冬の北海道観光完全ガイド【雪まつり・スキー・温泉・グルメ・服装】

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/30

なぜ冬の北海道観光が人気なのか

冬の北海道は、雪まつり、流氷、スキー、温泉、冬グルメなど、冬ならではの魅力が満載です。さっぽろ雪まつり、旭山動物園のペンギンの散歩、網走の流氷観光砕氷船、然別湖コタンの氷上露天風呂など、冬限定の体験が数多くあります。

この記事では、冬の北海道観光の見どころ、エリア別おすすめスポット、服装・防寒対策、グルメ、予算目安、モデルコースを、北海道公式観光サイト等の公式情報を元に解説します。

初めての冬の北海道旅行でも、効率的に観光地を回れるようになります。

この記事のポイント

  • 冬の北海道のベストシーズンは1~3月、2月はさっぽろ雪まつり・流氷・各地の氷まつりが重なり最も賑やか
  • 服装は重ね着必須(厚手ダウンジャケット+ヒートテック等のインナー)、室内外の温度差30℃以上に対応
  • 滑り止め付き冬靴は必須、雪道歩行は「ペンギン歩き」(小股で足裏全体を着ける)が基本
  • 2泊3日の予算は1人5~10万円が目安(交通費・宿泊費・食事代・アクティビティ込み)
  • 札幌市内・小樽は公共交通で観光可能、美瑛・富良野・知床等はレンタカーまたは観光ツアーバス推奨

冬の北海道観光の基礎知識(ベストシーズン・気候・主要エリア)

(1) ベストシーズン(1~3月、2月が最も賑やか)

冬の北海道観光のベストシーズンは1~3月です。特に2月は、さっぽろ雪まつり(第75回、2025年開催予定)、流氷シーズン、各地の氷まつり(層雲峡氷瀑まつり、千歳・支笏湖氷濤まつり等)が重なり、最も賑やかになります。

1月中旬~2月下旬は、豊頃町大津海岸のジュエリーアイス(透明度の高い氷塊が太陽光で輝く現象)、然別湖コタン(氷上村)が見頃です。

(出典: 悠悠北海道公式サイト

(2) 気温・気候(-5~-15℃、室内外の温度差30℃以上)

冬の北海道の気温は-5~-15℃程度です。札幌市内は比較的温暖ですが、旭川・富良野・知床等の内陸部・北部は-15℃以下になることもあります。

室内は暖房が強く、室内外の温度差は30℃以上になります。そのため、脱ぎ着しやすい重ね着が必須です。屋内で熱中症、屋外で低体温症のリスクを避けるため、体温調節に注意しましょう。

(3) 主要観光エリア(札幌・小樽・旭川・富良野・知床等)

冬の北海道の主要観光エリアは以下の通りです。

エリア 特徴 主な観光スポット
札幌 さっぽろ雪まつり、すすきの 大通公園、さっぽろホワイトイルミネーション
小樽 小樽運河、雪あかりの路 小樽運河、ガラス工芸店
旭川 旭山動物園、旭川冬まつり ペンギンの散歩、層雲峡氷瀑まつり
美瑛・富良野 白金青い池、スキー場 白金青い池ライトアップ、富良野スキー場
知床・網走 流氷、然別湖コタン 流氷観光砕氷船おーろら、ジュエリーアイス

(出典: 北海道公式観光サイト

エリア別おすすめ観光スポット

(1) 札幌エリア(さっぽろ雪まつり・すすきの・大通公園)

札幌エリアの冬の見どころは、さっぽろ雪まつりです。毎年2月に大通公園で開催され、大小様々な雪像が並びます。2025年は第75回開催予定です。

夜はさっぽろホワイトイルミネーションが点灯し、幻想的な景観が楽しめます。2023年は過去最多の169万人を記録しました。

すすきのでは、海鮮丼、ジンギスカン、札幌ラーメン等の北海道グルメが楽しめます。

(出典: 悠悠北海道公式サイト

(2) 小樽エリア(小樽運河・雪あかりの路・ガラス工芸)

小樽エリアでは、小樽運河の冬景色が人気です。2月には「小樽雪あかりの路」が開催され、スノーキャンドルの幻想的な光景が広がります。

ガラス工芸店・オルゴール館が多数あり、ショッピングも楽しめます。札幌から小樽まではJRで約30分です。

(3) 旭川エリア(旭山動物園・ペンギンの散歩・旭川冬まつり)

