ヨーロッパ旅行ツアーが人気の理由
ヨーロッパ旅行を計画する際、「どの国に行けばいいか」「ツアーの種類は何があるか」「費用はどのくらいか」「ビザは必要か」と悩む方は少なくありません。
この記事では、ヨーロッパ旅行ツアーのタイプ別比較、初心者におすすめの国、費用相場、渡航準備を、JTBやKlook、NEWTの公式情報を元に解説します。
ヨーロッパ旅行が初めての方でも、自分に合ったツアーを選び、効率よく観光を楽しめるようになります。
この記事のポイント
- 初心者には添乗員付きツアー、リピーターにはフリープランがおすすめ
- 直行便があるイギリス・フランス・イタリアが定番、東欧諸国は物価が安い
- 1週間の費用目安は1人あたり25〜40万円(航空券+宿泊+食事+移動費)、東欧は22万円から
- オフシーズン(11〜3月)は航空券・宿泊が安いが、冬季は日照時間が短い
- ETIAS(電子渡航認証)は2026年第4四半期(10〜12月)に導入予定、イギリスは2025年1月8日以降ETA必須
ツアータイプの選び方(添乗員付き・フリープラン・周遊・一カ国集中)
(1) 添乗員付きツアーとフリープランの違い
添乗員付きツアーとフリープランの主な違いを比較します。
| 項目 | 添乗員付きツアー | フリープラン |
|---|---|---|
| 観光 | 団体でバス移動、添乗員が同行 | 自由行動、公共交通機関または個別手配 |
| 料金 | 30万〜50万円(1週間) | 25万〜40万円(1週間) |
| メリット | 移動・観光が楽、言語不安なし | 自由度が高い、費用が安い |
| デメリット | 自由度が低い、費用が高い | 自分で計画・移動が必要 |
| 向いている人 | 初心者、言語に不安がある人 | リピーター、自由に旅したい人 |
(出典: 各社公式サイト、執筆時点)
JTBによると、添乗員付きツアーは移動・観光が楽で、初めてのヨーロッパ旅行に適しています。フリープランは航空券と宿泊がセットで、現地では自由行動できます。
(2) 周遊ツアーと一カ国集中型の選び方
周遊ツアーと一カ国集中型の主な違いを比較します。
周遊ツアー:
- 特徴: 複数の国や都市を巡るツアー商品
- メリット: 一度に多くの都市を観光できる
- デメリット: 移動時間が長く、各都市の滞在時間が短い
- おすすめ: フランス・スイス・イタリア周遊、ロンドン・パリ・ブリュッセル周遊
一カ国集中型:
- 特徴: 1つの国に絞って深く観光
- メリット: 移動時間が少なく、余裕を持って観光できる
- デメリット: 訪問できる国が限られる
- おすすめ: イタリア(ローマ・フィレンツェ・ベネチア)、フランス(パリ・モンサンミシェル)
NEWTによると、1週間なら2〜3都市、2週間なら4カ国以上が目安です。初めてのヨーロッパなら1週間で1〜2カ国に絞る方が余裕を持って観光できます。
(3) レイルパスを使った鉄道周遊プラン
レイルパスとは、ヨーロッパの鉄道を一定期間乗り放題できる乗車券です。
主なレイルパス:
- ユーレイルグローバルパス: ヨーロッパ33カ国の鉄道が乗り放題
- ユーレイルセレクトパス: 隣接する2〜4カ国を自由に選択
- 各国パス: フランスパス、イタリアパス等、1カ国内の鉄道が乗り放題
ヨーロッパは高速鉄道が発達しているため、初心者はロンドン〜パリをユーロスター(高速鉄道)で移動するプランがおすすめです。所要時間は約2時間15分です。
初心者におすすめの国とモデルコース
(1) 直行便がある国(イギリス・フランス・イタリア)
直行便がある国は、初めてのヨーロッパ旅行に適しています。
Trip.comによると、イギリス・フランス・イタリアが定番です。
イギリス(ロンドン):
- 直行便: 成田・羽田から約12時間
