。
この記事のポイント
- 高知観光の定番は高知城・桂浜・四万十川で、穴場はむろと廃校水族館・入野の浜など
- 高知市内のみなら1日、四万十川・室戸岬を含めるなら1泊2日以上が目安
- 旅行費用は1泊2日で20,000円〜45,000円が目安(交通費、宿泊費、食事代、施設入場料込み)
- ベストシーズンは春(3〜4月)・夏(よさこい祭り8月)・秋(10〜11月)だが混雑するためオフシーズンも狙い目
高知観光の基礎知識(エリア・特徴・歴史)
(1) 高知観光のエリア区分(高知市内・四万十川・室戸岬等)
高知県は広域に観光地が点在しており、大きく以下のエリアに分けられます。
| エリア | 主要観光地 | 特徴 |
|---|---|---|
| 高知市内 | 高知城、桂浜、ひろめ市場 | 歴史・文化・グルメの拠点 |
| 四万十川エリア | 四万十川 | 日本最後の清流、SUP・カヌー体験 |
| 仁淀川エリア | 仁淀川 | 「仁淀ブルー」の美しい水、高知市内から1時間 |
| 室戸岬エリア | 室戸岬、むろと廃校水族館 | 自然・ジオパーク・ユネスコ世界ジオパーク認定 |
| 東部エリア | 入野の浜、やすらぎビーチパーク | サーフィン、ビーチリゾート |
高知市内は公共交通機関でアクセスしやすく、四万十川・室戸岬は車が便利です。
(2) 高知観光の3つの魅力(自然・歴史・グルメ)
高知観光の魅力は、大きく3つに分類されます。
自然:
四万十川(全長196kmの四国最長の大河)、仁淀川(「仁淀ブルー」と呼ばれる美しい青色)、室戸岬(ユネスコ世界ジオパーク)など、豊かな自然が楽しめます。
歴史:
高知城(現存12天守の一つで、天守を含む15棟の建造物が築城当時のまま現存)、桂浜(月の名所として知られる景勝地、坂本龍馬の銅像)など、歴史的価値の高い観光地があります。
グルメ:
かつおのたたき(高知の郷土料理)、ひろめ市場(約40店舗の飲食店と20店舗の物販店が集まる大型屋台村)など、高知ならではのグルメを一度に楽しめます。
(3) 高知観光の用語解説(現存12天守・日本最後の清流・仁淀ブルー等)
高知観光で頻出する用語を解説します。
- 現存12天守: 江戸時代以前から現存する12の天守閣。高知城はそのうちの一つで、全国で唯一、本丸御殿の建物も残っています。
- 四万十川: 全長196kmの四国最長の大河。「日本最後の清流」として知られ、SUP やカヌー体験が人気です。
- 仁淀ブルー: 仁淀川の美しい青色の水。透明度が高く、SNS で人気を集めています。
- よさこい祭り: 毎年8月に開催される高知を代表する夏祭り。全国から多数のチームが参加します。
- 坂本龍馬: 幕末の志士。高知県出身で、桂浜に高さ13.5mの銅像があります。
高知の定番観光スポット
(1) 高知城(現存12天守・アクセス・入場料)
高知城は現存12天守の一つで、天守を含む15棟の建造物が築城当時のまま現存する貴重なお城です。全国で唯一、本丸御殿の建物も残っています。
- 所在地: 高知市丸ノ内1丁目
- アクセス: JR高知駅から路面電車で約10分「高知城前」下車、徒歩5分
- 入場料: 500円(2025年時点)
- 所要時間: 1〜1.5時間
高知市内観光の起点として最適です。
(2) 桂浜(坂本龍馬像・景勝地・見どころ)
桂浜は月の名所として知られる高知県を代表する景勝地です。坂本龍馬の銅像が太平洋を見下ろしています。
- 所在地: 高知市浦戸
- アクセス: JR高知駅からバスで約30分
- 入場料: 無料(坂本龍馬記念館は有料)
- 所要時間: 1〜2時間
