ストックホルム観光の完全ガイド:見どころ・モデルコース・費用を徹底解説

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/29

なぜストックホルム観光が注目されるのか

ストックホルムは「北欧のヴェネツィア」と称され、14の島々からなる水の都です。旧市街ガムラスタンの中世の街並み、ノーベル賞晩餐会が開かれる市庁舎、世界遺産の宮殿など、歴史と文化が調和した魅力的な観光地として人気を集めています。

この記事では、ストックホルム観光の主要スポット、日数別のモデルコース、旅行費用、アクセス方法を、最新の情報源を元に詳しく解説します。

2025年1月31日よりANA羽田―ストックホルム直行便が運航を開始し、日本からのアクセスが大幅に向上しました。北欧旅行を計画中の方にとって、より訪れやすい目的地となっています。

この記事のポイント

  • ストックホルム観光には最低2日、美術館や宮殿も含めると3-4日がおすすめ
  • 3泊5日の旅行費用は閑散期約19万円、繁忙期約26万円が相場
  • 夏(6-7月)は平均気温20度で観光に最適だが、白夜と夏至祭の店舗休業に注意
  • 公共交通はSLカード1枚で地下鉄・バス・トラム・フェリーを利用可能
  • 物価は日本の1-2倍のため、予算には余裕を持つことを推奨

ストックホルムの基礎知識と観光の特徴

(1) ストックホルムとは?14の島からなる水の都

ストックホルムはスウェーデンの首都で、バルト海とメーラレン湖の間に広がる14の島々から構成されています。約50の橋で結ばれた独特の地形は、「水の都」と呼ばれる由縁です。

旧市街ガムラスタンは中世からの建築物が残り、石畳の小路が網目のように張り巡らされています。一方で近代的な建築も共存し、歴史と現代が調和した街並みが特徴です。

(2) ベストシーズンと気候の特徴

ストックホルム観光のベストシーズンは夏(6-7月)で、平均気温は20度前後と過ごしやすい気候です。この時期は白夜現象により、夜10時過ぎまで明るく、観光時間を長く取ることができます。

ただし、たびチャットによると、白夜のため睡眠が難しくなる場合があり、夏至祭の日(6月中旬)は多くの店舗が休業するため注意が必要です。

冬季(11-3月)は0度以下の日が多く、本格的な防寒対策が必須です。石畳の坂道があるため、雪用の靴を用意することが推奨されます。

季節 平均気温 メリット デメリット
夏(6-7月) 20度前後 観光に最適、白夜で観光時間が長い 混雑、白夜で睡眠が難しい場合あり
春・秋(4-5月、9-10月) 10-15度 混雑が少ない、宿泊費が安い 気温が不安定
冬(11-3月) 0度以下 クリスマスマーケット 本格的な防寒対策が必須

(3) 観光に必要な日数の目安

海外の治安と観光情報によると、ストックホルム観光の理想的な日数は3-4日間です。

  • 1日: 旧市街ガムラスタンと王宮、市庁舎を中心に回る短期滞在プラン
  • 2日: 旧市街に加えてユールゴーデン島やヴァーサ号博物館を巡るプラン
  • 3-4日: 主要観光スポットを網羅し、周辺の世界遺産ドロットニングホルム宮殿も訪れるプラン

時間が限られている場合は、最低2日あれば主要スポットを効率的に回ることができます。

主要観光スポット14選

(1) ガムラスタン(旧市街):中世の雰囲気を残す石畳の街

ガムラスタンはストックホルム発祥の地で、13世紀から残る旧市街です。カラフルな中世の建築物、石畳の小路、職人の工房やカフェが軒を連ねる雰囲気は、映画『魔女の宅急便』のモデルとも言われています。