- 見どころ: 大英博物館、バッキンガム宮殿、ビッグベン
- 特徴: 英語が通じやすく、日本人観光客も多い
- 注意: 2025年1月8日以降ETA(電子渡航認証)が必要
フランス(パリ):
- 直行便: 成田・羽田から約12時間半
- 見どころ: エッフェル塔、ルーヴル美術館、モンサンミシェル
- 特徴: 観光資源が豊富、グルメも楽しめる
イタリア(ローマ):
- 直行便: 成田・羽田から約12時間半
- 見どころ: コロッセオ、バチカン市国、フィレンツェ・ベネチア
- 特徴: 日本旅行でイタリアが人気No.1
(2) 東欧諸国(物価が安いポーランド・ハンガリー・チェコ)
東欧諸国は西欧より物価が安く、予算を抑えたい人に最適です。
Klookによると、東欧は1週間で22万円からが目安です。
ポーランド(ワルシャワ・クラクフ):
- 物価: 西欧の約60〜70%
- 見どころ: ワルシャワ旧市街、アウシュビッツ博物館
ハンガリー(ブダペスト):
- 物価: 西欧の約50〜60%
- 見どころ: ドナウ川夜景、温泉、国会議事堂
チェコ(プラハ):
- 物価: 西欧の約60〜70%
- 見どころ: プラハ城、カレル橋、旧市街広場
(3) 日数別モデルコース(7日間・10日間・14日間)
NEWTが推奨する日数別モデルコースは以下の通りです。
7日間(1週間):
- 1〜2カ国に絞る
- 例: ロンドン&パリ(ユーロスターで移動)、イタリア(ローマ・フィレンツェ・ベネチア)
10日間:
- 2〜3カ国を周遊
- 例: フランス・スイス・イタリア周遊、イギリス・フランス・ベルギー周遊
14日間(2週間):
- 4カ国以上を周遊
- 例: イギリス・フランス・スイス・イタリア・ドイツ周遊
移動時間が長くなると各都市の滞在時間が短くなるため、余裕を持った日程を推奨します。
ヨーロッパ旅行の費用・予算と安い時期
(1) 1週間の費用目安(25〜40万円、東欧は22万円から)
Klookによると、1週間で1人あたり25〜40万円程度が目安です。東欧は22万円からが目安です。
費用の内訳:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 航空券往復 | 12万〜30万円 |
| 宿泊費(6泊) | 4.8万〜12万円(1泊8,000〜2万円) |
| 食事代 | 2.1万〜4.2万円(1食1,000〜2,000円 × 3食 × 7日) |
| 移動費(現地) | 1万〜3万円 |
| 観光施設入場料 | 1万〜2万円 |
| お土産・雑費 | 1万〜2万円 |
| 合計 | 22万〜53万円 |
パックツアーを利用すると、航空券+宿泊で個別予約より5〜10万円お得になるケースがあります。
(2) 費用内訳(航空券・宿泊・食事・移動費)
NEWTによると、費用内訳の詳細は以下の通りです。
航空券:
- 繁忙期(7〜8月、年末年始): 20万〜30万円
- オフシーズン(11〜3月): 12万〜18万円
- 早期予約(3ヶ月前以上)で大幅に安くなるケースあり
宿泊費:
- バックパッカー向けホステル: 3,000〜5,000円/泊
- ビジネスホテル: 8,000〜12,000円/泊
- 中級ホテル: 12,000〜20,000円/泊
- 高級ホテル: 20,000円以上/泊
食事代:
- ファストフード: 800〜1,200円/食
- カジュアルレストラン: 2,000〜3,000円/食
- 高級レストラン: 5,000円以上/食
東欧は西欧より食事代が30〜50%安い傾向があります。
(3) オフシーズン(11〜3月)の料金と注意点
オフシーズン(11〜3月)は航空券・宿泊が安くなりますが、注意点があります。
メリット:
