北海道流氷ツアーとは|オホーツク海の流氷を観光船で楽しむ冬の絶景
北海道の冬の風物詩である流氷観光。「流氷ツアーはどこで申し込めるのか」「見頃時期はいつか」「服装はどうすればいいか」と悩む方は少なくありません。
この記事では、北海道流氷ツアーの観測船比較、見頃時期、料金相場、服装・注意点を紋別観光案内所・観光庁の公式情報を元に解説します。
初めて流氷観光を計画する方でも、最適なツアー選びができるようになります。
この記事のポイント
- 流氷シーズンは1月下旬~3月下旬、ベストシーズンは2月中旬~3月上旬(接岸率が高い)
- 主要観測船はガリンコ号Ⅲ(紋別発・船首スクリュー式)とおーろら号(網走発・船体重量式)
- 料金相場は観測船単体4,000円前後、札幌発日帰りバスツアー17,800円~、宿泊パック59,900円~
- 防寒対策は重ね着・手袋・帽子・スノーブーツ必須、観測船デッキは風が強く体温低下が激しい
- 流氷接岸は気象条件に依存し、必ず見られる保証はないため、複数日の余裕を持った計画が推奨される
(1) 流氷の仕組み|アムール川の淡水が凍結し南下
流氷とは、オホーツク海を覆う海氷のことです。ロシア・アムール川の淡水が凍結し、南下して北海道沿岸に接岸します。
流氷は通常の海氷とは異なり、淡水起源のため塩分濃度が低く、白く美しい氷塊となります。冬季の北海道でしか見られない自然現象として、国内外から多くの観光客が訪れます。
(2) 主要観測エリア|網走・紋別・知床ウトロ・羅臼
流氷観測の主要エリアは以下の4地域です。
| エリア | 主要観測船 | 特徴 |
|---|---|---|
| 網走 | おーろら号 | 船体重量で流氷を砕く、比較的穏やかな乗り心地 |
| 紋別 | ガリンコ号Ⅲ | 船首スクリューで流氷を砕く、迫力ある砕氷体験 |
| 知床ウトロ | 知床クルーズ | 流氷と野生動物(オジロワシ等)観察 |
| 知床羅臼 | 知床クルーズ | 流氷とクジラ・イルカ観察の可能性 |
(出典: 紋別観光案内所、アクティビティジャパン)
流氷の見頃時期とベストシーズン|1月下旬~3月下旬の観測状況
(1) 流氷シーズンの期間|1月下旬~3月下旬
流氷シーズンは例年1月下旬~3月下旬です。2025年の主要観測船運航期間は以下の通りです。
- ガリンコ号Ⅲ(紋別): 1月17日~3月31日
- おーろら号(網走): 1月20日運航開始~(3月下旬まで)
(出典: オリオンツアー)
(2) ベストシーズン|2月中旬~3月上旬(接岸率が高い)
流氷観測のベストシーズンは2月中旬~3月上旬です。この時期は流氷の接岸率が高く、観測船から間近で流氷を見られる可能性が高まります。
1月下旬~2月上旬は流氷が接岸し始める時期で、まだ沖合にある場合が多いです。3月中旬以降は気温上昇により流氷が溶け始め、観測できる日数が減少します。
(3) 流氷接岸の変動リスク|気象条件に依存
流氷の接岸は気象条件に依存し、年により大きく変動します。風向き・海流・気温により、流氷が接岸しない年もあります。
紋別観光案内所によると、「流氷は自然現象のため、必ず見られる保証はない」とされています。確実性を高めるには、複数日の余裕を持った旅程を組むことが推奨されます。
主要観測船の比較|ガリンコ号・おーろら号・知床クルーズの特徴
(1) ガリンコ号Ⅲ(紋別発)|船首スクリュー式砕氷船
ガリンコ号Ⅲは、紋別港から出発する砕氷観測船です。船首に装備された2基のスクリューで流氷を砕きながら進む独自の砕氷方式が特徴です。
ガリンコ号Ⅲの特徴
- 砕氷方式: 船首スクリュー式(迫力ある砕氷音と振動)
- 運航期間: 1月17日~3月31日(2025年)
- 乗船時間: 約60分
- 料金: 大人4,000円前後(船体のみ)
船首で流氷を砕く様子を間近で観察でき、砕氷の迫力を楽しみたい方におすすめです。
(出典: 紋別観光案内所)
(2) おーろら号(網走発)|船体重量式砕氷船
おーろら号は、網走港から出発する砕氷観測船です。船体の重量で流氷を砕く方式で、比較的穏やかな乗り心地が特徴です。
おーろら号の特徴
- 砕氷方式: 船体重量式(揺れが少なく安定)
- 運航期間: 1月20日運航開始~3月下旬(2025年)
- 乗船時間: 約60分
- 料金: 大人4,000円前後(船体のみ)
船内は暖房完備で、デッキに出なくても流氷を観察できる窓が大きく設計されています。船酔いが心配な方や、小さなお子様連れの家族におすすめです。
(出典: 阪急交通社)
(3) 知床クルーズ(ウトロ・羅臼発)|流氷と野生動物観察
知床エリアからは、流氷観測と野生動物観察を組み合わせたクルーズが運航されています。
知床クルーズの特徴
- ウトロ発: オジロワシ・オオワシ等の猛禽類観察
- 羅臼発: クジラ・イルカ観察の可能性(シャチ目撃例もあり)
- 乗船時間: 約60~90分
- 料金: 大人5,000円~(野生動物観察込み)
