鎌倉観光モデルコース完全ガイド|定番・穴場を効率よく巡る

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/25

鎌倉観光モデルコースが重要な理由

鎌倉は、鶴岡八幡宮・鎌倉大仏・長谷寺など見どころが多く、限られた時間で効率的に回るにはモデルコースの活用が重要です。エリアが分散しているため、事前にルートを決めておかないと移動時間で大半を費やしてしまいます。

鎌倉市観光協会公式サイトによると、鎌倉は北鎌倉・鎌倉駅周辺・長谷・江ノ島の4つの主要エリアに分かれています。半日なら鶴岡八幡宮・鎌倉大仏・小町通りの主要スポット、1日なら北鎌倉(円覚寺・建長寺)も含めた周遊が可能です。

この記事では、滞在時間別(半日・1日・1泊2日)のモデルコース、エリア別のおすすめスポット、混雑回避のコツ、季節別のベストシーズン、フリーパス活用法を、江の島・鎌倉ナビや楽天トラベルの情報を元に解説します。初めて鎌倉を訪れる方でも効率的に観光できるよう、具体的なプランを提示します。

この記事のポイント

  • 半日(3〜4時間)なら鶴岡八幡宮・鎌倉大仏・小町通りの主要スポットを回れる
  • 1日(5〜6時間)なら北鎌倉(円覚寺・建長寺)も含めた周遊が可能
  • 混雑を避けるなら朝8時スタート、平日がおすすめ(特に紫陽花シーズン6月・紅葉シーズン11〜12月は混雑必至)
  • 江ノ電・バスが乗り放題の「江の島・鎌倉フリーパス」「のりおりくん」を活用すると移動がスムーズでお得
  • 桜(3月下旬〜4月)、紫陽花(6月)、紅葉(11月下旬〜12月)が季節ごとのベストシーズン

鎌倉観光の基礎知識(エリア構成・交通手段・所要時間)

(1) 鎌倉の主要観光エリア(北鎌倉・鎌倉駅周辺・長谷・江ノ島)

鎌倉は大きく4つのエリアに分かれています。

エリア 主なスポット 所要時間 アクセス
北鎌倉 円覚寺、建長寺、浄智寺 2〜3時間 JR横須賀線北鎌倉駅
鎌倉駅周辺 鶴岡八幡宮、銭洗弁財天、小町通り 2〜3時間 JR横須賀線鎌倉駅
長谷 鎌倉大仏、長谷寺、七里ガ浜 2〜3時間 江ノ電長谷駅
江ノ島 江ノ島神社、新江ノ島水族館 2〜3時間 江ノ電江ノ島駅

(出典: 鎌倉市観光協会公式サイト

(2) 江ノ電・バスのフリーパス活用法

フリーパスを活用すると、移動がスムーズでお得です。

フリーパス 料金 有効区間 おすすめ対象
のりおりくん 800円/1日 江ノ電全線 江ノ電メインで回る人
江の島・鎌倉フリーパス 大人1,640円/1日 江ノ電全線+小田急線+バス 広範囲を回る人
鎌倉フリー環境手形 700円/1日 鎌倉市内のバス バスメインで回る人

(2025年時点、料金は変更の可能性あり)

購入場所: 鎌倉駅・藤沢駅・江ノ島駅など主要駅の改札口、観光案内所

(3) 各スポットの所要時間目安

アクティビティジャパンによると、各スポットの所要時間は以下の通りです。

スポット 所要時間 拝観料
鶴岡八幡宮 30分〜1時間 無料(宝物殿は200円)
鎌倉大仏 20〜30分 300円(大仏胎内拝観は追加50円)
長谷寺 40分〜1時間 400円
円覚寺 30分〜1時間 500円
建長寺 40分〜1時間 500円
小町通り 10〜20分 無料

(2025年時点、料金は変更の可能性あり)

滞在時間別モデルコース(半日・1日・1泊2日)

