日本のグルメ市場|規模・トレンド・インバウンド需要の動向

著者: Tripfolio編集部公開日: 2026/1/5

日本のグルメ市場とは|外食産業の現状と動向

日本のグルメ市場に興味がある方や飲食業界関係者の中には、「日本の外食産業市場規模はどのくらいか」「最新のトレンドは何か」「インバウンド需要の影響はどの程度か」と疑問に思う方は少なくありません。

この記事では、日本グルメ市場の規模、最新動向、2025年のトレンド、インバウンド需要の影響を、日本フードサービス協会業界動向サーチ等の公式データを元に解説します。

飲食業界の最新トレンドや今後の展望を理解できるようになります。

この記事のポイント

  • 2023年度の外食産業市場規模は24兆1,512億円で、前年比20.2%増と2年連続で好調
  • 2025年10月度は47か月連続の増加を記録し、2000年以降で最長の好況期を迎えている
  • 訪日外国人の飲食費は2024年に1兆7千億円と急増し、外食産業全体の約5%を占める
  • 2025年の食トレンドは「ワンプレートせいろ」がクックパッド食トレンド大賞、韓国グルメリバイバル・メキシカン料理・麻辣湯も注目

日本グルメ市場の基礎知識|定義と分類

外食産業の定義と分類

外食産業は、飲食店・喫茶店・居酒屋・ファストフード等の業態を含む産業全体を指します。日本フードサービス協会の分類では、以下のように分けられます。

業態分類 代表例
ファストフード ハンバーガー、牛丼、回転寿司等
ファミリーレストラン ガスト、サイゼリヤ、びっくりドンキー等
居酒屋・パブ 大手居酒屋チェーン、個人経営の居酒屋等
専門料理店 ラーメン、焼肉、寿司等の専門店

中食(なかしょく)は、調理済み食品を自宅で食べる形態で、コンビニエンスストアやデリ等が該当します。

市場規模の推移

日本フードサービス協会によると、2023年度の外食産業市場規模は24兆1,512億円と推計され、前年比20.2%増と2年連続で前年度を上回る好調を記録しました。

2025年10月度の売上は前年同月比107.3%で47か月連続の増加を記録しており、2000年以降で最長の好況期を迎えています。

コロナ禍からの回復状況

2020-2021年のコロナ禍では外食産業は大きな打撃を受けましたが、2022年以降は回復基調に転じました。業界動向サーチによると、インバウンド需要の復活、外食消費支出の増加、商品政策(マーチャンダイジング)の見直しが好況の要因とされています。

市場規模と最新動向|業態別の状況

2023-2024年の市場規模

2023年度の外食産業市場規模は24兆1,512億円(前年比20.2%増)で、2024年も堅調に推移しています。矢野経済研究所の調査によると、外食市場は今後も緩やかな成長が予測されています。

業態別の動向

日本フードサービス協会の2024年度調査によると、業態別の動向は以下の通りです。

業態 動向 主な要因
ファストフード 好調 テイクアウト・デリバリーの定着
居酒屋・パブ 回復基調 宴会需要の復活
ファミリーレストラン 堅調 家族層の外食需要増加
専門料理店 好調 ラーメン・焼肉・寿司等の専門店増加

ファストフードはテイクアウトとデリバリーの定着で好調を維持しており、居酒屋・パブも宴会需要の復活で回復基調にあります。

価格上昇と消費者動向

原材料費・人件費・物流費の上昇により、多くの外食チェーンが年1~2回のペースで値上げを実施しています。物価上昇の影響で、消費者の節約志向が根強く、単価や回数を抑える動きが続いています。

好況を支える要因

JCBの調査によると、現在の好況を支える主な要因は以下の通りです。

  • インバウンド需要の急拡大(訪日外国人の飲食費2024年1兆7千億円)
  • 外食消費支出の増加(家計調査による)
  • 商品政策の見直し(メニュー改定、価格戦略の最適化)
  • テイクアウト・デリバリーの定着