流氷だけでなく、野生動物も観察したい方におすすめです。ただし、野生動物の出現は保証されないため、自然観察を楽しむ心構えが必要です。
流氷ツアーの料金相場とプラン|日帰り・宿泊パック・流氷ウォーク
(1) 観測船単体乗船|4,000円前後
観測船のみの乗船料金は、ガリンコ号Ⅲ・おーろら号ともに大人4,000円前後です。現地まで自力で移動し、観測船のみを利用するプランです。
札幌・旭川等から紋別・網走までは、JR特急+バスで片道3~4時間、交通費は片道5,000円前後かかります。
(2) 札幌発日帰りバスツアー|17,800円~
札幌発の日帰りバスツアーは、観測船乗船料・観光施設入場料・昼食が含まれたパッケージです。
日帰りバスツアーの例
- 料金: 大人17,800円、小人(3~11歳)16,800円
- 行程: 札幌発→層雲峡氷瀑まつり→ガリンコ号Ⅲ乗船→札幌着
- 所要時間: 約12時間
(出典: クラブゲッツ)
交通手配・観光施設入場券購入の手間が省け、効率的に観光できるメリットがあります。ただし、早朝出発・深夜帰着となるため、体力が必要です。
(3) 宿泊パック|59,900円~
宿泊パックは、往復航空券・ホテル1~2泊・観測船乗船料・観光施設入場料が含まれたパッケージです。
宿泊パックの例
- 料金: 1名59,900円~(2名1室利用時)
- 行程: 羽田発→網走泊→おーろら号乗船→羽田着(2泊3日)
- 含まれるもの: 往復航空券、ホテル2泊、おーろら号乗船券、オホーツク流氷館入場券
(出典: JTB)
ゆっくり観光したい方、複数の観光地を回りたい方におすすめです。エリアクーポン5,000円が付く場合もあり、現地での食事・お土産購入に活用できます。
(4) 流氷ウォーク|ドライスーツで浮氷の上を歩く体験
流氷ウォークは、ドライスーツを着用して浮氷の上を歩く体験アクティビティです。
流氷ウォークの特徴
- 料金: 5,000円~7,000円(ガイド料・ドライスーツレンタル込み)
- 所要時間: 約60~90分
- レンタル: ドライスーツ・ニット帽は無料レンタル
- 服装: 下着は薄手で十分(ドライスーツ内が蒸れるため)
- 注意: スマートフォン・カメラの持ち込み不可のツアーが多い
(出典: アクティビティジャパン)
ガイド同行で安全に楽しめるため、初めての方でも参加できます。ただし、流氷が接岸していない場合は催行中止となるため、予約時に確認が必要です。
服装・持ち物と注意点|防寒対策と凍結路面での安全ポイント
(1) 推奨服装|重ね着・手袋・帽子・スノーブーツ必須
流氷シーズンの気温は-10℃~0℃、海岸部は風が強く体感温度がさらに低くなります。
推奨服装
- 下着: ヒートテック上下(薄手~中厚手)
- 中間着: フリース・セーター
- 上着: 厚手ダウンジャケット(防風・撥水加工)
- 小物: 手袋・ニット帽・ネックウォーマー・マフラー
- 靴: スノーブーツ(滑り止め付き、防水)
(出典: おとな開運女子部)
(2) 観測船デッキの防寒対策|風が強く体温低下が激しい
観測船のデッキは風が強く、体温低下が激しいです。おとな開運女子部によると、「デッキに10分以上いると、指先・顔が痛くなる」との報告があります。
デッキでの防寒対策
- 重ね着: 寒さを感じたらすぐ船内に戻れるよう、脱ぎ着しやすい服装
- 手袋: スマートフォン操作可能なタッチパネル対応手袋が便利
- ホッカイロ: 貼るタイプ(背中・腰)と貼らないタイプ(ポケット)両方準備
デッキでの撮影は短時間で済ませ、船内で暖を取りながら観測する時間配分が推奨されます。
(3) 凍結路面の安全対策|滑り止め靴・手をポケットに入れない
紋別・網走の港周辺は凍結路面が多く、非常に滑りやすいです。
凍結路面の安全対策
- 滑り止め靴: スノーブーツまたは靴底用滑り止めスパイクを装着
- 手をポケットに入れない: 紋別観光案内所によると、「手をポケットに入れて歩くと転倒時の大怪我リスクが高い」
- ニット帽: 転倒時の頭部保護にも有効
歩行時は小股でゆっくり歩き、手すりがある場所では積極的に利用しましょう。
まとめ|流氷ツアーを楽しむためのチェックリスト
北海道流氷ツアーは、ガリンコ号Ⅲ(紋別発・船首スクリュー式)とおーろら号(網走発・船体重量式)が主要観測船です。ベストシーズンは2月中旬~3月上旬で、料金相場は観測船単体4,000円前後、札幌発日帰りバスツアー17,800円~、宿泊パック59,900円~です。
流氷接岸は気象条件に依存し、必ず見られる保証はないため、複数日の余裕を持った旅程を組むことが推奨されます。防寒対策は重ね着・手袋・帽子・スノーブーツ必須で、観測船デッキは風が強く体温低下が激しいため、短時間での撮影と船内での暖取りを繰り返す時間配分が重要です。
詳細は紋別観光案内所・各ツアー会社の公式サイトで最新情報を確認しながら、自分に合ったプランを立てましょう。
