なぜ一人でお遍路ツアーに参加するのか
お遍路(四国八十八ヶ所霊場巡礼)は弘法大師(空海)ゆかりの巡礼路として、古くから多くの参拝者に親しまれてきました。一人で参加したいが「追加料金がかかるのでは」「相部屋は不安」といった悩みを持つ方は少なくありません。
この記事では、一人参加可能なお遍路ツアーの種類・費用・選び方を、四国八十八ヶ所霊場会や観光庁の公式情報を元に解説します。
一人でも安心してお遍路を体験できるツアー選びのポイントがわかります。
この記事のポイント
- 一人参加可能なお遍路ツアーは多く、添乗員同行のバスツアーなら移動や参拝の段取りもサポートされる
- 全行程(10-14日)と区切り打ち(2-5日×複数回)の2種類があり、体力や日程に合わせて選べる
- 費用は全行程で20-40万円程度、区切り打ちで5-15万円程度が相場(2025年時点)
- 一人参加の場合、シングルチャージ(追加料金)がかかるツアーもあるため事前確認が重要
お遍路ツアーの種類
(1) 全行程ツアーと区切り打ちツアーの違い
お遍路ツアーは大きく分けて2種類あります。
全行程ツアーは、四国4県(徳島・香川・愛媛・高知)に点在する88の霊場を一度に巡るツアーです。バスツアーの場合、10-14日程度で全ての霊場を参拝します。まとまった休暇が取れる方や、一度に完結させたい方に向いています。
区切り打ちツアーは、八十八ヶ所を複数回に分けて巡る方法です。2-5日のツアーを何度か参加して完結します。時間や体力の都合に合わせて計画できるため、働いている方やご高齢の方にも人気です。
(2) バスツアーと徒歩ツアーの特徴
バスツアーは添乗員同行で、移動や参拝の段取りをサポートしてくれます。一人参加でも他の参加者と同行するため、孤独感は少ないです。体力に自信がない方や、効率的に巡りたい方に適しています。
徒歩ツアーは昔ながらのお遍路スタイルで、40-60日が目安です。自分のペースで歩けますが、宿泊先の手配や荷物の運搬など、準備が必要です。時間と体力に余裕がある方向けです。
(3) 宿坊体験と旅館泊の違い
宿坊はお寺が運営する宿泊施設で、精進料理や朝のお勤め体験ができます。お遍路の雰囲気を深く味わいたい方におすすめです。相部屋が一般的ですが、一人でも宿泊可能な宿坊も増えています。
旅館泊は一般的な旅館やビジネスホテルに宿泊するプランです。プライベートな空間が確保されやすく、シングルルームを選べるツアーもあります。
一人参加のメリットとデメリット
(1) 一人参加のメリット(自分のペース・気兼ねなし)
一人参加のメリットは以下の通りです。
- 自分のペースで参拝できる: 団体行動でも、参拝時間は各自で調整可能なツアーが多い
- 気兼ねなく過ごせる: 同行者への配慮が不要で、自分の時間を大切にできる
- 新しい出会い: 他の参加者と交流する機会があり、同じ目的を持つ仲間と出会える
観光庁の統計によると、2024年時点で若い世代のお遍路参加者が増加傾向にあり、一人旅の需要も高まっています。
(2) 一人参加のデメリット(追加料金・相部屋・孤独感)
一方で、以下のデメリットもあります。
- シングルチャージ(追加料金): 部屋を一人で使用する場合、5,000-10,000円程度の追加料金がかかるツアーもある
- 相部屋の不安: 宿坊や一部のツアーでは相部屋が前提の場合があり、プライバシーが気になる方には不向き
- 孤独感: 参拝中や宿泊時に一人でいる時間が長いと感じる場合もある
これらの点は旅行会社により異なるため、申込前に確認することが重要です。
費用と日程
(1) ツアー費用の相場と内訳
お遍路ツアーの費用は、行程や宿泊施設により異なります(2025年時点)。
| ツアー種類 | 日程 | 費用相場 | 含まれる内容 |
|---|---|---|---|
| 全行程バスツアー | 10-14日 | 20-40万円 | 宿泊・移動・食事・添乗員 |
| 区切り打ちバスツアー | 2-5日 | 5-15万円 | 宿泊・移動・食事・添乗員 |
| 徒歩ツアー(宿坊泊) | 40-60日 | 30-60万円 | 宿泊・食事(一部) |
費用には宿泊費・移動費・食事代が含まれるツアーが一般的ですが、納経料(各霊場での参拝料、1ヶ所300円程度)や参拝用品(白衣・菅笠等)は別途必要です。
一人参加の場合、シングルチャージがかかるツアーでは総額が5-10%程度高くなる場合があります。詳細は各旅行会社の公式サイトでご確認ください。
(2) 日程の選び方(全行程は10-14日、区切り打ちは2-5日)
全行程は10-14日のまとまった休暇が必要です。GW・夏季休暇・年末年始に参加する方が多いですが、混雑するため早期予約が推奨されます。
区切り打ちは2-5日のツアーを複数回参加します。週末や連休を利用して計画でき、体力的にも無理なく進められます。JR四国の公式サイトでは、区切り打ちのモデルプランが紹介されています。
選び方のポイントと注意点
(1) 健康状態とツアー選び
お遍路は歩く距離が長く、体力が必要です。バスツアーでも、各霊場での階段や坂道があります。持病がある方や体力に不安がある方は、事前に医師に相談することを推奨します。
天候により行程が変更される場合もあるため、柔軟に対応できる日程を選ぶと安心です。
(2) 持ち物・準備リスト
お遍路ツアーに必要な持ち物は以下の通りです。
- 参拝用品: 白衣・菅笠・数珠・納経帳(レンタルや現地購入も可能)
- 服装: 歩きやすい靴・動きやすい服装
- その他: 雨具・タオル・日焼け止め・帽子・飲み物
ツアー会社によっては、参拝用品のレンタルや販売を行っている場合もあります。詳細は申込時に確認してください。
(3) シングルチャージの有無を確認
一人参加の場合、シングルチャージ(追加料金)がかかるか事前に確認しましょう。相部屋でも問題ない方は、追加料金なしで参加できるツアーも多いです。
プライバシーを重視したい方は、シングルルーム確約プランを選ぶと安心です。
まとめ:目的別のツアー選び
一人参加OKのお遍路ツアーは、バスツアー・徒歩ツアー・全行程・区切り打ちなど、選択肢が豊富です。費用は全行程で20-40万円程度、区切り打ちで5-15万円程度が相場です(2025年時点)。
一人参加の場合、シングルチャージの有無や相部屋の条件を事前に確認することで、予算やプライバシーに合ったツアーを選べます。
四国八十八ヶ所霊場会や各旅行会社の公式サイトで最新情報を確認し、自分に合ったお遍路ツアーを見つけてください。
