リスボン観光の魅力とは
ヨーロッパ屈指の歴史都市・リスボンへの旅行を検討する際、「どこを回ればいいのか」「予算はどれくらい必要か」と悩む方は少なくありません。
この記事では、リスボン観光の必見スポット、効率的なモデルコース、旅行費用、注意点を、観光庁・阪急交通社の公式情報を元に解説します。
初めてリスボンを訪れる方でも、効率的に観光地を巡れるようになります。
この記事のポイント
- リスボンは大航海時代の歴史遺産と美しい街並みが魅力の都市で、市内観光に2日・郊外含め3〜4日が目安
- ベレン地区(世界遺産)、アルファマ地区(トラム28番)、バイシャ地区が主要観光エリア
- 24時間20€のリスボアカードで公共交通機関と主要観光スポット入場が無料に
- 旅行費用は総額20〜30万円が目安(航空券10〜15万円、宿泊費1泊1.8〜3.5万円、食費1日5,000〜8,000円)
- スリ・ひったくり対策と歩きやすい靴が必須(坂道・石畳が多い)
なぜリスボン観光が注目されるのか
リスボンは、15〜16世紀の大航海時代に繁栄したポルトガルの首都です。ベレンの塔やジェロニモス修道院といった世界遺産、レトロなトラム28番が走る美しい街並み、新鮮な魚介類を使ったグルメなど、多彩な魅力があります。
観光庁の調査によると、日本人の海外旅行先として南欧エリアの人気が高まっており、リスボンもその一つです。西ヨーロッパの他都市と比較して物価がやや安く、2〜3日で主要観光地を回れるため、初めてのヨーロッパ旅行にも適しています。
リスボン観光の基礎知識:歴史・地理・特徴
リスボンの歴史:大航海時代とマヌエル様式
リスボンは15世紀のエンリケ航海王子以降、大航海時代の拠点として繁栄しました。この時期に生まれた「マヌエル様式」という建築様式は、海や航海をモチーフとした装飾が特徴で、ジェロニモス修道院やベレンの塔に見られます。
1755年のリスボン大地震で市街地の多くが破壊されましたが、バイシャ地区は碁盤目状に再建され、現在も整然とした街並みが残っています。
リスボンの地理:7つの丘と坂道の街
リスボンは「7つの丘の街」と呼ばれ、坂道と石畳が多いのが特徴です。そのため、トラム(路面電車)やケーブルカー、サンタ・ジュスタのリフト(エレベーター)といった移動手段が発達しています。
主要な観光エリアは以下の3つに分かれます。
- ベレン地区:大航海時代の遺産が残る世界遺産エリア
- アルファマ地区:リスボン最古の歴史地区、迷路のような路地が魅力
- バイシャ地区:市内中心部、コメルシオ広場や繁華街
リスボアカードの活用法と節約術
リスボアカードは、リスボン市内の公共交通機関(地下鉄・バス・トラム)と主要観光スポット(ベレンの塔、ジェロニモス修道院等)の入場がセットになったカードです。
| カード種類 | 料金 | 有効期間 |
|---|---|---|
| 24時間券 | 20€ | 購入後24時間 |
| 48時間券 | 34€ | 購入後48時間 |
| 72時間券 | 42€ | 購入後72時間 |
複数の観光スポットを回る予定なら、個別に入場料と交通費を支払うよりもお得になります。KKdayやKlookで事前購入すると、現地で引き換えるだけで利用できます。
エリア別必見スポットと見どころ
ベレン地区:ベレンの塔・ジェロニモス修道院
阪急交通社の紹介によると、ベレン地区は大航海時代の遺産が集まるエリアです。
ベレンの塔(世界遺産)は、16世紀初頭に建設された要塞兼監視塔です。マヌエル様式の装飾が美しく、テージョ川の河口に立つ姿は絵になります。入場料は6€、リスボアカード保有者は無料です。
ジェロニモス修道院(世界遺産)は、ヴァスコ・ダ・ガマの偉業を記念して建設されたマヌエル様式の傑作です。内部の回廊は美しく、入場料は10€、リスボアカード保有者は無料です。
ベレン地区では「パステル・デ・ナタ」(エッグタルト)の発祥店「パスティス・デ・ベレン」も必見です。焼きたてのタルトは外がサクサク、中はクリーミーで、1個1.3€程度です。
アルファマ地区:トラム28番・サン・ジョルジェ城
トラム28番は、リスボン観光の名物レトロ路面電車です。アルファマ地区の迷路のような坂道をガタゴト走る体験は、リスボン観光のハイライトの一つです。始発のMartim Moniz駅から乗車すると座席を確保しやすくなります。乗車料金は3€、リスボアカード保有者は無料です。
サン・ジョルジェ城は、アルファマ地区の丘の上に立つ古城です。城壁からはリスボン市街とテージョ川を一望でき、夕暮れ時の景色が特に美しいと評判です。入場料は10€、リスボアカード保有者は無料です。
バイシャ地区:コメルシオ広場・サンタ・ジュスタのリフト
コメルシオ広場は、テージョ川に面したリスボン最大の広場です。1755年のリスボン大地震後に再建され、中央にはジョゼ1世の騎馬像が立っています。カフェやレストランが並び、観光の起点として便利です。
サンタ・ジュスタのリフトは、1902年に完成した高さ45mのエレベーターです。バイシャ地区から丘の上まで一気に上ることができ、展望台からの眺めが素晴らしいです。乗車料は5.3€です。
郊外日帰り観光:シントラ・オビドス・ロカ岬
リスボン郊外には、日帰りで行ける魅力的な観光地があります。
シントラは、世界遺産の宮殿群(ペーナ宮殿、レガレイラ宮殿等)が点在する山間の街です。リスボンから電車で約40分、往復4.5€です。
