夏の北海道観光が人気な理由
夏の北海道は、本州が猛暑に見舞われる時期でも平均気温20〜25℃と涼しく、日本有数の避暑地として人気です。7月中旬〜8月上旬は、ラベンダーやひまわりが見頃を迎え、富良野・美瑛エリアでは一面の花畑が広がります。また、知床では世界自然遺産の大自然を体感でき、札幌・小樽では新鮮な海鮮グルメを楽しめるなど、観光の幅が広いのが特徴です。
北海道観光振興機構によると、2024年度の北海道観光客数は4,964万人(前年比4%増)で、夏季(7〜8月)が最も多い時期です。インバウンド観光客も283万人と過去2番目の多さを記録しており、世界的にも注目される観光地となっています。
この記事のポイント
- 夏の北海道のベストシーズンは7月中旬〜8月上旬で、ラベンダー・ひまわりの見頃と涼しい気候が魅力
- 観光に必要な日数は2泊3日で1エリア、3泊4日で2エリア周遊が目安
- 旅行費用は2泊3日で5〜8万円、3泊4日で8〜15万円が相場(繁忙期は高騰)
- レンタカーがあれば効率的に周遊できるが、札幌・小樽・函館は公共交通機関でも可能
- 7月下旬〜8月中旬は予約が混雑するため、1〜5月の早期予約がおすすめ
基礎知識:夏の北海道観光のポイント
(1) ベストシーズンと見頃
夏の北海道観光のベストシーズンは7月中旬〜8月上旬です。この時期はラベンダー(7月中旬〜下旬)、ひまわり(7月下旬〜8月上旬)が見頃を迎え、富良野・美瑛エリアでは色鮮やかな花畑が広がります。
ファーム富田(富良野市)は、ラベンダー畑の定番スポットで、早朝(6:30〜8:00頃)は観光客が少なく、写真撮影に最適です。雲海テラス(トマム)は、気象条件が揃えば雲海が見られますが、出現確率は約40%のため、2〜3日滞在して複数回チャレンジするのがおすすめです。
北海道観光振興機構の公式サイトでは、エリア別の花の見頃カレンダーが掲載されています。年により開花時期が前後するため、訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。
(2) 観光に必要な日数と移動手段
北海道は広大なため、観光に必要な日数は訪問エリア数により異なります。
| 日数 | 周遊エリア | 目安プラン |
|---|---|---|
| 2泊3日 | 1エリア | 札幌+富良野・美瑛 |
| 3泊4日 | 2エリア | 道央+道東(知床) or 道南(函館) |
| 5泊6日 | 3エリア | 道央+道東+道南周遊 |
移動手段はレンタカーが基本です。富良野〜美瑛間は車で30分以上、札幌〜富良野間は2時間以上かかるため、レンタカーがあれば効率的に周遊できます。ただし、札幌・小樽・函館エリアは公共交通機関(JR、市電、バス等)でも観光可能です。
1日の移動距離は200km以内が目安です。無理のないスケジュールを組むことで、ゆとりを持って観光できます。
(3) 予約のタイミングと混雑状況
夏休み期間(7月下旬〜8月中旬)は、宿泊施設・レンタカーが高騰し、満室・満車になりやすい時期です。じゃらんリサーチセンターによると、人気宿は3〜4ヶ月前に予約が埋まる場合もあるため、1〜5月の早期予約が推奨されます。
早期予約割引を活用すると、宿泊費・レンタカー代が10〜20%割安になる場合もあります。繁忙期を避けたい場合は、6月下旬や9月上旬もおすすめです。気候は穏やかで、宿泊費も2〜3割安くなります。
エリア別おすすめスポット
(1) 富良野・美瑛エリア(ラベンダー畑・雲海テラス)
富良野・美瑛エリアは、夏の北海道観光で最も人気のエリアです。主要スポットは以下の通りです。
- ファーム富田(富良野市): ラベンダー畑の定番スポット。7月中旬〜下旬が見頃。入場無料、早朝6:30〜営業