徒歩で巡れる広さで、観光の起点として最適です。衛兵交代式も見どころの一つです。

(2) ストックホルム宮殿:約600室を有するバロック様式の建物

newtによると、ストックホルム宮殿はガムラスタン地区にあるバロック様式の建物で、約600室を有する現役の王宮です。

王室の宝物庫や国王の執務室、礼拝堂などが一般公開されており、スウェーデン王室の歴史を学ぶことができます。

(3) ストックホルム市庁舎:ノーベル賞晩餐会の会場

市庁舎はノーベル賞の晩餐会が行われる「青の間」と、舞踏会が開かれる「黄金の間」が見学可能です。内部や塔の見学は事前予約が必要ですが、一見の価値があります。

106メートルの塔に登れば、ストックホルムの街並みを一望できます。

(4) ヴァーサ号博物館:沈没船を丸ごと展示

ヴァーサ号は1628年に処女航海でわずか1.3キロ進んだ地点で沈没した戦艦です。1961年に引き揚げられ、ほぼ完全な状態で保存されています。

入場料は季節により異なり、10-4月は195クローナ(約2,700円)、5-9月は230クローナ(約3,200円)です。(2025年執筆時点)

(5) ドロットニングホルム宮殿:現王室の公邸(世界遺産)

現スウェーデン王室の公邸で、世界遺産に登録されています。バロック様式の宮殿、フランス式庭園、中国式離宮が見学できます。

ストックホルム中心部からフェリーまたはバスで約45分の距離にあります。

(6) 地下鉄アート:世界一長く美しい美術館

ストックホルムの地下鉄は「世界一長く、美しい美術館」と呼ばれています。90駅以上で独創的なアートワークが施されており、乗車しながらアート鑑賞ができます。

(7) その他の見どころ

  • スカンセン野外博物館: 北欧の伝統家屋や文化を再現した野外博物館
  • ABBA博物館: スウェーデンを代表するポップグループABBAの博物館
  • フォトグラフィスカ: 写真美術館

日数別モデルコースと所要時間

(1) 1日観光プラン:旧市街と市庁舎中心

時間が限られている場合の効率的なプランです。

時間 スポット 所要時間
9:00-12:00 ガムラスタン(旧市街)散策 3時間
12:00-13:00 ランチ 1時間
13:00-15:00 ストックホルム宮殿 2時間
15:00-17:00 市庁舎見学(要予約) 2時間
17:00- ディナー・夜景鑑賞 -

(2) 2日観光プラン:旧市街+ユールゴーデン島

主要スポットをバランスよく回るプランです。

1日目:

  • 午前: ガムラスタン散策
  • 午後: ストックホルム宮殿、市庁舎

2日目:

  • 午前: ヴァーサ号博物館
  • 午後: スカンセン野外博物館またはABBA博物館

(3) 3-4日観光プラン:主要スポット網羅+周辺観光地

美術館や宮殿をじっくり楽しむプランです。

1日目: ガムラスタン、王宮、市庁舎 2日目: ユールゴーデン島(ヴァーサ号博物館、スカンセン、ABBA博物館) 3日目: 地下鉄アート巡り、フォトグラフィスカ、ショッピング 4日目: ドロットニングホルム宮殿(世界遺産)

旅行費用・予算・アクセス方法

(1) 日本からのアクセス(2025年1月よりANA直行便運航開始)

2025年1月31日より、ANA羽田―ストックホルムのアーランダ国際空港直行便が運航を開始しました。飛行時間は約11-12時間です。

空港から市内へはアーランダ・エクスプレス(鉄道)で約20分、バスで約45分でアクセスできます。

(2) 旅行費用の目安(3泊5日で19-26万円)

TARIPによると、3泊5日の旅行費用は以下の通りです。

項目 閑散期 繁忙期
航空券(往復) 約10万円 約15万円
宿泊費(3泊) 約3-4万円 約5-6万円
食費(5日分) 約4-5万円 約4-5万円
交通費・観光費 約2万円 約2万円
合計 約19-21万円 約26-28万円

(3) 宿泊費・食費・交通費の内訳

宿泊費:

  • 最低でも1泊1万円以上が目安
  • ビジネスホテル: 1泊1-1.5万円
  • 中級ホテル: 1泊2-3万円
  • 高級ホテル: 1泊4万円以上

食費: Exiapによると、1日あたり約15,000円が目安です。

  • ランチ: 150クローナ(約2,300円)
  • ディナー: 約10,000円
  • カフェ: 50-100クローナ(約700-1,400円)

