モンゴルツアーの魅力と選び方|料金・観光スポット・ベストシーズン

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/29

モンゴルツアーの魅力:草原・遊牧文化・星空

モンゴルツアーは、都会では体験できない大自然と遊牧文化を満喫できる海外旅行の選択肢です。広大な草原、満天の星空、伝統的なゲル(移動式住居)での宿泊は、多くの旅行者を魅了しています。

この記事のポイント

  • ベストシーズンは6月から8月の夏季、平均気温15℃前後で過ごしやすく、7月11-13日のナーダム祭りが人気
  • ツアー費用は3泊4日で約10万円から、内訳は航空券6-10万円、宿泊費1万円/泊、食費2,000円/日
  • テレルジ国立公園、チンギスハーン騎馬像、ゴビ砂漠、カラコルム遺跡が主要観光地
  • スリ対策、トイレットペーパーを流せない等の注意点を事前に把握すれば快適な旅行が可能

ゲル宿泊体験と遊牧民の生活

ゲルとは、モンゴル遊牧民が数千年にわたり使用してきた伝統的な移動式住居(テント)です。現在では観光用宿泊施設として整備され、1泊2日で約20,000円から体験できます。

シャワー&トイレ付きゲルも増えていますが、基本的にトイレットペーパーを流すことはできません。遊牧民の生活様式に近い環境で、都市部とは異なる時間の流れを体験できます。

乗馬体験・星空観察・大自然

モンゴルツアーでは乗馬体験が人気のアクティビティです。2025年にツアーグランプリで国土交通大臣賞を受賞した「モンゴル ほしのいえセレクト乗馬6日間」など、乗馬をメインにしたツアーも充実しています。

草原での星空観察も魅力の一つです。光害が少ないため、都市部では見られない満天の星空を観察できます。日中と朝晩の気温差が激しく、雨が降ると日中でも急激に気温が下がるため、防寒具の準備が必要です。

モンゴルの主要観光スポット:テレルジ国立公園・ゴビ砂漠

モンゴルの観光地は、ウランバートル近郊から南部のゴビ砂漠まで多様です。HISJTB阪急交通社のパッケージツアーでは、主要観光地を効率的に回れます。

テレルジ国立公園・チンギスハーン騎馬像

テレルジ国立公園は、ウランバートルから約80kmに位置する人気観光地です。奇岩と草原が広がる景観が特徴で、ゲル宿泊体験の拠点としても利用されています。日帰りツアーは約10,000円から設定されています。

チンギスハーン騎馬像は、ウランバートル東方約54kmに位置する高さ40mの世界最大級の騎馬像です。モンゴル帝国の創始者チンギスハーンを称えるモニュメントとして、多くのツアーで訪問します。

ゴビ砂漠・カラコルム遺跡

ゴビ砂漠は、モンゴル南部に広がる広大な砂漠地帯です。恐竜化石の発掘地としても有名で、ドラマ「VIVANT」のロケ地として南ゴビ砂漠が注目を集め、2024年以降は新コースとして登場しています。

カラコルムは、13世紀にモンゴル帝国の首都が置かれた遺跡です。世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」の一部として、歴史的な価値が高い観光地となっています。

ツアーの種類と料金相場:3泊4日10万円から

モンゴルツアーは、パッケージツアーと個人旅行の2つの選択肢があります。旅行会社が提供するパッケージツアーは、航空券・宿泊・食事・交通費が含まれており、初めての海外旅行でも安心です。

パッケージツアー12.9万円~14.9万円(HIS・JTB・阪急交通社)

大手旅行会社のパッケージツアーは、129,800円~149,800円の価格帯で提供されています(2024-2025年、燃油サーチャージ込み)。テレルジ国立公園デラックスゲル宿泊、チンギスハーン騎馬像訪問、ガンダン寺院訪問などが含まれます。

パッケージツアーのメリットは、現地での移動・宿泊手配が不要で、日本語ガイドが同行する場合が多いことです。デメリットは、行程が固定されており、自由な観光が制限される点です。

費用内訳:航空券6-10万円・宿泊1万円/泊・食費2,000円/日

個人旅行の場合、費用内訳は以下の通りです(2024-2025年執筆時点)。

項目 内容 目安額
航空券 日本-ウランバートル往復 6-10万円
宿泊費 ホテル・ゲル(1泊) 1万円
食費 朝・昼・夕(1日) 2,000円
交通費 市内バス・タクシー(1日) 200円

7泊8日の個人旅行では、航空券146,930円+現地費用41,204円で合計約188,134円という実例もあります。3泊4日で約10万円から旅行できるため、予算に応じてプランを調整できます。

ベストシーズンと気候:6月から8月・ナーダム祭り

モンゴルのベストシーズンは、気候が穏やかで文化イベントが多い時期です。季節により観光の楽しみ方が異なるため、目的に応じた計画が重要です。

6-8月の夏季・平均気温15℃前後

6月から8月の夏季が最も人気のシーズンです。平均気温は15℃前後で過ごしやすく、草原の緑が美しい時期となります。ただし、日中と朝晩の気温差が激しく、雨が降ると日中でも急激に気温が下がるため、重ね着できる衣類が必要です。

