円安時代の海外旅行|コスト削減・おすすめ渡航先・予算プラン

著者: Tripfolio編集部公開日: 2026/1/5

なぜ円安が海外旅行に影響するのか

2024年以降、円安が進行し、海外旅行費用が大幅に高くなっています。1ドル=150円を超える円安水準では、航空券・ホテル・現地での食事代などすべてが割高になるため、「海外旅行を諦めるべきか」と悩む方が増えています。

この記事では、円安が海外旅行に与える影響、コスト削減方法、円安でも行ける海外旅行先、予算プランを、三菱UFJ銀行JTB総合研究所の調査データを元に解説します。

円安下でも、工夫次第でお得に海外旅行を楽しむことが可能になります。

この記事のポイント

  • 1ドル=150円の場合、1,000ドルの航空券は15万円、1泊100ドルのホテルは1.5万円、10ドルの食事は1,500円
  • 円安+インフレで海外旅行費用が大幅増(2024年5月現在、1ドル=157円)
  • LCC利用・オフシーズン渡航・パッケージツアーでコスト削減が可能
  • 韓国・台湾・東南アジア(タイ・ベトナム)は円安影響が比較的少ない
  • JTB総研調査によると、円安で「ショッピング費用を減らす」(16.4%)、「旅行費用を減らす」(13.0%)と回答

円安が海外旅行費用に与える影響

(1) 為替レートと旅行費用の関係(1ドル=150円の場合の具体例)

為替レートとは、日本円と外貨の交換比率を指します。円安とは、日本円の価値が外貨に対して下がる状態で、海外旅行費用が高くなります。

具体例(1ドル=150円の場合):

項目 米ドル価格 1ドル=100円 1ドル=150円 差額
航空券 1,000ドル 10万円 15万円 +5万円
ホテル(1泊) 100ドル 1万円 1.5万円 +5千円
食事(1回) 10ドル 1,000円 1,500円 +500円

三菱UFJ銀行によると、円安では同じ商品・サービスでも支払う円が増えるため、海外旅行が割高になります。

(2) 円安+インフレの二重苦(2024年5月現在1ドル=157円)

2024年5月現在、1ドル=157円の円安水準に加え、海外でもインフレが進行しています。円安とインフレが重なると、海外旅行費用が予想以上に高くなります。

円安+インフレの影響:

  • 航空券: 燃料サーチャージの値上がり
  • ホテル: 宿泊料金のインフレ
  • 食事・ショッピング: 現地物価の上昇

SMBC信託銀行プレスティアによると、円安は海外旅行に不利で、円高の方がお得に楽しめます。

(3) 旅行者の行動変化(JTB総研調査:ショッピング費削減16.4%)

JTB総合研究所の調査によると、円安で海外旅行の費用削減を図る旅行者が増えています。

旅行者の行動変化:

  • ショッピングやみやげの費用を減らす: 16.4%
  • 1回の海外旅行で使う費用を減らす: 13.0%
  • 海外旅行の回数を減らす: 一定数存在

旅行経験者ほど費用削減の傾向が強く、円安下でも海外旅行を楽しむための工夫をしている様子が伺えます。

円安時のコスト削減方法

(1) LCC(格安航空会社)利用で航空券代を半額以下に

LCC(Low Cost Carrier)とは、大手航空会社と比べて航空券代が半額以下になることが多い格安航空会社です。

LCC利用のメリット:

  • 航空券代が大幅に安い(例: 韓国へのLCC片道1万円台)
  • タイ・台湾・韓国・フィリピンなどへのアクセスが良好
  • 燃料サーチャージの負担も少ない

注意点:

  • 座席指定・受託手荷物・機内食が有料の場合が多い
  • 大手航空会社と比べてサービスは簡素

LCCは、座席指定・受託手荷物等のオプション料金を含めても、大手航空会社より安い場合が多いため、費用削減に有効です。

(2) オフシーズン・閑散期渡航(年末年始・GW回避)

年末年始やGW等のピークシーズンを避けて、オフシーズン・閑散期に旅行すると、旅行費用を大幅に抑えられます。

閑散期の例:

  • 1月中旬~2月(年末年始後)
  • 5月中旬~6月(GW後)
  • 9月~11月(夏休み後、年末年始前)

閑散期のメリット:

  • 航空券・ホテルが2~3割安い
  • 観光地が空いている
  • ゆったりと観光できる

ピークシーズンと閑散期で、同じ旅行先でも費用が2倍以上異なることがあります。

(3) パッケージツアー・ミールクーポンで為替変動リスク抑制

パッケージツアー:

  • 航空券・宿泊・観光がセットになったツアー
  • 日本円で事前決済すると、為替変動による追加料金のリスクを抑えられる

ミールクーポン:

  • 食事代を事前に購入するクーポン
  • 現地決済より為替リスクを抑えられる

日本円で決済できるパッケージツアーやミールクーポンを利用すると、円安進行による追加費用の心配が減ります。

(4) 事前予約・タイムセール活用で割安購入

航空券・ホテルは、事前予約やタイムセールを活用すると割安で購入できる可能性が高まります。

事前予約の例:

  • 3ヶ月前予約で航空券・ホテルが10~20%割引
  • 早期予約割引(Early Bird割引)

タイムセールの例:

  • 航空会社・旅行会社が期間限定で実施するセール
  • 通常より2~3割安い価格で購入できる場合もある

FPS-netによると、事前準備が肝心で、タイムセールを活用すると割安で旅行できます。

(5) クレジットカード決済で両替手数料削減

現地通貨への両替は、手数料が数%かかります。クレジットカード決済を利用すると、両替手数料を削減できる場合があります。

クレジットカード決済のメリット:

  • 両替手数料が不要または低い
  • レートが有利な場合が多い
  • ポイント還元がある場合も

注意点:

  • 海外利用手数料(1.6~2%程度)がかかる場合がある
  • 現地通貨決済とクレジットカード決済の手数料を比較して選択すること

円安でも行ける海外旅行先

(1) 韓国・台湾(LCC片道1万円台、距離が近く燃料サーチャージ少)

韓国:

  • 円安の状況でも両替レートが大きく変わらず、1000ウォン=110円程度(2024年5月現在)
  • LCC片道1万円台で行ける
  • 東京から2~3時間の距離で、燃料サーチャージの負担も少ない

台湾:

  • インフレ率約2%と比較的低い
  • LCC片道1万円台で行ける
  • 東京から4時間程度の距離

韓国・台湾は、日本から近く航空券が安く、燃料サーチャージの負担も少ないため、円安下でも比較的行きやすい渡航先です。

(2) 東南アジア(タイ・ベトナム・フィリピン、物価が比較的安い)

タイ:

  • 物価が日本より安い(例: 屋台の食事100~300円程度)
  • LCC頻繁運航で航空券が安い
  • 東京から6~7時間程度の距離

ベトナム:

  • 物価が日本より安い(例: ランチ200~500円程度)
  • LCC頻繁運航で航空券が安い
  • 東京から6時間程度の距離

フィリピン:

  • 物価が日本より安い(例: ランチ200~400円程度)
  • LCC頻繁運航で航空券が安い
  • 東京から4~5時間程度の距離

東南アジアは、距離が近く航空券が安く、現地物価も日本より安いため、円安下でも比較的お得に旅行できます。

(3) エジプト・スリランカ(現地通貨の円高、1ポンド=3円)

エジプト:

  • 2024年7月現在、1エジプトポンド=3円程度
  • 2022年と比較すると2倍程度円高になっている
  • 現地物価が安く、観光費用を抑えられる

スリランカ:

  • 1スリランカルピー=0.5円程度
  • 現地物価が安く、観光費用を抑えられる

HISSTWによると、エジプト・スリランカは現地通貨が円高になっているため、円安下でもおすすめの渡航先です。

円安時の予算プランと準備

(1) 予算相場(2023年年末年始:1人40万円以上が最多17.4%)

メディフェローの調査によると、2023年年末年始の海外旅行費用は以下の通りです:

海外旅行費用(2023年年末年始):