旭川エリアの目玉は、旭山動物園の冬限定「ペンギンの散歩」です。12月下旬~3月中旬に実施され、ペンギンが園内を歩く姿を間近で観察できます。

2月には旭川冬まつりが開催され、大雪像・氷像が並びます。層雲峡氷瀑まつり(1月下旬~3月中旬)では、氷のトンネル・氷瀑が見どころです。

(出典: NewT

(4) 美瑛・富良野エリア(白金青い池・スキー場)

美瑛・富良野エリアでは、白金青い池の夜間ライトアップ(2024年11月1日~2025年4月30日)が人気です。昼とは異なる幻想的な風景が楽しめます。

富良野・ニセコ等のスキー場では、パウダースノーを楽しめます。スキー・スノーボード初心者向けのレッスンもあります。

(5) 知床・網走エリア(流氷砕氷船おーろら・然別湖コタン・ジュエリーアイス)

知床・網走エリアでは、流氷観光砕氷船おーろら(網走市、1月下旬~3月下旬)が冬限定の体験です。オホーツク海の流氷を間近で観察でき、アザラシ・オオワシ等の野生動物に出会える可能性があります。

然別湖コタンは、毎年1月下旬~3月上旬限定で凍った然別湖上に出現する幻の村です。氷の教会・氷のバー・氷上露天風呂を体験できます。

ジュエリーアイス(豊頃町大津海岸、1月中旬~2月下旬)は、透明度の高い氷塊が太陽光でキラキラと輝く現象で、近年注目を集めています。

(出典: 悠悠北海道公式サイト

服装・防寒対策と雪道歩行のコツ

(1) 服装の基本(厚手ダウンジャケット・ヒートテック・重ね着)

冬の北海道旅行の服装は、重ね着が基本です。

  • アウター: 厚手のダウンジャケット(防水性・撥水性があるとベター)
  • インナー: ヒートテック等の発熱性インナー(上下)
  • 中間層: フリース・セーター等
  • ボトムス: 厚手のパンツ(裏起毛がおすすめ)

室内は暖房が強く、室内外の温度差が30℃以上になるため、脱ぎ着しやすい服装が必須です。

(出典: MouLa HOKKAIDO

(2) 必須アイテム(滑り止め付き冬靴・防水手袋・帽子・マフラー)

冬の北海道旅行で必須のアイテムは以下の通りです。

  • 滑り止め付き冬靴: 雪道・凍結路面での転倒防止に必須。靴底に滑り止めソールが付いた「冬靴」を推奨。
  • 防水性の手袋: 雪に触れる機会が多いため、防水性があるとベター。転倒時の怪我防止にも役立つ。
  • 帽子・マフラー: 耳や首元を覆うものが推奨。

滑り止め付き冬靴は、北海道の靴店で購入できます。旅行期間が短い場合は、靴底に装着する簡易滑り止め(スパイク)も販売されています。

(3) 雪道歩行のコツ(ペンギン歩き・転倒防止)

雪道歩行の基本は「ペンギン歩き」です。

  • 小股で歩く: 歩幅を小さくする
  • 足裏全体を着ける: かかとから着地せず、足裏全体を地面に着ける
  • 重心を前に: やや前傾姿勢で重心を前に置く

横断歩道・車庫前・マンホール周辺等は薄氷が張っていることが多く、転倒リスクが高いため注意が必要です。

(出典: MouLa HOKKAIDO

冬の北海道グルメ・予算・モデルコース

(1) 冬の北海道グルメ(海鮮・ラーメン・ジンギスカン)

冬の北海道では、以下のグルメが人気です。

  • 海鮮丼: カニ、ウニ、イクラ等の新鮮な海鮮。特に冬のカニ(毛ガニ、タラバガニ)が旬。
  • 札幌ラーメン: 味噌ラーメンが有名。すすきの周辺にラーメン店が多数。
  • ジンギスカン: 羊肉を焼いて食べる北海道名物。
  • 石狩鍋: 鮭・野菜の味噌鍋。

すすきの、小樽、旭川等の繁華街で楽しめます。

(2) 予算目安(2泊3日で5~10万円/人)

2泊3日の冬の北海道旅行の予算は1人5~10万円が目安です。

項目 内容 目安額
交通費 往復航空券(東京-札幌) 2.5-4万円
宿泊費 中級ホテル2泊 1.5-3万円
食事代 朝・昼・夕(3日分) 1-2万円
観光・交通費 入場料・JR・バス・アクティビティ 1-2万円
雑費 お土産、その他 0.5-1万円

