三重県の観光スポット完全ガイド|定番から穴場まで厳選40選

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/30

三重県観光の魅力|なぜ多くの旅行者が訪れるのか

三重県は伊勢神宮、ナガシマスパーランド、鳥羽水族館など、日本を代表する観光スポットが集まる地域です。伊勢神宮参拝だけでなく、温泉、グルメ、自然、歴史など多様な体験を求める旅行者が年々増加しています。

この記事では、三重県の公式統計データや観光連盟の情報を元に、エリア別観光スポット、テーマ別おすすめスポット、アクセス方法・費用・モデルコースを解説します。

初めて三重県を訪れる方でも、効率的に観光地を回り、充実した旅行を楽しめるようになります。

この記事のポイント

  • 令和5年(2023年)の三重県観光客数は約3,513万人で前年比7.6%増。観光消費額は4,882億円で前年比14.4%増と順調に回復
  • 伊勢神宮(年間約717万人)、ナガシマリゾート(約1,300万人)が二大観光拠点
  • 5つのエリア(北勢・中勢・南勢・伊賀・東紀州)それぞれに特色があり、歴史・自然・グルメ・体験を網羅
  • 名古屋から近鉄特急で約1-2時間、日帰り観光も可能だが、1泊2日以上がおすすめ
  • 1泊2日で1人2-4万円が目安(交通費・宿泊費・食事代・入場料含む)

(1) 三重県観光の統計データ|観光客数と消費額の推移

三重県観光レクリエーション入込客数推計書によると、令和5年(2023年)の観光客数は約3,513万人(前年比7.6%増)、観光消費額は4,882億円(前年比14.4%増)に達しています。

主要観光地の訪問者数は以下の通りです。

観光地 年間訪問者数 特徴
ナガシマリゾート 約1,300万人 絶叫マシン、温泉、イルミネーション
伊勢神宮 約717万人 日本を代表する神社、内宮・外宮
鳥羽水族館 非公開 日本最多の飼育種類数、ジュゴン・ラッコ
鈴鹿サーキット 非公開 F1日本グランプリ、遊園地

(出典: 三重県観光レクリエーション入込客数推計書(令和5年)

コロナ禍からの回復が顕著で、2024-2025年も順調に推移しています。

(2) 三重県観光の強み|歴史・自然・グルメの三位一体

三重県観光の魅力は、以下の3つの要素が三位一体となっている点です。

歴史・文化:

  • 伊勢神宮: 天照大御神を祭神とする日本を代表する神社
  • 熊野古道: ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部
  • 伊賀上野城: 忍者の里として有名

自然・絶景:

  • 赤目四十八滝: 約4kmの渓谷に滝が点在
  • 青山高原: 風力発電の風車が並ぶ絶景スポット
  • 鬼ヶ城: 国の天然記念物、海岸絶壁

グルメ:

  • 松阪牛: 日本三大和牛の一つ
  • 伊勢海老・牡蠣: 新鮮な海の幸
  • 赤福: 伊勢名物の餅菓子
  • てこね寿司・伊勢うどん: 郷土料理

三重県観光の基礎知識|エリア区分と観光の特徴

(1) 三重県の5つのエリア|北勢・中勢・南勢・伊賀・東紀州

三重県は大きく5つのエリアに分けられます。

エリア 主要都市 代表的観光スポット 特徴
北勢 四日市・桑名 ナガシマスパーランド、なばなの里 アミューズメント・イルミネーション
中勢 津・鈴鹿 鈴鹿サーキット、VISON モータースポーツ・大型リゾート
南勢 伊勢・鳥羽・志摩 伊勢神宮、鳥羽水族館、志摩スペイン村 歴史・海の幸・リゾート
伊賀 伊賀・名張 伊賀上野城、赤目四十八滝 忍者・自然
東紀州 熊野・尾鷲 熊野古道、鬼ヶ城 世界遺産・絶景

(2) 観光のベストシーズンと季節別の楽しみ方

三重県は四季折々の楽しみ方があります。

春(3-5月):

  • 桜・花の名所巡り(三多気の桜、青山高原の芝桜等)
  • 気候が穏やか、混雑も少なめ

夏(6-8月):

  • 海水浴(二見浦、御座白浜等)
  • ナガシマスパーランドのプール
  • 注意: 海水浴シーズン(7月上旬~8月下旬)以外は遊泳禁止のビーチも多い

秋(9-11月):

  • 紅葉の名所巡り(赤目四十八滝、御在所岳等)
  • 伊勢神宮が比較的空いている

冬(12-2月):

  • なばなの里のイルミネーション(2024-2025年のテーマは「富士山(名峰富士)」)
  • 牡蠣グルメ(鳥羽・浦村)
  • 湯の山温泉・榊原温泉で温泉三昧