- 雲海テラス(トマム): 標高1,088mの展望台から雲海を一望。出現確率約40%、早朝5:00〜8:00が狙い目
- 青い池(美瑛町): 青く澄んだ池と立ち枯れた木々が幻想的。24時間見学可能、駐車場有料(500円)
- 四季彩の丘(美瑛町): 7種類の花が咲く丘陵地帯。入場無料、トラクターバス(500円)で周遊可能
所要時間は、富良野・美瑛エリアを1日で回る場合、6〜8時間が目安です。レンタカーがあれば効率的に周遊できます。
(2) 知床エリア(世界自然遺産・野生動物)
知床は、2005年に世界自然遺産に登録された、手つかずの大自然が残るエリアです。
- 知床五湖: 5つの湖を巡る遊歩道。ガイドツアー参加が推奨(ヒグマ対策のため)。所要時間約3時間
- オシンコシンの滝: 日本の滝百選。駐車場から徒歩5分、無料で見学可能
- 知床クルーズ: 船上から断崖絶壁やヒグマ、イルカ等の野生動物を観察。所要時間1〜3時間、料金3,000〜8,000円
ヒグマ出没リスクがあるため、ガイドツアー参加や熊鈴携帯が推奨されます。単独行動は避け、早朝・夕方の行動は控えることが安全です。
(3) 札幌・小樽エリア(グルメ・夜景)
札幌・小樽は、グルメと街歩きが楽しめるエリアです。
- 大通公園(札幌市): 市内中心部の広大な公園。夏はビアガーデンが開催(7月下旬〜8月中旬)
- 二条市場(札幌市): 新鮮な海鮮丼・カニ・ホタテ等のグルメスポット。朝7:00〜営業
- 小樽運河(小樽市): ガス灯と石造倉庫が並ぶ観光名所。夕暮れ〜夜間のライトアップが人気
- 天狗山ロープウェイ(小樽市): 標高532mの展望台から小樽市街を一望。往復1,400円
札幌・小樽は公共交通機関(JR、地下鉄、市電等)が充実しており、レンタカーなしでも観光可能です。
(4) 函館エリア(夜景・朝市)
函館は、夜景と海鮮グルメが魅力のエリアです。
- 函館山ロープウェイ: 日本三大夜景の一つ。往復1,500円、夕暮れ時は混雑するため早めの乗車を推奨
- 函館朝市: 新鮮な海鮮丼・カニ・イカ等のグルメスポット。朝6:00〜14:00頃営業
- 五稜郭タワー: 星形の城郭跡を一望。入場料1,000円、所要時間約1時間
函館は公共交通機関(市電、バス)が充実しており、1日乗車券(800円)を活用すれば効率的に周遊できます。
日数別モデルコース
(1) 2泊3日プラン(札幌・富良野・美瑛)
初めての北海道旅行におすすめのプランです。
1日目(札幌)
- 午前: 新千歳空港到着 → レンタカー借用
- 午後: 札幌市内観光(大通公園、二条市場)
- 夜: すすきので夕食
2日目(富良野・美瑛)
- 早朝: 札幌 → 富良野(車で約2時間)
- 午前: ファーム富田(ラベンダー畑)
- 午後: 青い池、四季彩の丘
- 夜: 富良野市内で宿泊
3日目(札幌 → 帰路)
- 午前: 富良野 → 札幌(車で約2時間)
- 午後: 新千歳空港へ、レンタカー返却
移動距離は1日150〜200km程度で、無理のないスケジュールです。
(2) 3泊4日プラン(道央+道東or道南)
2エリア周遊で、観光の幅が広がるプランです。
道央+道東(知床)プラン
- 1日目: 札幌市内観光
- 2日目: 札幌 → 富良野・美瑛(ラベンダー畑、青い池)
- 3日目: 富良野 → 知床(車で約4時間、途中休憩含む)
- 4日目: 知床観光(知床五湖、クルーズ)→ 女満別空港へ
道央+道南(函館)プラン
- 1日目: 札幌市内観光
- 2日目: 札幌 → 富良野・美瑛(ラベンダー畑、青い池)
- 3日目: 富良野 → 函館(車で約5時間、途中休憩含む)
- 4日目: 函館観光(函館山、朝市、五稜郭)→ 函館空港へ
3泊4日は、移動時間が長い日もあるため、1日の移動距離を200km以内に抑えることを推奨します。