繁忙期(2月のさっぽろ雪まつり前後)は宿泊費が1.5-2倍に高騰するため、早期予約をおすすめします。

(出典: Relux Journal

(3) モデルコース(札幌周辺2泊3日・車なしコース等)

車なしで楽しめる札幌周辺2泊3日のモデルコースは以下の通りです。

1日目:

  • 午前: 札幌到着、ホテルチェックイン
  • 午後: 大通公園・さっぽろ雪まつり見学
  • 夕方: すすきので海鮮丼・ジンギスカン

2日目:

  • 午前: JRで小樽へ(約30分)、小樽運河散策
  • 午後: ガラス工芸店・オルゴール館巡り
  • 夕方: 札幌に戻る、さっぽろホワイトイルミネーション鑑賞

3日目:

  • 午前: 定山渓温泉日帰りツアー(札幌市内から約1時間)
  • 午後: 札幌市内でお土産購入、帰路へ

美瑛・富良野・知床等はレンタカーまたは観光ツアーバスの利用が推奨されます。

(出典: Relux Journal

まとめ:冬の北海道観光を成功させるポイント

(1) おすすめの周遊ルート

冬の北海道観光のおすすめ周遊ルートは、札幌(さっぽろ雪まつり、すすきの)→ 小樽(小樽運河、雪あかりの路)→ 旭川(旭山動物園、ペンギンの散歩)です。

5泊6日以上なら、美瑛・富良野(白金青い池ライトアップ、スキー)、知床・網走(流氷観光砕氷船、然別湖コタン)まで足を延ばせます。

(2) よくある失敗と対策(吹雪・大雪による交通機関遅延等)

よくある失敗と対策は以下の通りです。

  • 冬靴を持参しない: 転倒リスク高。滑り止め付き冬靴は必須。
  • 吹雪・大雪を考慮しない: 交通機関の遅延・運休リスクあり。余裕を持った旅程を推奨。
  • 室内外の温度差を軽視: 重ね着で体温調節しないと屋内で熱中症、屋外で低体温症のリスク。
  • 2月の宿泊費高騰を知らない: 雪まつり前後は宿泊費が1.5-2倍。早期予約が重要。

冬の北海道旅行は、服装・防寒対策、雪道歩行のコツ、吹雪・大雪による交通機関遅延リスクを事前に確認することで、安全かつ快適に楽しめます。北海道公式観光サイトや旅行会社に相談しながら、自分に合ったプランを立てましょう。

よくある質問

Q1冬の北海道はいつが見頃?

A11~3月がベストシーズンです。特に2月は、さっぽろ雪まつり(第75回、2025年開催予定)、流氷シーズン、各地の氷まつり(層雲峡氷瀑まつり、千歳・支笏湖氷濤まつり等)が重なり、最も賑やかになります。1月中旬~2月下旬は、ジュエリーアイス(豊頃町大津海岸)、然別湖コタン(氷上村)が見頃です。詳細は北海道公式観光サイトでご確認ください。

Q2服装は何を準備すべき?

A2厚手ダウンジャケット、ヒートテック等のインナー、防水性の手袋・帽子・マフラー、滑り止め付き冬靴が必須です。室内は暖房が強く、室内外の温度差は30℃以上になるため、脱ぎ着しやすい重ね着がポイントです。滑り止め付き冬靴は、雪道・凍結路面での転倒防止に必須で、北海道の靴店で購入できます。旅行期間が短い場合は、簡易滑り止め(スパイク)も販売されています。

Q3車なしでも観光できる?

A3札幌市内・小樽・函館は公共交通(JR・バス)で観光可能です。旭川・美瑛・富良野・知床等はレンタカーまたは観光ツアーバスの利用が推奨されます。札幌周辺2泊3日なら、大通公園、すすきの、小樽運河、定山渓温泉等を公共交通で回れます。

Q4冬の北海道旅行の予算は?

A42泊3日で1人5~10万円が目安です(交通費2.5-4万円、宿泊費1.5-3万円、食事代1-2万円、観光・交通費1-2万円、雑費0.5-1万円)。繁忙期(2月のさっぽろ雪まつり前後)は宿泊費が1.5-2倍に高騰するため、早期予約をおすすめします。海鮮丼は1,500-3,000円、ラーメンは800-1,200円程度です。

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Tripfolio編集部

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