観光案内所とは(役割・設置場所・利用するメリット)
旅行先で「観光案内所に行けば何か情報が得られる」と知っていても、具体的にどんなサービスを受けられるのか、どこで見つけられるのか、わからない方は少なくありません。観光案内所は、旅行者と地域をつなぐ重要な拠点として、多様なサービスを提供しています。
この記事では、観光案内所の役割、受けられるサービス、JNTO認定外国人観光案内所、活用のコツを、観光庁、JNTO(日本政府観光局)、JTBコミュニケーションデザインの情報を元に解説します。
観光案内所を上手に活用して、旅行をより充実したものにする手がかりをお届けします。
この記事のポイント
- 観光案内所は駅・空港・観光地など主要な拠点に設置され、旅行者に観光情報を提供するとともに、落とし物・道案内・体調不良時のセーフティーネット機能も持つ
- パンフレット・地図配布、宿泊予約、チケット購入、レンタサイクル、Wi-Fi、荷物預かりなど多様なサービスを提供(案内所により異なる)
- JNTO認定外国人観光案内所は全国1,514箇所(2025年2月末現在)で、英語・中国語・韓国語等の多言語対応、ビデオ翻訳システム(12言語+手話対応)を備える施設もある
- 事前にWebサイトで営業時間・サービス内容を確認すると効率的。鬼怒川温泉駅など主要観光地の案内所では地域特化の情報が得られる
- 2024年には福井観光案内所(北陸新幹線延伸に合わせて開設)、鎌倉駅西口の日本遺産観光案内所など新設され、チャットボット・アバター案内等のデジタル化も進行中
観光案内所の役割と機能
観光庁とJNTOによると、観光案内所は以下の役割を持ちます。
- 情報提供拠点: 観光地・交通・宿泊・飲食等の情報を提供
- 地域と旅行者をつなぐ: 地域の魅力を発信し、旅行者の満足度を向上
- セーフティーネット機能: 落とし物、道案内、体調不良時などの困りごとに対応
- リピーター獲得: Futuorismによると、質の高い情報提供により旅行者のファンづくりに貢献
観光案内所は、単なる情報提供の場ではなく、旅行者が安心して観光を楽しむための重要なインフラです。
設置場所(駅・空港・観光地)
観光案内所は、以下のような場所に設置されています。
| 設置場所 | 特徴 |
|---|---|
| 主要駅 | JR主要駅(東京駅、京都駅、鬼怒川温泉駅等)に設置、交通アクセス情報が充実 |
| 空港 | 成田空港、羽田空港等に設置、入国直後の旅行者向けに多言語対応 |
| 観光地 | 温泉地、城下町、リゾート地等に設置、地域特化の情報が豊富 |
| 市役所・役場 | 自治体の観光協会が運営、地元密着の情報提供 |
JNTOによると、2025年2月末現在、JNTO認定外国人観光案内所は全国1,514箇所に拡大しています。
利用するメリット(情報収集・セーフティーネット)
JTBコミュニケーションデザインによると、観光案内所を利用するメリットは以下の通りです。
- 最新の地域情報を入手: Webサイトに載っていないローカル情報やイベント情報を得られる
- パンフレットを無料入手: 観光地・宿泊・交通のパンフレットを持ち帰れる
- 困りごとに対応: 落とし物、道に迷った、体調不良など、旅行中のトラブルに対応
- コンシェルジュに相談: 旅行プランの相談、おすすめスポットの提案を受けられる
観光案内所で受けられるサービス
パンフレット・地図配布
多くの観光案内所では、観光パンフレットや地図を無料配布しています。
- 観光パンフレット: 観光地の見どころ、営業時間、アクセス方法等が掲載
- 地図: 市街地図、観光マップ、交通路線図等
- イベント情報: 季節のイベント、祭り、花見・紅葉情報等
Webサイトでは得られない紙媒体ならではの見やすさがあり、旅行中に手元で確認できる点が便利です。
宿泊予約・チケット購入
JTBコミュニケーションデザインによると、一部の観光案内所では以下のサービスも提供しています。
- 宿泊予約: 地域の旅館・ホテルの空室確認・予約