ロカ岬は、ユーラシア大陸最西端の岬で、「ここに陸終わり、海始まる」と詩人カモンイスの碑文が刻まれています。シントラからバスで約30分です。
オビドスは、城壁に囲まれた中世の街並みが美しい小さな町です。リスボンから電車とバスで約1時間半です。
リスボン1日・2日モデルコースと所要時間
1日モデルコース:ベレン地区+市内中心部
VELTRA旅行ガイドを参考に、1日で効率よく回るモデルコースを紹介します。
午前(9:00-13:00):ベレン地区
- 9:00 ジェロニモス修道院(所要1.5時間)
- 10:30 ベレンの塔(所要1時間)
- 11:30 パスティス・デ・ベレンでエッグタルト
- 12:00 発見のモニュメント(所要30分)
午後(14:00-18:00):市内中心部
- 14:00 コメルシオ広場散策(所要30分)
- 15:00 トラム28番でアルファマ地区へ(所要1時間)
- 16:00 サン・ジョルジェ城(所要1.5時間)
- 17:30 アルファマ地区散策・夕食
2日モデルコース:市内観光+日帰りシントラ
2日あれば、市内観光とシントラ日帰り観光を組み合わせることができます。
1日目:上記の1日モデルコース
2日目(9:00-18:00):シントラ日帰り
- 9:00 リスボン・ロシオ駅発(電車40分)
- 10:00 ペーナ宮殿(所要2時間)
- 12:00 シントラ旧市街で昼食
- 14:00 レガレイラ宮殿(所要2時間)
- 16:00 ロカ岬へ(バス30分、滞在1時間)
- 18:00 リスボンへ帰着
効率的な回り方とトラム・地下鉄の活用
リスボン観光では、公共交通機関の活用がカギです。
- 地下鉄:ホテル↔観光地の移動に便利(4路線、市内中心部をカバー)
- トラム:28番線は観光に最適、15番線はベレン地区へのアクセスに便利
- バス:郊外観光地(シントラ、ロカ岬)への移動
リスボアカードを活用すれば、これらすべてが無料になります。
リスボン観光の費用・予算・アクセス
旅行費用の内訳:航空券・宿泊費・食費・観光費
NEWTの調査によると、リスボン旅行の総予算は20〜30万円が目安です。
| 項目 | 内容 | 目安額 |
|---|---|---|
| 航空券 | 日本-リスボン往復(乗継便) | 10〜15万円 |
| 宿泊費 | ビジネスホテル3泊(1泊1.8〜3.5万円) | 5〜10万円 |
| 食費 | 朝・昼・夕(4日分、1日5,000〜8,000円) | 2〜3万円 |
| 観光費 | リスボアカード48h、入場料等 | 1万円 |
| 雑費 | お土産、その他 | 1〜2万円 |
航空券は、直行便(エールフランス経由等)なら15万円以上、乗継便なら10万円前後が相場です。オフシーズン(11〜3月)は2〜3割安くなります。
現地での予算目安:1日あたりの費用
現地での1日あたりの予算は、以下のように配分できます。
- 朝食:カフェで5〜8€(パン・コーヒー)
- 昼食:カジュアルレストランで10〜15€
- 夕食:レストランで20〜30€(魚介料理・ワイン)
- 観光費:入場料・交通費で10〜20€(リスボアカード利用時は節約可)
ポルトガルは西ヨーロッパの中では物価がやや安く、1日5,000〜8,000円程度で過ごせます。
日本からのアクセスと入国手続き
日本からリスボンへの直行便はなく、パリ・フランクフルト・イスタンブール等で乗り継ぎます。総所要時間は15〜18時間です。
2024年現在、新型コロナウイルス関連の入国制限は全面解除されており、90日以内の観光目的であればビザは不要です。詳細は外務省海外安全ホームページでご確認ください。
注意点と失敗しないコツ:スリ対策・服装・持ち物
スリ・ひったくり対策と貴重品の管理
リスボンは比較的安全な都市ですが、観光地ではスリやひったくりが多発しています。特にトラム28番やコメルシオ広場周辺では注意が必要です。
- バッグは体の前で持つ
- 貴重品はホテルのセーフティボックスに
- スマートフォンをテーブルに置かない
- 人混みでは周囲に警戒
歩きやすい靴と服装の準備
リスボンは坂道と石畳が多いため、歩きやすい靴が必須です。ヒールやサンダルは避け、スニーカーやウォーキングシューズを選びましょう。
気候は温暖ですが、夏季(6〜9月)は日差しが強く、帽子・サングラス・日焼け止めがあると快適です。冬季(11〜3月)は雨が多いため、折り畳み傘を持参すると安心です。
混雑時期とオフシーズンの選び方
リスボンのベストシーズンは6〜9月で、気候が安定しています。ただし、この時期は観光客が多く、人気スポットは混雑します。
オフシーズン(11〜3月)は雨が多いものの、航空券やホテルが2〜3割安くなり、観光地もゆっくり回れます。混雑を避けたい方にはオフシーズンもおすすめです。
まとめ
リスボン観光は、大航海時代の世界遺産(ベレンの塔、ジェロニモス修道院)、レトロなトラム28番、美しいアルファマ地区を中心に回るのが定番です。市内観光に2日、郊外日帰り観光(シントラ・ロカ岬)を含めると3〜4日が目安です。
リスボアカードを活用すれば、交通費と入場料を大幅に節約できます。坂道と石畳が多いため、歩きやすい靴を準備し、スリ対策も忘れずに行いましょう。
観光協会や宿泊施設に相談しながら、自分に合ったプランを立ててください。