交通費・観光費:

  • SLカード1回券(75分有効): 42クローナ(約590円)
  • 観光スポット入場料: 1箇所約2,000円から

物価は日本の1-2倍のため、予算には余裕を持つことを推奨します。

(4) 公共交通の利用方法(SLカード)

公共交通はSLカード1枚で地下鉄・バス・トラム・通勤電車・フェリーを利用できます。

  • 1回券(75分有効): 42クローナ(約590円)
  • 24時間券: 165クローナ(約2,300円)
  • 72時間券: 330クローナ(約4,600円)

一部の駅には券売機がないため、事前にチケット購入場所を確認しておくことが推奨されます。

(5) 観光時の注意点(物価の高さ・スリ対策・防寒対策)

物価の高さ: 税率も高く、物によっては日本の2倍近い差があります。宿泊費・食費・観光費は余裕を持って計画しましょう。

スリ対策: たびチャットによると、混雑した観光地や公共交通機関でのスマホ窃盗・スリに注意が必要です。貴重品は分散して持ち、リュックは前に抱えるなどの基本対策を心がけましょう。

防寒対策: 冬季は0度以下の日が多いため、本格的な防寒着、手袋、帽子、雪用の靴を用意してください。

まとめ:状況別のおすすめプラン

ストックホルム観光は、旧市街ガムラスタン、ストックホルム宮殿、市庁舎を中心に、最低2日あれば主要スポットを効率的に回ることができます。美術館や宮殿をじっくり楽しむなら3-4日がおすすめです。

旅行費用は3泊5日で閑散期約19万円、繁忙期約26万円が相場です。物価は日本の1-2倍のため、予算には余裕を持ち、SLカードを活用して交通費を節約しましょう。

2025年1月よりANA直行便が運航を開始し、日本からのアクセスが大幅に向上しました。料金・営業時間は変更される場合があるため、詳細は観光協会や施設の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q1ストックホルム観光には何日必要ですか?

A1最低2日あれば、旧市街ガムラスタン、ストックホルム宮殿、市庁舎などの主要スポットを効率的に回ることができます。美術館や宮殿もじっくり楽しむなら3-4日がおすすめです。1日目は旧市街と王宮、2日目はユールゴーデン島やヴァーサ号博物館を回るのが定番のモデルコースです。時間に余裕があれば、世界遺産のドロットニングホルム宮殿も訪れることができます。

Q2旅行費用はどのくらいかかりますか?

A23泊5日で閑散期約19万円、繁忙期約26万円が相場です。内訳は航空券(往復)10-15万円、宿泊費(3泊)3-6万円、食費(5日分)4-5万円、交通費・観光費約2万円です。宿泊費は最低1泊1万円以上、1日あたりの食費は約15,000円(ランチ約2,300円、ディナー約10,000円)が目安です。物価は日本の1-2倍のため、予算には余裕を持つことを推奨します。

Q3ベストシーズンはいつですか?

A3夏(6-7月)は平均気温20度前後で観光に最適です。白夜現象により夜10時過ぎまで明るく、観光時間を長く取ることができます。ただし、白夜のため睡眠が難しくなる場合があり、夏至祭の日(6月中旬)は多くの店舗が休業するため注意が必要です。冬季(11-3月)は0度以下の日が多く、本格的な防寒対策が必須です。混雑を避けたい方には春・秋(4-5月、9-10月)がおすすめで、宿泊費も2-3割安くなります。

Q4治安は大丈夫ですか?

A4ストックホルムは比較的安全な都市ですが、混雑した観光地や公共交通機関でのスマホ窃盗・スリには注意が必要です。貴重品は分散して持ち、リュックは前に抱えるなどの基本対策を心がけましょう。夜間の一人歩きは避け、人通りの多い場所を選ぶことが推奨されます。万が一の際は、現地警察や日本大使館に連絡してください。

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Tripfolio編集部

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