旅行用手持ちバッグの選び方|機内持ち込み・街歩き・用途別おすすめ

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/25

旅行用手持ちバッグはなぜ重要なのか

旅行の準備をする際、「どんなバッグを持っていけばいいのか」「機内持ち込みサイズは大丈夫か」「防犯面で安全なのか」と悩む方は少なくありません。

この記事では、旅行用手持ちバッグの基礎知識(サイズ・容量・素材)、バッグタイプ別の特徴(ショルダー・トート・リュック)、用途別の選び方(国内/海外・日帰り/宿泊)、機内持ち込み規定と防犯対策を、ANAJALの公式情報やバッグ専門店の選び方ガイドを元に解説します。

初めて旅行用バッグを選ぶ方でも、用途に合った最適なバッグを選べるようになります。

この記事のポイント

  • 旅行バッグは軽さが重要、ナイロン製なら約0.3〜0.7kg、レザー製なら約0.8〜1.2kgが目安
  • 容量は日帰り5-10L、1泊20-30L、2泊3日30-40L、長期50L以上が目安
  • ショルダーバッグは日帰り・街歩き、トートバッグは1泊・荷物多め、リュックは長期・両手フリーに最適
  • 機内持ち込みは国内線100席以上で3辺合計115cm以内(55×40×25cm)、重量10kg以内が一般的
  • 防犯対策はファスナー・ジップ開閉のデザイン、ショルダーバッグは斜めがけで、防犯ポケット付きが推奨

(1) サブバッグの役割(貴重品携帯・荷物整理)

旅行用手持ちバッグ(サブバッグ)は、メインのスーツケースやボストンバッグとは別に持つ、貴重品や頻繁に取り出すものを入れる小さめのバッグです。

ATAOによると、サブバッグの主な役割は以下の通りです。

  • 貴重品の携帯: 財布・パスポート・スマホ・航空券など
  • 荷物の整理: スーツケースに入れる荷物とは別に、すぐ取り出すものを収納
  • 機内持ち込み: 身の回り品として機内に持ち込める

日帰り旅行や街歩きでは、サブバッグのみで移動する場合もあります。

(2) スーツケースとの使い分け

スーツケースは宿泊先に預け、サブバッグは手元に持つという使い分けが基本です。

バッグ種類 主な用途 持ち歩き方
スーツケース 衣類・洗面用具・土産等の大型荷物 ホテルに預ける
サブバッグ 貴重品・すぐ取り出すもの 常に手元に持つ

(出典: cooga

折りたためるサブバッグを持参すると、お土産で荷物が増えたときに便利です。

旅行バッグの基礎知識(サイズ・容量・素材)

(1) 容量の目安(日帰り5-10L・1泊20-30L・長期50L以上)

旅行バッグの容量は、旅行日数と荷物量で選びます。

旅行日数 容量目安 内容例
日帰り 5-10L 財布・スマホ・ペットボトル・羽織るもの
1泊 20-30L 上記+着替え1セット・洗面用具
2泊3日 30-40L 上記+着替え2-3セット
長期(4泊以上) 50L以上 スーツケース推奨

(出典: cooga

容量が大きすぎると持ち運びが大変なため、旅行日数に合わせて選びましょう。

(2) 素材の選び方(ナイロン vs レザー)

旅行バッグの主な素材はナイロンとレザーです。

素材 メリット デメリット おすすめ用途
ナイロン 軽い(0.3-0.7kg)、撥水性あり、価格安め 高級感が少ない 国内旅行、アウトドア
レザー 高級感、耐久性高い 重い(0.8-1.2kg)、水に弱い、価格高め 海外ビジネス旅行、おしゃれ重視

(出典: cooga

レザー素材は水に弱いため、防水スプレーでの事前処理や天候確認が必要です。軽さ重視ならナイロン、高級感重視ならレザーを選びましょう。

(3) 重さの目安(ナイロン0.3-0.7kg・レザー0.8-1.2kg)

旅行バッグは軽さが重要です。バッグ自体が重いと、荷物を入れた際の総重量が増えて疲れやすくなります。

coogaによると、軽さの目安は以下の通りです。

  • ナイロン製: 約0.3〜0.7kg
  • レザー製: 約0.8〜1.2kg

バッグ選びでは、容量だけでなく重さもチェックしましょう。

バッグタイプ別の特徴と使い分け

(1) ショルダーバッグ(日帰り・街歩き向け)