(1) 半日コース(3〜4時間):鶴岡八幡宮→鎌倉大仏→小町通り

初めて鎌倉を訪れる方向けの定番コースです。鎌倉駅を起点に、主要スポットを効率的に回ります。

タイムスケジュール例:

  1. 9:00 JR鎌倉駅到着 → 鶴岡八幡宮へ徒歩10分
  2. 9:15 鶴岡八幡宮 → 本宮・舞殿・大銀杏跡を見学(40分)
  3. 10:00 銭洗弁財天へ移動 → 徒歩20分(または源氏山公園経由30分)
  4. 10:30 銭洗弁財天 → お金を洗う体験(20分)
  5. 11:00 江ノ電バスで長谷へ → 約15分
  6. 11:20 鎌倉大仏(高徳院) → 大仏見学、胎内拝観(30分)
  7. 12:00 長谷寺へ移動 → 徒歩5分
  8. 12:05 長谷寺 → 境内散策、海を望む観音堂(40分)
  9. 13:00 江ノ電で鎌倉駅へ → 約7分
  10. 13:10 小町通り → グルメ・お土産購入(20分)
  11. 13:30 鎌倉駅出発

所要時間: 約4時間30分

(2) 1日コース(5〜6時間):北鎌倉→鎌倉駅周辺→長谷エリア

北鎌倉の禅寺も含めた周遊コースです。歴史や自然を楽しみたい方におすすめです。

タイムスケジュール例:

  1. 8:30 JR北鎌倉駅到着 → 円覚寺へ徒歩1分
  2. 8:35 円覚寺 → 境内散策(45分)
  3. 9:30 建長寺へ移動 → 徒歩15分
  4. 9:50 建長寺 → 鎌倉五山第一位の大寺院を見学(50分)
  5. 11:00 鶴岡八幡宮へ移動 → 徒歩20分
  6. 11:25 鶴岡八幡宮 → 本宮・舞殿・大銀杏跡を見学(40分)
  7. 12:10 小町通りで昼食 → グルメ(しらす丼、鎌倉野菜等)(50分)
  8. 13:10 江ノ電で長谷へ → 約7分
  9. 13:25 鎌倉大仏(高徳院) → 大仏見学、胎内拝観(30分)
  10. 14:00 長谷寺 → 境内散策、紫陽花・紅葉の名所(50分)
  11. 15:00 七里ガ浜へ移動 → 江ノ電で約10分
  12. 15:15 七里ガ浜 → 海岸散策、カフェでまったり(45分)
  13. 16:00 鎌倉駅へ戻る → 江ノ電で約15分

所要時間: 約7時間30分

(3) 1泊2日コース:江ノ島も含めた周遊プラン

鎌倉と江ノ島をじっくり楽しむ1泊2日のプランです。

1日目:

  1. 9:00 北鎌倉駅到着 → 円覚寺・建長寺巡り(2時間)
  2. 11:30 鎌倉駅周辺 → 鶴岡八幡宮・銭洗弁財天・小町通り(3時間)
  3. 15:00 ホテルチェックイン → 休憩
  4. 17:00 夕食 → 鎌倉駅周辺の和食・フレンチ

2日目:

  1. 9:00 ホテル出発 → 江ノ電で長谷へ
  2. 9:15 長谷エリア → 鎌倉大仏・長谷寺(2時間)
  3. 11:30 江ノ島へ移動 → 江ノ電で約20分
  4. 12:00 江ノ島観光 → 江ノ島神社・岩屋洞窟・シーキャンドル(3時間)
  5. 15:00 新江ノ島水族館 → イルカショー・クラゲ展示(1時間30分)
  6. 16:30 藤沢駅へ移動 → 江ノ電で約10分
  7. 17:00 藤沢駅出発

所要時間: 1泊2日

エリア別おすすめスポット(北鎌倉・鎌倉駅周辺・長谷)

(1) 北鎌倉エリア(円覚寺・建長寺)