2025年のグルメトレンド|人気グルメと注目料理

食トレンド大賞2025

クックパッドの食トレンド大賞2025は「ワンプレートせいろ」が受賞しました。せいろ蒸しの検索は前年比635.8%の伸長を記録し、健康志向・時短調理の両立が支持されています。

韓国グルメリバイバル

韓国グルメが再注目されており、「チュクミ」(小タコの炒め物)や「ナッコプセ」(タコとエビの鍋)が人気です。韓国料理専門店の出店が相次いでいます。

メキシカン料理と麻辣湯

ぐるなび通信によると、メキシカン料理(ナチョス、タコス)の専門店オープンが目立ちます。また、麻辣湯(マーラータン)は前年比452.6%の急伸で、辛い料理への関心が高まっています。

日本の伝統的酒造り

ユネスコが日本の「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録し、日本酒・焼酎・泡盛が再注目されています。日本酒バーや焼酎バーの出店も増加傾向です。

インバウンド需要と地域別特徴

訪日外国人の飲食消費動向

業界動向サーチによると、2024年の訪日外国人の飲食費は1兆7千億円に急増し、外食産業全体の約5%を占めています。これは2019年(コロナ禍前)の水準を上回る規模です。

人気グルメと地域別特徴

訪日外国人に人気のグルメは以下の通りです。

グルメ 特徴
ラーメン 東京・大阪・福岡等の専門店が人気
寿司 回転寿司から高級寿司まで幅広い
焼肉 和牛を中心とした高品質な焼肉
天ぷら 東京・京都の老舗店が人気

グルメツーリズムの拡大

地域別のグルメツーリズム(食をテーマにした観光)が拡大しています。北海道の海鮮、京都の和食、大阪のお好み焼き・たこ焼き、福岡のラーメン等、各地域の特色を活かしたグルメ観光が訪日外国人に人気です。

まとめ:今後の展望と注目ポイント

日本のグルメ市場は、2023年度に24兆1,512億円(前年比20.2%増)の規模に達し、2025年10月度まで47か月連続の増加を記録しています。インバウンド需要の急拡大(2024年1兆7千億円)が好況を支えており、ラーメン・寿司・焼肉等の日本グルメが訪日外国人に人気です。

2025年のトレンドは「ワンプレートせいろ」が食トレンド大賞を受賞し、韓国グルメリバイバル、メキシカン料理、麻辣湯も注目されています。

一方で、原材料費・人件費・物流費の上昇により値上げが続いており、深刻な人手不足や人口減少による市場縮小の懸念もあります。今後の動向は日本フードサービス協会や各調査機関の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q1日本の外食産業市場規模はどのくらいですか?

A12023年度の外食産業市場規模は24兆1,512億円で、前年比20.2%増と2年連続で前年度を上回る好調を記録しています。2025年10月度も前年同月比107.3%で47か月連続の増加を記録しており、2000年以降で最長の好況期を迎えています。詳細は[日本フードサービス協会](https://www.jfnet.or.jp/industry_report/)でご確認ください。

Q22025年の食トレンドは何ですか?

A2クックパッド食トレンド大賞2025は「ワンプレートせいろ」が受賞しました。せいろ蒸しは前年比635.8%の伸長を記録しています。また、韓国グルメリバイバル(チュクミ、ナッコプセ)、メキシカン料理(ナチョス、タコス)、麻辣湯(マーラータン、前年比452.6%増)も注目されています。

Q3インバウンド需要の影響はどのくらいですか?

A32024年の訪日外国人の飲食費は1兆7千億円に急増し、外食産業全体の約5%を占めています。これは2019年(コロナ禍前)の水準を上回る規模です。ラーメン、寿司、焼肉、天ぷら等の日本グルメが訪日外国人に人気で、グルメツーリズム(食をテーマにした観光)が各地域で拡大しています。

Q4外食産業の課題は何ですか?

A4原材料費・人件費・物流費の上昇により、多くの外食チェーンが年1~2回のペースで値上げを実施しています。物価上昇の影響で消費者の節約志向が根強く、深刻な人手不足や人口減少による市場縮小の懸念もあります。今後はこれらの課題への対応が重要になります。

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Tripfolio編集部

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