太平洋の雄大な景色と龍馬の銅像を見たい方におすすめです。
(3) 四万十川(SUP・カヌー体験・観光遊覧船)
四万十川は全長196kmの四国最長の大河で、「日本最後の清流」として知られています。SUP やカヌー体験、観光遊覧船で大自然を満喫できます。
- 所在地: 四万十市(高知市内から車で約2時間)
- アクセス: 高知市内から車で約2時間、または JR 土讃線「窪川駅」から土佐くろしお鉄道中村線「中村駅」へ
- 料金: SUP・カヌー体験 5,000円〜(事業者により異なります)、観光遊覧船 2,000円〜(事業者により異なります)
- 所要時間: 半日〜1日
自然を満喫したい方、アクティビティ好きの方に最適です。
(4) 仁淀川(仁淀ブルー・アクセス・ベストシーズン)
仁淀川は「仁淀ブルー」と呼ばれる美しい青色で知られ、高知市内から1時間以内でアクセス可能です。
- 所在地: いの町(高知市内から車で約40分)
- アクセス: 高知市内から車で約40分
- 料金: 無料(カヌー体験は有料)
- ベストシーズン: 3〜4月(水量が豊富で、仁淀ブルーが最も美しい)
高知市内から日帰りで訪れたい方におすすめです。
(5) 牧野植物園(朝ドラ効果・約3,000種類の植物)
牧野植物園は、朝ドラで取り上げられた植物学者・牧野富太郎博士の業績顕彰のため開園しました。8ヘクタールに約3,000種類の植物が四季を彩ります。
- 所在地: 高知市五台山
- アクセス: JR高知駅からバスで約30分
- 入場料: 730円(執筆時点、最新の料金は牧野植物園公式サイトでご確認ください)
- 所要時間: 2〜3時間
朝ドラファン、植物好きの方に最適です(2024年朝ドラ効果で注目を集めています)。
(6) ひろめ市場(高知グルメの拠点・約40店舗)
ひろめ市場は高知市内中心部にあり、約40店舗の飲食店と20店舗の物販店が集まる大型屋台村のような施設です。高知のグルメを一度に楽しめます。
- 所在地: 高知市帯屋町2丁目
- アクセス: JR高知駅から路面電車で約15分「大橋通」下車、徒歩3分
- 営業時間: 店舗により異なる(多くは10:00〜23:00)
- 所要時間: 1〜2時間
かつおのたたき等、高知グルメを一度に楽しみたい方に最適です。
高知の穴場観光スポット
(1) むろと廃校水族館(廃校リノベーション・ユニークな展示)
むろと廃校水族館は、廃校をリノベーションした水族館です。プールや教室に水槽を設置し、ユニークな展示が楽しめます。
- 所在地: 室戸市室戸岬町
- アクセス: 高知市内から車で約2時間
- 入場料: 600円(執筆時点、最新の料金はむろと廃校水族館公式サイトでご確認ください)
- 所要時間: 1〜1.5時間
ユニークな水族館を探している方におすすめです。
(2) 入野の浜(サーフィン初心者向け・絶景ビーチ)
入野の浜は、サーフィン初心者向けの絶景ビーチです。波が穏やかで、ビーチの美しさも魅力です。
- 所在地: 黒潮町入野
- アクセス: 高知市内から車で約1.5時間
- 料金: 無料
- 所要時間: 半日〜1日
サーフィン初心者、ビーチリゾートを楽しみたい方に最適です。
(3) やすらぎビーチパーク(全長530mの人工ビーチ)
やすらぎビーチパークは、全長530mの人工ビーチです。波が穏やかで、家族連れに人気です。
- 所在地: 須崎市
- アクセス: 高知市内から車で約1時間
- 料金: 無料
- 所要時間: 半日〜1日
家族連れ、波の穏やかなビーチを探している方におすすめです。
(4) その他の穴場スポット(地元目線の発見)