ショルダーバッグは、肩にかけて持ち運ぶタイプです。

メリット:

  • 片手がフリーになる
  • 貴重品にすぐアクセスできる
  • 軽量でコンパクト

デメリット:

  • 容量が小さめ(5-15L程度)
  • 長時間持つと肩が痛くなる場合あり

おすすめ用途: 日帰り旅行、街歩き、観光地巡り

斜めがけにすると、ひったくり対策になり、防犯性が高まります。

(2) トートバッグ(1泊・荷物多め)

トートバッグは、手持ちまたは肩掛けで持ち運ぶタイプです。

メリット:

  • 開口部が広く、荷物の出し入れが簡単
  • 容量が大きめ(20-40L程度)
  • ビジネス・カジュアル両用可

デメリット:

  • 両手がふさがる(手持ちの場合)
  • 重い荷物を入れると持ち運びが大変

おすすめ用途: 1泊旅行、ビジネス出張、荷物多めの日帰り

ファスナー付きのトートバッグを選ぶと、中身の紛失・盗難リスクを軽減できます。

(3) リュック(長期・両手フリー)

リュックは、背中に背負うタイプです。

メリット:

  • 両手がフリーになる
  • 重い荷物を持っても疲れにくい
  • 容量が大きい(30-50L程度)

デメリット:

  • 荷物の出し入れがやや面倒
  • 背中に汗をかきやすい

おすすめ用途: 長期旅行(2泊以上)、アウトドア、登山

背面ポケット付きのリュックなら、貴重品にすぐアクセスできます。

(4) 2WAY・3WAYバッグ(多用途対応)

2WAY・3WAYバッグは、手持ち・肩掛け・リュックなど複数の持ち方ができるバッグです。

2WAYバッグ: ショルダーと手持ちなど、2通りの持ち方ができる

3WAYバッグ: 手持ち・肩掛け・リュックなど3通りの持ち方ができる

Kanmi.によると、2WAY・3WAYタイプは多用途に対応できて便利です。

状況に応じて持ち方を変えられるため、疲れにくく、防犯面でも安心です。

用途別の選び方(国内/海外・日帰り/宿泊)

(1) 国内日帰り旅行

おすすめバッグ: ショルダーバッグ(5-10L)

持ち物:

  • 財布・スマホ・交通ICカード
  • ペットボトル・軽食
  • 羽織るもの(カーディガン等)
  • カメラ・ガイドブック

軽量でコンパクトなショルダーバッグが最適です。斜めがけにすると、両手がフリーになり、写真撮影もスムーズです。

(2) 国内1泊旅行

おすすめバッグ: トートバッグ(20-30L)またはボストンバッグ

持ち物:

  • 上記+着替え1セット・洗面用具
  • パジャマ・下着
  • 充電器・薬

開口部が広いトートバッグなら、荷物の出し入れが簡単です。ファスナー付きを選ぶと、移動中も安心です。

(3) 海外旅行(長期滞在)

おすすめバッグ: リュック(30-40L)+折りたたみサブバッグ

持ち物:

  • パスポート・航空券・現金
  • 着替え2-3セット・洗面用具
  • 薬・化粧品・日焼け止め
  • ガイドブック・翻訳アプリ

長期滞在ではスーツケースが基本ですが、街歩き用にリュックを持参すると便利です。折りたたみサブバッグを持っておくと、お土産で荷物が増えたときに対応できます。

(4) 折りたたみサブバッグの活用

折りたたみサブバッグは、以下の場面で役立ちます。

  • お土産で荷物が増えたとき
  • 機内持ち込み荷物を整理したいとき
  • 街歩き用に軽いバッグが欲しいとき

軽量でコンパクトに収納できるため、スーツケースに1つ入れておくことを推奨します。

機内持ち込みと防犯対策

(1) 機内持ち込みサイズの規定(国内線115cm以内・重量10kg以内)

ANAによると、国内線の機内持ち込み手荷物のサイズ・重量規定は以下の通りです。

座席数 サイズ(3辺合計) 各辺サイズ 重量
100席以上 115cm以内 55×40×25cm以内 10kg以内
100席未満 100cm以内 45×35×20cm以内 10kg以内