  • 1人40万円以上: 17.4%(最多)
  • 次いで15万円~20万円: 15.4%

円安+インフレの影響で、海外旅行費用が高額化している傾向が見られます。

予算プランの例(韓国2泊3日):

項目 費用
航空券(LCC往復) 3万円
ホテル(2泊) 2万円
食事代(3日分) 1.5万円
観光・交通費 1万円
雑費 0.5万円
合計 8万円

渡航先・シーズン・ホテルランクにより予算は大きく異なるため、複数の選択肢を比較検討することを推奨します。

(2) 日本円で事前決済できるプランの選択(為替変動リスク回避)

円安が進行すると、現地決済の費用が想定以上に高くなるリスクがあります。日本円で事前決済できるパッケージツアーやミールクーポンを選ぶと、為替変動リスクを回避できます。

日本円事前決済のメリット:

  • 為替変動による追加料金のリスクを抑えられる
  • 予算管理がしやすい
  • 円安進行による追加費用の心配が減る

(3) 為替レート・最新物価の事前確認(各国の公式観光サイト等)

為替レート・旅行費用は変動するため、訪問前に最新情報を確認することが重要です。

確認すべき情報:

  • 為替レート(執筆時点の為替レートと現在の為替レートを比較)
  • 現地物価(ホテル・食事・観光施設の料金)
  • 航空券・ホテルの料金(予約サイトで最新料金を確認)

各国の公式観光サイトや予約サイトで最新情報を確認してから、旅行計画を立てることを推奨します。

まとめ:円安時代の賢い海外旅行術

円安下の海外旅行は、為替レート・インフレの影響で費用が高くなっていますが、LCC利用・オフシーズン渡航・パッケージツアー・事前予約・クレジットカード決済等の工夫で、コストを削減できます。

円安時代の賢い海外旅行術:

  • LCC利用: 航空券代を半額以下に削減
  • オフシーズン渡航: 航空券・ホテルが2~3割安い
  • パッケージツアー: 日本円事前決済で為替変動リスク回避
  • 事前予約・タイムセール: 10~20%割引で購入
  • クレジットカード決済: 両替手数料削減
  • 渡航先選び: 韓国・台湾・東南アジア・エジプト等、円安影響が少ない国

最終判断は個人の予算・目的次第:

円安時に海外旅行を控えるべきかどうかは、個人の予算・目的・行き先により異なります。複数の選択肢を比較検討し、自分に合ったプランを立てることを推奨します。

為替レート・旅行費用は変動するため、最新情報は公式サイト・予約サイトで確認してください。円安下でも、工夫次第でお得に海外旅行を楽しむことが可能です。

よくある質問

Q1円安で海外旅行はどれくらい高くなる?

A11ドル=150円の場合、1,000ドルの航空券は15万円、1泊100ドルのホテルは1.5万円、10ドルの食事は1,500円となります。円安+インフレで費用が大幅増しており、2024年5月現在1ドル=157円の水準です。為替レートは変動するため、最新情報は三菱UFJ銀行等の公式サイトでご確認ください。

Q2円安でも行ける海外旅行先は?

A2韓国・台湾(LCC片道1万円台)、東南アジア(タイ・ベトナム・フィリピン)、エジプト(1ポンド=3円)など、円安影響が少ない国・地域があります。日本から近く航空券が安く、現地物価も比較的安い渡航先を選ぶと、円安下でもお得に旅行できる可能性が高まります。

Q3円安時に旅行費用を削減する方法は?

A3LCC利用(航空券代半額以下)、閑散期渡航(航空券・ホテル2~3割安)、パッケージツアー(日本円事前決済で為替変動リスク抑制)、ミールクーポン、クレジットカード決済(両替手数料削減)、事前予約・タイムセール活用(10~20%割引)が有効です。詳細はJTB総研等の調査データでご確認ください。

Q4円安時に海外旅行を控えるべき?

A4行き先や旅の工夫次第で、お得に楽しむことは可能です。最終判断は個人の予算・目的次第で、複数の選択肢を比較検討することを推奨します。LCC利用・オフシーズン渡航・パッケージツアー等の工夫で、円安下でもコストを削減できる場合があります。

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Tripfolio編集部

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