- チケット購入: 観光施設の入場券、交通チケット(バス・鉄道等)の販売
- ツアー申し込み: 観光バスツアー、体験プログラム等の申し込み
ただし、すべての案内所がこれらのサービスを提供しているわけではないため、事前に確認することをおすすめします。
レンタサイクル・荷物預かり・Wi-Fi
観光案内所によっては、以下のような追加サービスを提供しています。
- レンタサイクル: 観光地を自転車で移動できるサービス
- 荷物預かり: スーツケースや大きな荷物を一時的に預かり
- Wi-Fi: 無料Wi-Fiサービス(外国人旅行者に便利)
- 充電サービス: スマートフォン・タブレットの充電
これらのサービスは案内所により異なるため、利用前に確認してください。
落とし物対応・道案内・体調不良時のサポート
観光庁によると、観光案内所はセーフティーネット機能として以下の対応も行っています。
- 落とし物対応: 遺失物の保管・警察への連絡
- 道案内: 目的地までの道順・交通手段の案内
- 体調不良時のサポート: 近隣の医療機関の情報提供、通訳サポート(多言語対応案内所)
旅行中の緊急時に頼れる存在として、観光案内所の場所を事前に把握しておくと安心です。
JNTO認定外国人観光案内所と多言語対応
JNTO認定外国人観光案内所とは(全国1,514箇所・2025年2月末現在)
JNTOによると、JNTO認定外国人観光案内所は、日本政府観光局(JNTO)が一定基準を満たした案内所を認定したものです。
- 設置数: 全国1,514箇所(2025年2月末現在)
- 認定基準: 多言語対応、情報提供内容、営業時間、設備等の基準をクリア
- カテゴリー: カテゴリー1(広域案内)、カテゴリー2(地域案内)、カテゴリー3(地区案内)、パートナー施設に分類
JNTO認定外国人観光案内所リストでは、全国の認定案内所を検索できます。
多言語対応サービス(英語・中国語・韓国語等)
JNTOによると、JNTO認定外国人観光案内所では以下の多言語対応を提供しています。
- 対応言語: 英語、中国語、韓国語、その他多言語
- コンシェルジュ配置: 外国語対応スタッフが常駐
- 多言語パンフレット: 外国語版の観光パンフレットを配布
外国人旅行者だけでなく、日本人旅行者も外国人の同行者がいる場合にJNTO認定外国人観光案内所を利用できます。
ビデオ翻訳システム(12言語+手話対応)
福井市公式観光サイトによると、2024年3月に開設された福井観光案内所では、ビデオ翻訳システムを導入しています。
- 対応言語: 12言語+手話対応
- 仕組み: ビデオ通話で通訳サービスを提供
- メリット: スタッフが対応できない言語でも、リアルタイムで翻訳・案内が可能
このような最新技術を導入する案内所が増えており、外国人旅行者の利便性が向上しています。
観光案内所の活用方法とコツ(鬼怒川等の具体例)
事前にWebサイトで営業時間・サービス内容を確認
観光案内所を効率的に活用するためには、事前に以下を確認することをおすすめします。
- 営業時間: 9:00-18:00が一般的だが、駅や空港の案内所は早朝・深夜も営業している場合がある
- 定休日: 年末年始や特定の曜日に休業する場合がある
- 提供サービス: パンフレット配布のみか、宿泊予約・チケット購入も可能か
- 多言語対応: JNTO認定外国人観光案内所かどうか
訪問前にJNTO認定外国人観光案内所リストや各自治体の観光協会サイトで確認すると、スムーズに利用できます。
鬼怒川温泉駅の観光案内所(鬼怒川ライン下り・江戸ワンダーランド等の情報入手)
楽天トラベルによると、鬼怒川温泉駅に観光案内所があり、以下のような観光スポット情報を入手できます。
- 鬼怒川ライン下り: 鬼怒川の渓谷美を楽しむ舟下り体験
- 鬼怒楯岩大吊橋: 全長140mの吊橋から絶景を望める
- 江戸ワンダーランド日光江戸村: 江戸時代の街並みを再現したテーマパーク
鬼怒川温泉駅の観光案内所では、これらの観光スポットへのアクセス方法、営業時間、料金、見どころなどを詳しく案内しています。パンフレットを入手し、旅行プランを立てる際に活用できます。