その他、地元目線の穴場スポットとしては、以下があります。
- 龍河洞: 日本三大鍾乳洞の一つ(入場料1,200円)
- 安芸グループふぁーむ: 農業体験・直売所
- 柏島: ダイビングスポット(透明度が高く、サンゴ礁が美しい)
エリア別モデルコースと所要時間・費用
(1) 高知市内1日コース(高知城・桂浜・ひろめ市場)
高知市内のみを観光する1日コースです。
モデルコース:
- 午前: 高知城(1〜1.5時間)
- 午後: 桂浜(1〜2時間)
- 夕方: ひろめ市場(1〜2時間)
所要時間: 約5〜6時間(移動時間含む)
費用:
- 高知城入場料: 500円
- 桂浜: 無料
- ひろめ市場: 食事代 2,000円〜3,000円
- 交通費: 路面電車・バス 1,000円〜2,000円
合計: 3,500円〜6,500円(食事代により変動)
(2) 四万十川エリア1泊2日コース(清流体験・自然満喫)
四万十川エリアを満喫する1泊2日コースです。
モデルコース:
- 1日目: 高知市内から四万十川へ移動(車で約2時間)、SUP・カヌー体験(半日)、宿泊
- 2日目: 観光遊覧船、四万十川周辺散策、高知市内へ帰る
所要時間: 1泊2日
費用:
- 交通費(レンタカー): 10,000円〜15,000円
- SUP・カヌー体験: 5,000円〜
- 観光遊覧船: 2,000円〜
- 宿泊費: 10,000円〜20,000円
- 食事代: 5,000円〜10,000円
合計: 32,000円〜52,000円(1人あたり)
(3) 仁淀川・牧野植物園コース(日帰り・半日プラン)
高知市内から日帰りで訪れる仁淀川・牧野植物園コースです。
モデルコース:
- 午前: 仁淀川(2〜3時間)
- 午後: 牧野植物園(2〜3時間)
所要時間: 半日〜1日
費用:
- 交通費(レンタカー): 3,000円〜5,000円
- 牧野植物園入場料: 730円
- 食事代: 2,000円〜3,000円
合計: 5,730円〜8,730円(1人あたり)
(4) 費用の目安(1泊2日20,000円〜45,000円・入場料・交通費)
高知旅行(1泊2日)の費用は、以下のように分類されます。
| 項目 | 内容 | 目安額 |
|---|---|---|
| 交通費 | 高知市内までの往復(東京-高知の場合、飛行機利用) | 30,000円〜40,000円 |
| 宿泊費 | ビジネスホテル1泊 | 5,000円〜10,000円 |
| 食事代 | 朝・昼・夕(2日分) | 5,000円〜10,000円 |
| 観光施設 | 入場料・体験料 | 3,000円〜8,000円 |
| 交通費(現地) | レンタカー・バス・路面電車 | 5,000円〜10,000円 |
合計: 48,000円〜78,000円(1人あたり、東京-高知の場合)
高知市内のみなら、交通費を抑えて20,000円〜45,000円で旅行可能です(出発地により異なります)。
詳細は高知県観光情報Webサイトや宿泊施設の公式サイトでご確認ください。
まとめ:状況別のおすすめプラン
高知の観光地は、高知城・桂浜・四万十川が定番で、むろと廃校水族館・入野の浜などの穴場も魅力的です。高知市内のみなら1日、四万十川・室戸岬を含めるなら1泊2日以上が目安です。
費用は1泊2日で20,000円〜45,000円(高知市内のみの場合)、四万十川エリアを含めると32,000円〜52,000円が目安です。ベストシーズンは春・夏・秋ですが、混雑を避けたい方はオフシーズン(冬)も検討してみてください。
観光協会や宿泊施設に相談しながら、自分に合ったプランを立てましょう。