(3) アクセス方法|名古屋・大阪からの所要時間と交通手段

三重県へのアクセスは、名古屋・大阪から電車・車が便利です。

名古屋から:

  • 近鉄特急: 約1-2時間(桑名30分、津1時間、伊勢1時間40分)
  • 費用: 約2,000-3,000円

大阪から:

  • 近鉄特急: 約2-3時間(伊勢2時間、鳥羽2時間20分)
  • 費用: 約3,000-4,000円

車でのアクセス:

  • 名古屋から: 東名阪自動車道・伊勢自動車道経由、約1-2時間
  • 大阪から: 名阪国道・伊勢自動車道経由、約2-3時間

日帰り観光も可能ですが、1泊2日以上がおすすめです。

エリア別・三重県の観光スポット完全ガイド40選

(1) 北勢エリア|ナガシマスパーランド・なばなの里・湯の山温泉

ナガシマスパーランド:

  • 特徴: 「絶叫マシンの聖地」として知られ、全国に先駆けて絶叫マシンを導入。スチールドラゴン2000、白鯨等
  • アクセス: 桑名駅からバス約20分
  • 所要時間: 半日~1日
  • 費用: 入園料+乗り放題パスポート約5,500円

なばなの里:

  • 特徴: 日本最大級のイルミネーション。2024-2025年のテーマは「富士山(名峰富士)」
  • アクセス: 桑名駅からバス約10分
  • 所要時間: 2-3時間
  • 費用: 入村料2,500円(1,000円分の金券付き)

湯の山温泉:

  • 特徴: 御在所岳の麓にある温泉地、ロープウェイで山頂へ
  • アクセス: 近鉄湯の山温泉駅からバス約10分
  • 所要時間: 半日~1日
  • 費用: ロープウェイ往復2,600円

(2) 中勢エリア|鈴鹿サーキット・VISON・榊原温泉

鈴鹿サーキット:

  • 特徴: F1日本グランプリ開催地、遊園地「モートピア」併設
  • アクセス: 白子駅からバス約20分
  • 所要時間: 半日~1日
  • 費用: 入園料+のりもの乗り放題パスポート約5,000円

VISON(ヴィソン):

  • 特徴: 2021年オープンの大型商業リゾート施設、グルメ・温泉・宿泊
  • アクセス: 多気ヴィソンSICから車で約3分、またはバス
  • 所要時間: 半日~1日
  • 費用: 入場無料(飲食・買い物は別途)

榊原温泉:

  • 特徴: 美肌の湯として有名な温泉地
  • アクセス: 榊原温泉口駅からバス約10分
  • 所要時間: 半日~1日
  • 費用: 日帰り温泉1,000-2,000円程度

(3) 南勢エリア|伊勢神宮・おかげ横丁・鳥羽水族館・志摩スペイン村

伊勢神宮:

  • 特徴: 天照大御神を祭神とする日本を代表する神社。内宮と外宮があり、正式には「神宮」と呼ぶ
  • アクセス: 内宮(伊勢市駅・宇治山田駅からバス約20分)、外宮(伊勢市駅徒歩5分)
  • 所要時間: 内宮・外宮各1-2時間、合計3-4時間が目安
  • 費用: 参拝無料
  • 注意: 正月や連休は非常に混雑。平日がおすすめ

おかげ横丁:

  • 特徴: 伊勢神宮内宮門前町にある、江戸期から明治期の建築物を再現した観光施設。食べ歩きやお土産購入が楽しめる
  • アクセス: 内宮から徒歩すぐ
  • 所要時間: 1-2時間
  • 費用: 入場無料(飲食・買い物は別途)

鳥羽水族館:

  • 特徴: 日本で唯一ジュゴンとラッコを同時に見られる水族館。飼育種類数は日本最多。2025年開館70周年
  • アクセス: 鳥羽駅徒歩10分
  • 所要時間: 2-3時間
  • 費用: 入館料2,800円

志摩スペイン村:

  • 特徴: スペインをテーマにしたテーマパーク、アトラクション・ショー・グルメ
  • アクセス: 鵜方駅からバス約13分
  • 所要時間: 半日~1日
  • 費用: 入園料+パスポート5,500円程度

(4) 伊賀エリア|伊賀上野城・赤目四十八滝・青山高原

伊賀上野城:

  • 特徴: 忍者の里として有名。高石垣が見どころ
  • アクセス: 上野市駅徒歩5分
  • 所要時間: 1-2時間
  • 費用: 入城料600円

赤目四十八滝:

  • 特徴: 約4kmの渓谷に大小様々な滝が点在。ハイキング・トレッキングに最適
  • アクセス: 赤目口駅からバス約10分
  • 所要時間: 2-4時間
  • 費用: 入山料500円
  • 注意: 適切な装備(トレッキングシューズ等)が必要

青山高原:

  • 特徴: 風力発電の風車が並ぶ絶景スポット。春は芝桜、夏は新緑、秋はススキが美しい
  • アクセス: 榊原温泉口駅から車で約30分
  • 所要時間: 1-2時間
  • 費用: 無料

(5) 東紀州エリア|熊野古道・鬼ヶ城・丸山千枚田

熊野古道(伊勢路):

  • 特徴: ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部。トレッキングコースとして人気
  • アクセス: 各コースにより異なる(馬越峠、松本峠等)
  • 所要時間: コースにより数時間~1日
  • 費用: 無料
  • 注意: トレッキングには適切な装備と体力が必要。天候確認必須

鬼ヶ城:

  • 特徴: 国の天然記念物、世界遺産。海岸絶壁の迫力ある景観
  • アクセス: 熊野市駅からバス約5分
  • 所要時間: 1-2時間
  • 費用: 無料

丸山千枚田:

  • 特徴: 日本の棚田百選。約1,340枚の棚田が広がる絶景
  • アクセス: 熊野市駅から車で約30分
  • 所要時間: 1時間
  • 費用: 無料

テーマ別おすすめ観光スポット|自然・歴史・グルメ・体験

(1) 自然・絶景スポット|熊野古道・赤目四十八滝・青山高原

自然・絶景を楽しみたい方におすすめのスポットです。

おすすめスポット:

  • 熊野古道: 世界遺産のトレッキングコース
  • 赤目四十八滝: 渓谷美と滝巡り
  • 青山高原: 風車と絶景のパノラマ
  • 鬼ヶ城: 海岸絶壁の迫力
  • 丸山千枚田: 日本の原風景

(2) 歴史・文化スポット|伊勢神宮・伊賀上野城・神宮徴古館

歴史・文化に触れたい方におすすめのスポットです。

おすすめスポット:

  • 伊勢神宮: 日本を代表する神社
  • 伊賀上野城: 忍者の里
  • 神宮徴古館: 伊勢神宮の歴史を学ぶ博物館
  • 熊野古道: 古の参詣道

(3) グルメ・食べ歩きスポット|おかげ横丁・VISON・二見浦

グルメ・食べ歩きを楽しみたい方におすすめのスポットです。

おすすめスポット:

  • おかげ横丁: 赤福、伊勢うどん、てこね寿司等の伊勢グルメ
  • VISON: 三重県の名産品が集結
  • 二見浦: 伊勢海老・牡蠣等の海の幸
  • 松阪: 松阪牛の本場

(4) 体験型・アミューズメント|ナガシマスパーランド・鈴鹿サーキット・志摩スペイン村

アミューズメントを楽しみたい方におすすめのスポットです。

おすすめスポット:

  • ナガシマスパーランド: 絶叫マシンの聖地
  • 鈴鹿サーキット: モータースポーツ・遊園地
  • 志摩スペイン村: スペインテーマパーク
  • 鳥羽水族館: 日本最多の飼育種類数

三重県観光を成功させる実践ノウハウ|アクセス・費用・モデルコース

(1) アクセス方法と所要時間|名古屋・大阪から各エリアへ

名古屋・大阪から各エリアへの所要時間は以下の通りです。

エリア 名古屋から 大阪から 交通手段
北勢(桑名) 約30分 約1時間 近鉄特急
中勢(津) 約1時間 約2時間 近鉄特急
南勢(伊勢) 約1時間40分 約2時間 近鉄特急
伊賀(伊賀上野) 約1時間30分 約1時間30分 近鉄特急
東紀州(熊野) 約3時間 約4時間 JR特急+バス

(2) 観光費用の目安|1泊2日・2泊3日の予算内訳

三重県観光の費用は以下が目安です。

1泊2日(1人あたり):

項目 内容 目安額
交通費 往復(名古屋発) 4,000-6,000円
宿泊費 ビジネスホテル・旅館 8,000-15,000円
食事代 朝・昼・夕(2日分) 5,000-10,000円
入場料 観光施設2-3箇所 3,000-5,000円
合計 2-4万円

2泊3日(1人あたり):

項目 内容 目安額
交通費 往復(名古屋発) 4,000-6,000円
宿泊費 ビジネスホテル・旅館(2泊) 16,000-30,000円
食事代 朝・昼・夕(3日分) 8,000-15,000円
入場料 観光施設4-5箇所 5,000-10,000円
合計 3-6万円