主要観光地の案内所活用事例
主要観光地の観光案内所では、地域特化の情報が得られます。
京都駅ビル観光案内所:
- 京都市内の寺社仏閣、祭り、イベント情報
- 市バス・地下鉄の路線図、一日乗車券の販売
成田空港観光案内所:
- 日本全国の観光情報、交通情報
- 外国人旅行者向けの多言語対応
札幌駅前通地下歩行空間観光案内所:
- 札幌市内・北海道内の観光情報
- 雪まつり、さっぽろオータムフェスト等のイベント情報
各自治体の観光協会サイトで、地域の観光案内所の場所・営業時間を確認できます。
最新トレンドと事例(福井・鎌倉・デジタル化)
福井観光案内所(2024年3月開設・北陸新幹線延伸)
福井市公式観光サイトによると、2024年3月に福井観光案内所が開設されました。
- 開設時期: 2024年3月(北陸新幹線延伸に合わせて)
- 設備: コンシェルジュ3-4名配置、ビデオ翻訳システム(12言語+手話対応)導入
- 特徴: 最新技術を活用した多言語対応
北陸新幹線延伸により増加する観光客に対応するため、先進的な設備を備えた観光案内所として注目されています。
鎌倉駅西口の日本遺産観光案内所(2024年4月開設)
鎌倉市観光協会によると、2024年4月1日に鎌倉駅西口に日本遺産観光案内所が開設されました。
- 開設時期: 2024年4月1日
- 特徴: 鎌倉の歴史・文化を案内するコンシェルジュを配置
- 対応: 日本遺産に関する専門的な情報提供
鎌倉の武家文化・寺社仏閣に関する深い知識を持つスタッフが、質の高い観光案内を提供しています。
チャットボット・アバター案内等のデジタル化
観光案内所のデジタル化が進んでおり、以下のような取り組みが見られます。
- チャットボット: AIが24時間対応で観光情報を提供
- アバター案内: バーチャルキャラクターが画面上で観光案内
- 多言語音声翻訳: スマートフォンアプリで音声翻訳サービス
これらのデジタル技術により、営業時間外でも情報提供が可能になり、外国人旅行者の利便性が向上しています。
JNTO表彰事例(優秀な観光案内所の取り組み)
JNTOによると、2023年10月~2024年9月の活動を評価し、優秀な観光案内所を表彰しています。
- 評価対象: 地域に根ざした独自の取り組み
- 表彰: 訪日外国人旅行者へのサービス向上に貢献した案内所を認定
優秀な観光案内所の取り組みは、他の案内所のモデルケースとして全国に共有され、観光案内所全体のサービス向上につながっています。
まとめ:観光案内所を活用した旅行プラン
観光案内所は、駅・空港・観光地など主要な拠点に設置され、旅行者に観光情報を提供するとともに、落とし物・道案内・体調不良時のセーフティーネット機能も持ちます。パンフレット・地図配布、宿泊予約、チケット購入、レンタサイクル、Wi-Fi、荷物預かりなど多様なサービスを提供していますが、案内所により異なるため事前確認が重要です。
JNTO認定外国人観光案内所は全国1,514箇所(2025年2月末現在)で、英語・中国語・韓国語等の多言語対応、ビデオ翻訳システム(12言語+手話対応)を備える施設もあり、外国人旅行者だけでなく日本人旅行者も利用できます。
事前にWebサイトで営業時間・サービス内容を確認すると効率的です。鬼怒川温泉駅など主要観光地の案内所では、鬼怒川ライン下り・江戸ワンダーランド等の地域特化の情報が得られます。2024年には福井観光案内所(北陸新幹線延伸に合わせて開設)、鎌倉駅西口の日本遺産観光案内所など新設され、チャットボット・アバター案内等のデジタル化も進行中です。
JNTO認定外国人観光案内所リストや各自治体の観光協会サイトで、最寄りの観光案内所の場所・営業時間・サービス内容を確認しながら、旅行プランに組み込んでください。営業時間・サービス内容は変更される可能性があるため、訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。