- 航空券が12万〜18万円(繁忙期の60〜70%)
- 宿泊費も30〜50%安い
- 観光地が混雑しない
デメリット:
- 冬季は日照時間が短い(パリは16時頃に日没)
- 寒さが厳しい(ロンドン・パリは0〜10℃)
- 一部観光施設が冬季閉鎖
オフシーズンを狙う場合は、日照時間の短さを考慮した日程を推奨します。
渡航準備と注意点(ETIAS・ETA・スリ対策)
(1) ETIAS(2026年導入予定)とETA(イギリス)
TRiP-Aによると、ヨーロッパ渡航にはETIAS(電子渡航認証)が必要になります。
ETIAS(European Travel Information and Authorisation System):
- 導入時期: 2026年第4四半期(10〜12月)に延期(2025年3月発表)
- 対象: EU加盟国への短期滞在(90日以内)
- 申請方法: オンラインで事前申請、有効期間3年
- 費用: 7ユーロ(約1,100円)
ETA(Electronic Travel Authorisation):
- 対象: イギリス渡航
- 導入時期: 2025年1月8日以降必須
- 申請方法: オンラインで事前申請、有効期間2年
- 費用: 10ポンド(約1,900円)
渡航前に最新情報を確認することを推奨します。
(2) パスポート・ビザ・通貨の準備
パスポート:
- 残存有効期間が帰国時まで有効(推奨は6ヶ月以上)
- ビザ欄の余白が見開き2ページ以上
ビザ:
- 90日以内の観光ならビザ不要
- 留学・就労目的はビザが必要
通貨:
- ユーロ圏(フランス・イタリア・ドイツ等): ユーロ(EUR)
- イギリス: ポンド(GBP)
- スイス: スイスフラン(CHF)
- クレジットカード利用が一般的(VISA・Mastercardが推奨)
- 現金は1〜2万円分を準備すると安心
(3) スリ・置き引き対策(観光地・公共交通機関)
ヨーロッパではスリや置き引きのリスクがあります。特に観光地・公共交通機関では注意が必要です。
スリ対策:
- 貴重品は前のポケットまたは肌身離さず携帯
- リュックは前に抱える
- 人混みでは周囲に注意
- 「写真を撮ってあげる」等の声かけに注意
置き引き対策:
- カフェ・レストランで荷物を置いたまま席を離れない
- 電車内で荷物を網棚に置かない
- ホテルの部屋でも貴重品はセーフティボックスへ
注意が必要な場所:
- パリ: エッフェル塔周辺、メトロ内
- ロンドン: ピカデリーサーカス周辺、地下鉄内
- ローマ: コロッセオ周辺、バス内
まとめ:経験別おすすめツアープラン
ヨーロッパ旅行ツアーは、初心者には添乗員付きツアー、リピーターにはフリープランがおすすめです。直行便があるイギリス・フランス・イタリアが定番で、東欧諸国(ポーランド・ハンガリー・チェコ)は物価が安く予算を抑えたい人に最適です。
1週間の費用目安は1人あたり25〜40万円(航空券+宿泊+食事+移動費)で、東欧は22万円からが目安です。オフシーズン(11〜3月)は航空券・宿泊が安いですが、冬季は日照時間が短い点に注意してください。
周遊ツアーは複数の国や都市を巡れますが、移動時間が長くなります。1週間なら2〜3都市、2週間なら4カ国以上が目安です。初めてのヨーロッパなら1週間で1〜2カ国に絞る方が余裕を持って観光できます。
ETIAS(電子渡航認証)は2026年第4四半期(10〜12月)に導入予定、イギリス渡航には2025年1月8日以降ETA(電子渡航認証)が必要です。渡航前に最新情報を確認し、スリ・置き引き対策も忘れずに行ってください。料金は時期・為替レートにより変動するため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