(3) モデルコース|1泊2日・2泊3日の周遊プラン

1泊2日モデルコース(伊勢・鳥羽中心):

1日目:

  • 午前: 名古屋から近鉄特急で伊勢市へ(約1時間40分)
  • 午後: 伊勢神宮外宮参拝(1時間)→内宮参拝(1-2時間)→おかげ横丁で食べ歩き(1時間)
  • 夕方: 鳥羽または二見浦で海の幸ディナー
  • 宿泊: 鳥羽・伊勢の旅館

2日目:

  • 午前: 鳥羽水族館(2-3時間)
  • 午後: 二見浦(夫婦岩)観光(1時間)→帰路

2泊3日モデルコース(伊勢・鳥羽・志摩周遊):

1日目: 上記1泊2日コースの1日目と同じ

2日目:

  • 午前: 鳥羽水族館(2-3時間)
  • 午後: 志摩スペイン村(半日)
  • 宿泊: 志摩・賢島のリゾートホテル

3日目:

  • 午前: 英虞湾クルーズまたは志摩の海岸線ドライブ
  • 午後: 帰路

(4) 混雑を避けるコツ|シーズン別の注意点と事前予約の必要性

混雑を避けるためのポイントです。

混雑する時期:

  • 正月(伊勢神宮): 三が日は特に混雑
  • ゴールデンウィーク・お盆: 全ての観光地が混雑
  • 紅葉シーズン(11月): 赤目四十八滝等が混雑

おすすめ訪問時期:

  • 平日: 特に火曜-木曜が空いている
  • オフシーズン(5-6月、9月): 気候が穏やかで混雑も少ない

事前予約が必要なスポット:

  • なばなの里のイルミネーション: 混雑時は事前予約推奨
  • 人気旅館・ホテル: 週末・連休は1-2ヶ月前予約を推奨

詳細は観光三重(三重県観光連盟公式サイト)や各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

まとめ|状況別おすすめプランと次のステップ

三重県の観光スポットは、伊勢神宮・ナガシマスパーランド・鳥羽水族館などの定番から、熊野古道・赤目四十八滝などの自然スポットまで多様です。5つのエリア(北勢・中勢・南勢・伊賀・東紀州)それぞれに特色があり、歴史・自然・グルメ・体験を網羅しています。

名古屋から近鉄特急で約1-2時間でアクセス可能で、日帰り観光も可能ですが、1泊2日以上がおすすめです。費用は1泊2日で1人2-4万円が目安(交通費・宿泊費・食事代・入場料含む)です。

訪問前に観光三重(三重県観光連盟公式サイト)や各施設の公式サイトで営業時間・料金・混雑状況を確認し、自分に合ったプランを立てましょう。

よくある質問

Q1三重県の代表的な観光スポットは?

A1伊勢神宮(年間約717万人)、ナガシマリゾート(約1,300万人)、鳥羽水族館、鈴鹿サーキット、熊野古道などが代表的です。2025年は鳥羽水族館が開館70周年を迎え、記念イベントが予定されています。歴史・自然・グルメ・体験が三位一体となっており、家族連れからカップルまで幅広い層に人気です。詳細は観光三重(三重県観光連盟公式サイト)でご確認ください。

Q2三重県観光のベストシーズンはいつですか?

A2春(桜・花)、夏(海水浴)、秋(紅葉)、冬(イルミネーション・牡蠣)と四季折々の楽しみ方があります。伊勢神宮は正月や連休が混雑するため、平日や春秋(5-6月、9-11月)がおすすめです。なばなの里のイルミネーション(10月下旬~5月上旬)も人気です。海水浴シーズン(7月上旬~8月下旬)以外は遊泳禁止のビーチも多いため注意が必要です。

Q3三重県観光の費用はどれくらいかかりますか?

A31泊2日で1人2-4万円が目安です(交通費・宿泊費・食事代・入場料含む)。名古屋から近鉄特急で約1-2時間、往復4,000-6,000円程度でアクセス可能です。宿泊費は8,000-15,000円、食事代は5,000-10,000円、観光施設の入場料は3,000-5,000円が目安です。詳細は各施設の公式サイトで最新料金をご確認ください。

Q4伊勢神宮の参拝にかかる時間はどれくらいですか?

A4内宮・外宮を両方参拝する場合、各1-2時間程度、合計3-4時間が目安です。おかげ横丁での食べ歩きや買い物を含めると半日~1日必要です。正月や連休は非常に混雑するため、平日の訪問がおすすめです。参拝順序は外宮→内宮が正式ですが、時間がない場合は内宮のみでも問題ありません。詳細は伊勢神宮の公式サイトでご確認ください。

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Tripfolio編集部

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