北鎌倉は禅寺が集まる静かなエリアです。紅葉シーズン(11月下旬〜12月)は特に美しく、多くの観光客が訪れます。

円覚寺:

  • 臨済宗円覚寺派の大本山。鎌倉五山第二位
  • 国宝の舎利殿(通常非公開)、総門から続く石段が美しい
  • 拝観料: 500円、拝観時間: 8:00〜16:30(季節により変動)

建長寺:

  • 臨済宗建長寺派の大本山。鎌倉五山第一位
  • 広大な境内、国指定重要文化財の三門
  • 拝観料: 500円、拝観時間: 8:30〜16:30

(2) 鎌倉駅周辺(鶴岡八幡宮・銭洗弁財天・小町通り)

鎌倉駅周辺は観光の中心地です。小町通りにはグルメ・お土産店が立ち並びます。

鶴岡八幡宮:

  • 鎌倉のシンボル、源頼朝ゆかりの神社
  • 本宮・舞殿・大銀杏跡(樹齢約1000年の大銀杏が2010年に倒壊、現在は若木が育っている)
  • 拝観料: 無料(宝物殿は200円)

銭洗弁財天:

  • お金を洗うと増えるという言い伝えがある神社
  • 洞窟内の湧水でお金を洗う体験が人気
  • 拝観料: 無料

小町通り:

  • 鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ続く約300mの商店街
  • しらす丼、鎌倉野菜、鎌倉ビール、和スイーツが人気
  • 所要時間: 10〜20分(グルメ探索するなら1時間)

(3) 長谷エリア(鎌倉大仏・長谷寺・七里ガ浜)

長谷エリアは鎌倉大仏や長谷寺など、鎌倉を代表するスポットが集まっています。

鎌倉大仏(高徳院):

  • 高さ約11.3m、重さ約121tの国宝の大仏
  • 大仏胎内拝観(追加50円)で内部構造を見学可能
  • 拝観料: 300円、拝観時間: 8:00〜17:30(10月〜3月は〜17:00)

長谷寺:

  • 海を望む高台にある寺院、紫陽花(6月)・紅葉(11〜12月)の名所
  • 本尊の十一面観音菩薩像(高さ約9.18m)、見晴台からの海の眺望
  • 拝観料: 400円、拝観時間: 8:00〜17:00(10月〜2月は〜16:30)

七里ガ浜:

  • 江ノ電と海の絶景が楽しめるビーチ
  • カフェ「PACIFIC DRIVE-IN」「bills」など、海を見ながらの食事が人気
  • 江の島・鎌倉ナビでは、朝8時スタートの「オフピーク旅」として七里ガ浜から鎌倉へ向かうプランを推奨

混雑回避のコツと季節別おすすめ

(1) 混雑を避ける時間帯(朝8時スタート・平日)

鎌倉は土日祝日・紫陽花シーズン(6月)・紅葉シーズン(11〜12月)は混雑必至です。混雑を避けるコツは以下の通りです。

  • 朝8時スタート: 多くの寺社は8:00〜8:30に開門するため、朝早い時間帯は比較的空いている
  • 平日訪問: 土日祝日は観光客が多く、小町通りや江ノ電は混雑する
  • オフピーク旅: 七里ガ浜から江ノ電で鎌倉に向かうプランなら、鎌倉駅の混雑を避けられる

(2) 季節ごとのベストシーズン(桜・紫陽花・紅葉)

鎌倉は四季折々の景色が楽しめます。

季節 見どころ おすすめスポット 混雑状況
春(3月下旬〜4月) 鶴岡八幡宮、段葛 混雑
初夏(6月) 紫陽花 長谷寺、明月院 非常に混雑
秋(11月下旬〜12月) 紅葉 円覚寺、建長寺、長谷寺 非常に混雑
冬(1月〜2月) 椿 鶴岡八幡宮 比較的空いている