(出典: ANA

身の回り品(ハンドバッグやショルダーバッグ等)は、機内持ち込み手荷物とは別に持てます。

(2) LCC・大手航空会社の違い

LCC(格安航空会社)は、機内持ち込み手荷物のサイズ・重量規定が厳しい場合があります。

航空会社タイプ サイズ規定 重量規定
大手(ANA・JAL) 115cm以内 10kg以内
LCC(ピーチ・ジェットスター等) 115cm以内 7kg以内(航空会社による)

(出典: 各航空会社公式サイト、執筆時点)

LCCを利用する際は、事前に公式サイトで最新情報を確認しましょう。

(3) 防犯対策(ファスナー・斜めがけ・防犯ポケット)

海外旅行では、防犯対策が重要です。

Kanmi.によると、以下の対策が推奨されます。

  • ファスナー・ジップ開閉: 中身の紛失・盗難リスクを軽減
  • 斜めがけ: ショルダーバッグを斜めがけにすると、ひったくり対策になる
  • 防犯ポケット: 内側にファスナー付きポケットがあると、貴重品を安全に保管できる
  • 目立たない色: 黒・紺・ベージュなど、目立たない色が無難

治安の悪い地域では、高級ブランドバッグは避け、シンプルなデザインを選びましょう。

まとめ:旅行スタイル別おすすめバッグ

旅行用手持ちバッグは、用途に応じて選ぶことが重要です。日帰り旅行はショルダーバッグ(5-10L)、1泊旅行はトートバッグ(20-30L)、長期旅行はリュック(30-40L)が最適です。2WAY・3WAYタイプは多用途に対応でき、状況に応じて持ち方を変えられます。

素材は軽さ重視ならナイロン(0.3-0.7kg)、高級感重視ならレザー(0.8-1.2kg)を選びましょう。機内持ち込みは国内線100席以上で3辺合計115cm以内(55×40×25cm)、重量10kg以内が一般的ですが、LCCは規定が厳しい場合があるため、事前に公式サイトで確認してください。

防犯対策はファスナー・ジップ開閉のデザイン、ショルダーバッグは斜めがけ、防犯ポケット付きが推奨されます。折りたたみサブバッグを持参すると、お土産で荷物が増えたときに便利です。

旅行スタイルに合わせて最適なバッグを選び、快適な旅行を楽しんでください。

よくある質問

Q1旅行バッグはどのタイプが良い?

A1日帰りはショルダーバッグ(5-10L)、1泊はトートバッグ(20-30L)、長期はリュック(30-40L)がおすすめです。2WAY・3WAYタイプは手持ち・肩掛け・リュックなど複数の持ち方ができて多用途に対応できます。状況に応じて持ち方を変えられるため、疲れにくく防犯面でも安心です。

Q2機内持ち込みサイズの規定は?

A2国内線100席以上は3辺合計115cm以内(55×40×25cm)、重量10kg以内が一般的です。100席未満は100cm以内です。LCC(格安航空会社)は7kg以内など規定が厳しい場合があります。航空会社・路線により異なるため、最新情報は各航空会社の公式サイトでご確認ください。

Q3素材はナイロンとレザーどちらが良い?

A3軽さ重視ならナイロン(0.3-0.7kg)、高級感重視ならレザー(0.8-1.2kg)がおすすめです。ナイロンは撥水性があり価格も安めで、国内旅行やアウトドアに最適です。レザーは耐久性が高く高級感がありますが、水に弱いため防水スプレーでの事前処理が必要です。

Q4サブバッグは必要?

A4貴重品の携帯、荷物の整理、機内持ち込みに役立つため用意を推奨します。折りたためるサブバッグを持参すると、お土産で荷物が増えたときに便利です。スーツケースに1つ入れておくと、街歩き用の軽いバッグとしても活用できます。

Q5海外旅行で防犯対策は?

A5ファスナー・ジップ開閉のデザインを選び、中身の紛失・盗難リスクを軽減しましょう。ショルダーバッグは斜めがけにするとひったくり対策になります。内側に防犯ポケット付きバッグもおすすめです。治安の悪い地域では、高級ブランドバッグは避け、黒・紺・ベージュなど目立たない色のシンプルなデザインを選びましょう。

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Tripfolio編集部

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