2025年1月~10月時点で75万1,879人の外国人観光客がモンゴルを訪れており、前年(約72万人)を上回る勢いで観光客数が増加しています。夏季は特に混雑する可能性が高いため、早期予約が推奨されます。

7月11-13日のナーダム祭り・冬季ツアーも人気化

ナーダム祭りは、毎年7月11-13日に開催されるモンゴル最大の祭典です。競馬・相撲・弓術の三大競技が行われ、モンゴルの伝統文化を体験できます。この時期のツアーは人気が高く、早期に予約が埋まる傾向があります。

近年では冬季ツアーも人気化しており、2024年12月~2025年3月にはフブスグル湖氷上サイクリング&Ice Festivalなど、冬季限定のアクティビティが充実しています。

旅行の注意点と準備:スリ対策・トイレ事情・気温差

モンゴル旅行では、日本とは異なるインフラ・治安状況を理解しておく必要があります。事前に注意点を把握すれば、トラブルを避けて快適な旅行ができます。

スリ対策・貴重品管理・交通マナー

ウランバートル市内ではスリが多く、携帯電話やパスポートなどの貴重品は口の閉まる鞄に入れ、リュックは避けることが推奨されます。特に人が多い場所では注意が必要です。

ウランバートル市内の運転は非常に荒く、ウインカーなし車線変更や信号無視が日常的に見られます。後部座席にシートベルトが無い車両も多いため、タクシー利用時は注意が必要です。タクシー運転手は日本語・英語がほとんど通じないため、行き先を事前に準備しておくことが重要です。

トイレットペーパー流せない・水道水煮沸必須

モンゴルではトイレットペーパーをトイレに流すことができません。街中の個室にペーパーがないことも多いため、ポケットティッシュの持参が必要です。

水道水は煮沸しないと飲めず、断水や停電もあるため懐中電灯が必須です。モンゴル料理は油っこく、アレルギー対応の料理提供は基本的にできないため、食事の制限がある方は事前に確認が必要です。

治安情報や最新の注意事項は、外務省海外安全ホームページで確認することをおすすめします。

まとめ:モンゴルツアーを満喫するポイント

モンゴルツアーは、草原・遊牧文化・星空など、都会では体験できない大自然を満喫できる旅行先です。ベストシーズンは6-8月の夏季で、ナーダム祭り(7月11-13日)が最も人気です。

ツアー費用は3泊4日で約10万円から、パッケージツアーは12.9万円~14.9万円で提供されています。テレルジ国立公園、チンギスハーン騎馬像、ゴビ砂漠、カラコルム遺跡が主要観光地です。

スリ対策、トイレットペーパーを流せない等の注意点を事前に把握すれば、快適な旅行ができます。旅行会社や外務省海外安全ホームページで最新情報を確認しながら、自分に合ったプランを立てましょう。

よくある質問

Q1モンゴルツアーの費用はいくらですか?

A13泊4日で約10万円からが相場です。内訳は航空券6-10万円、宿泊費1万円/泊、食費2,000円/日、交通費200円/日となります。HIS・JTBなどのパッケージツアーは12.9万円~14.9万円(燃油サーチャージ込み、2024-2025年執筆時点)で提供されています。個人旅行の場合、7泊8日で約18万円という実例もあります。詳細は各旅行会社の公式サイトでご確認ください。

Q2ベストシーズンはいつですか?

A26月から8月の夏季が最も人気です。平均気温15℃前後で過ごしやすく、草原の緑が美しい時期となります。特に7月11-13日のナーダム祭りは、競馬・相撲・弓術の三大競技が行われるモンゴル最大の祭典で人気が高いです。近年では冬季(12-3月)も、フブスグル湖氷上アクティビティなどで人気化しています。気候は年により異なるため、最新情報を確認することをおすすめします。

Q3どんな観光地がありますか?

A3テレルジ国立公園(ウランバートルから約80km、奇岩と草原が広がる)、チンギスハーン騎馬像(高さ40mの世界最大級の騎馬像)、ゴビ砂漠(広大な砂漠地帯、ドラマ「VIVANT」ロケ地として注目)、カラコルム遺跡(世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」の一部)が主要観光地です。各施設の営業時間・料金は変更される場合があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。

Q4旅行の注意点は何ですか?

A4スリが多いため、携帯電話やパスポートなどの貴重品は口の閉まる鞄に入れ、リュックは避けることが推奨されます。トイレットペーパーはトイレに流せないため、ポケットティッシュの持参が必要です。水道水は煮沸必須で、断水・停電もあるため懐中電灯が必要です。日中と朝晩の気温差が激しいため、重ね着できる衣類を準備しましょう。治安情報は外務省海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。

Q5ゲル宿泊は快適ですか?

A5シャワー&トイレ付きゲルもあり、1泊2日で約20,000円から体験できます。ただし、基本的にトイレットペーパーは流せません。ゲルとはモンゴル遊牧民の伝統的移動式住居(テント)で、現在は観光用宿泊施設として整備されています。遊牧民の生活様式に近い環境で、都市部とは異なる時間の流れを体験できます。施設により設備が異なるため、予約時に詳細を確認することをおすすめします。

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Tripfolio編集部

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