(出典: 楽天トラベル

(3) 穴場スポット(浄妙寺・壽福寺・稲村ヶ崎)

混雑を避けたい方には、以下の穴場スポットがおすすめです。

浄妙寺:

  • 鎌倉五山第五位、静かな竹林と枯山水庭園
  • 境内にある「石窯ガーデンテラス」でランチ可能
  • 拝観料: 100円

壽福寺:

  • 北条政子・源実朝の墓がある静かな寺院
  • 石畳の参道が美しい(本堂は通常非公開)
  • 拝観料: 無料

稲村ヶ崎:

  • 江ノ島と富士山を望める絶景スポット
  • 夕日の名所、サーファーに人気のビーチ
  • 長谷から徒歩15分

まとめ:目的別おすすめプランとフリーパス活用法

鎌倉観光は、滞在時間別にプランを組むことが重要です。半日(3〜4時間)なら鶴岡八幡宮・鎌倉大仏・小町通りの主要スポット、1日(5〜6時間)なら北鎌倉(円覚寺・建長寺)も含めた周遊が可能です。混雑を避けるなら朝8時スタート、平日がおすすめです。

江ノ電・バスが乗り放題の「江の島・鎌倉フリーパス」(大人1,640円/1日)または「のりおりくん」(800円/1日)を活用すると、移動がスムーズでお得です。フリーパスの料金・有効区間は変更の可能性があるため、購入前に公式サイトで確認してください。

季節ごとのベストシーズンは、桜(3月下旬〜4月)、紫陽花(6月)、紅葉(11月下旬〜12月)です。土日祝日・紫陽花シーズン・紅葉シーズンは混雑必至のため、平日朝の訪問を推奨します。最新情報は鎌倉市観光協会公式サイトや各寺社の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q1半日で回れますか?

A13〜4時間あれば鶴岡八幡宮・鎌倉大仏・小町通りの主要スポットは回れます。効率的に回るなら鎌倉駅起点のルートがおすすめです。朝9時スタートなら、鶴岡八幡宮(40分)→銭洗弁財天(20分)→鎌倉大仏(30分)→長谷寺(40分)→小町通り(20分)で13時頃に戻れます。

Q2江ノ島と鎌倉は1日で両方回れますか?

A2可能ですが、ゆっくり楽しむなら1泊2日がおすすめです。1日で両方回る場合は、鎌倉の主要スポット(鶴岡八幡宮・鎌倉大仏・長谷寺)を午前中に回り、午後は江ノ島(江ノ島神社・岩屋洞窟・シーキャンドル)を回るプランが効率的です。フリーパス(江の島・鎌倉フリーパス1,640円/1日)を活用すると移動がスムーズです。

Q3季節ごとのベストシーズンはいつですか?

A3桜(3月下旬〜4月)、紫陽花(6月)、紅葉(11月下旬〜12月)が人気です。土日祝日・紫陽花シーズン・紅葉シーズンは混雑必至のため、平日朝がおすすめです。混雑を避けたい方は冬(1月〜2月)の訪問もおすすめです。椿が美しく、比較的空いています。

Q4どのフリーパスを買うべきですか?

A4江ノ電メインで回るなら「のりおりくん」(800円/1日)、広範囲を回るなら「江の島・鎌倉フリーパス」(大人1,640円/1日、江ノ電全線+小田急線+バス)がお得です。バスメインなら「鎌倉フリー環境手形」(700円/1日)も検討してください。購入場所は鎌倉駅・藤沢駅・江ノ島駅など主要駅の改札口です。

Q5混雑を避けるにはどうすればいいですか?

A5朝8時スタート、平日訪問がおすすめです。多くの寺社は8:00〜8:30に開門するため、朝早い時間帯は比較的空いています。江の島・鎌倉ナビでは、七里ガ浜から江ノ電で鎌倉に向かう「オフピーク旅」を推奨しています。鎌倉駅の混雑を避けられるため、ゆっくり観光できます。

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Tripfolio編集部

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