(3) 5泊6日プラン(道央+道東+道南周遊)
じっくり周遊したい方向けのプランです。
- 1日目: 札幌市内観光
- 2日目: 札幌 → 富良野・美瑛(ラベンダー畑、青い池)
- 3日目: 富良野 → 知床(知床五湖、クルーズ)
- 4日目: 知床 → 函館(車で約6時間、途中休憩含む)
- 5日目: 函館観光(函館山、朝市、五稜郭)
- 6日目: 函館 → 小樽 → 新千歳空港へ
5泊6日は、移動距離が長い日もあるため、余裕を持ったスケジュールが推奨されます。
費用・予算・服装・注意点
(1) 旅行費用の目安(日数別・シーズン別)
夏の北海道旅行の費用は、日数・シーズンにより異なります。
| 日数 | 通常期(6月・9月) | 繁忙期(7月下旬〜8月中旬) |
|---|---|---|
| 2泊3日 | 5〜8万円 | 8〜12万円 |
| 3泊4日 | 8〜15万円 | 15〜20万円 |
| 5泊6日 | 15〜25万円 | 25〜35万円 |
(出典: HIS)
費用内訳の例(2泊3日、東京発):
| 項目 | 内容 | 目安額 |
|---|---|---|
| 航空券 | 羽田-新千歳往復 | 2.5〜4万円 |
| 宿泊費 | ビジネスホテル2泊 | 1.5〜3万円 |
| レンタカー | 2泊3日(乗り捨て無) | 1.5〜2万円 |
| 食事代 | 朝・昼・夕(3日分) | 1.5〜2万円 |
| 観光施設 | 入場料・ロープウェイ等 | 0.5〜1万円 |
繁忙期は航空券・宿泊費が2〜3割高騰するため、早期予約(1〜5月)がおすすめです。
(2) 夏の服装と持ち物リスト
夏の北海道は、日中は半袖でOKですが、朝晩は15℃前後まで冷えるため、服装には注意が必要です。
服装:
- 日中: 半袖Tシャツ、ショートパンツ、サンダル
- 朝晩: 薄手の長袖シャツ、カーディガン、長ズボン
- 雨天: ウインドブレーカー、折りたたみ傘
持ち物リスト:
- 帽子、サングラス、日焼け止め(日中は30℃超えの日もあるため)
- 虫除けスプレー(富良野・美瑛・知床等の自然エリア)
- 熊鈴(知床等のヒグマ生息エリア)
- モバイルバッテリー(レンタカー移動で充電機会が限られるため)
(3) ヒグマ対策と自然エリアの注意点
知床等の自然エリアでは、ヒグマ出没リスクがあります。以下の対策を推奨します。
- ガイドツアー参加: 知床五湖等はガイド同行が安全
- 熊鈴携帯: 音を出してヒグマに人間の存在を知らせる
- 単独行動を避ける: 複数人で行動する
- 早朝・夕方の行動を控える: ヒグマの活動時間帯を避ける
- 食べ物の管理: ゴミは必ず持ち帰り、食べ物を放置しない
北海道観光振興機構の公式サイトでは、ヒグマ対策の詳細が掲載されています。訪問前に必ず確認することをおすすめします。
まとめ:状況別おすすめプラン
夏の北海道観光は、ラベンダー畑や雲海、世界自然遺産の大自然など、本州では体験できない魅力が詰まっています。観光に必要な日数は、2泊3日で1エリア、3泊4日で2エリア周遊が目安で、レンタカーがあれば効率的に周遊できます。
旅行費用は2泊3日で5〜8万円、3泊4日で8〜15万円が相場ですが、繁忙期(7月下旬〜8月中旬)は高騰するため、1〜5月の早期予約が推奨されます。服装は日中は半袖でOKですが、朝晩は薄手の長袖やカーディガンが必須です。
状況別おすすめプラン:
- 初めての北海道旅行: 2泊3日、札幌+富良野・美瑛プラン
- 家族旅行: 3泊4日、道央+道東(知床)プラン
- カップル旅行: 3泊4日、道央+道南(函館)プラン
- じっくり周遊: 5泊6日、道央+道東+道南周遊プラン
北海道観光振興機構や各自治体の観光協会に相談しながら、自分に合ったプランを立てましょう。
