阿寒湖観光ガイド|マリモ・温泉・アイヌ文化の見どころと楽しみ方

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/12/3

なぜ阿寒湖が道東屈指の観光地なのか

北海道東部への旅行を検討する際、「阿寒湖ではどんな体験ができるのか」「マリモは実際に見られるのか」と気になる方は多いのではないでしょうか。

阿寒湖は、特別天然記念物のマリモが生息する自然豊かな湖で、温泉街やアイヌ文化体験も楽しめる道東屈指の観光地です。遊覧船でのマリモ観察、温泉、季節ごとのアクティビティ、周辺の摩周湖・屈斜路湖との周遊など、多彩な楽しみ方があります。

この記事では、北海道公式観光サイト HOKKAIDO LOVE!釧路・阿寒湖観光公式サイト環境省の阿寒摩周国立公園情報を元に、阿寒湖観光の見どころ、アクセス方法、季節別の楽しみ方を解説します。

この記事のポイント

  • 阿寒湖は約15万年前の噴火で生まれたカルデラ湖で、特別天然記念物マリモの生息地として有名
  • 遊覧船でチュウルイ島のマリモ展示観察センターへ行けば、マリモを間近で観察できる(所要時間約85分、上陸15分含む)
  • 阿寒湖アイヌコタンは約120人が暮らす道内最大級のアイヌ集落で、伝統舞踊や木彫り工芸品を楽しめる
  • 釧路空港から車・バスで約60分、札幌からは車で約4時間半のアクセス
  • 夏はカヌーやトレッキング、冬はワカサギ釣りや氷上イベント「冬華美」が魅力

阿寒湖の基本情報とマリモの秘密

(1) 阿寒湖の成り立ちと特徴

阿寒湖は、約15万年前の噴火によってできたカルデラ湖です。カルデラ湖とは、火山の噴火によってできた凹地に水がたまってできた湖のことで、阿寒湖は阿寒摩周国立公園の一部として保護されています。

北海道公式観光サイトによると、阿寒湖は周囲約30km、最大水深45mで、雄阿寒岳や雌阿寒岳に囲まれた自然豊かな環境です。

(2) 特別天然記念物マリモとは

マリモは阿寒湖に生息する緑藻で、球形に成長するのは世界的にも珍しい現象です。1952年に特別天然記念物に指定されており、湖内での採取は禁止されています。

マリモは湖底で光合成を行いながらゆっくりと成長し、大きなものでは直径30cmに達する個体もあります。阿寒湖の清らかな水質と波の作用により、美しい球形に育つとされています。

(3) マリモ展示観察センター(チュウルイ島)

阿寒湖のマリモは、遊覧船でチュウルイ島に渡って観察できます。チュウルイ島にあるマリモ展示観察センターでは、水槽で育てられているマリモを間近で見ることができ、マリモの生態や保護活動について学べます。

釧路・阿寒湖観光公式サイトによると、遊覧船は阿寒湖温泉街の桟橋から出発し、所要時間は約85分(島への上陸時間15分を含む)です。

(4) 阿寒摩周国立公園の位置づけ

阿寒湖は阿寒摩周国立公園の一部で、摩周湖・屈斜路湖との周遊観光が人気です。環境省の公式サイトでは「阿寒・摩周三湖巡りコース」として、1泊2日の周遊プランが紹介されています。

遊覧船で巡る阿寒湖の見どころ

(1) 遊覧船の所要時間とコース

阿寒湖遊覧船は、温泉街の桟橋から出発し、湖を一周しながらチュウルイ島に上陸するコースです。所要時間は約85分で、島への上陸時間は15分です。

運航スケジュールは季節・天候により変更される場合があるため、阿寒湖からはじまるひがし北海道の旅で最新情報を確認することをおすすめします。

(2) チュウルイ島上陸とマリモ観察

チュウルイ島に上陸すると、マリモ展示観察センターでマリモを間近で観察できます。水槽で育てられているマリモは、自然環境では見られない大きさのものもあり、マリモの生態について詳しく学べます。

センター内では、マリモの成長過程や保護活動についての展示もあり、阿寒湖の環境保全の取り組みを知ることができます。

(3) 遊覧船からの景観ポイント

遊覧船からは、雄阿寒岳(標高1,371m)や雌阿寒岳(標高1,499m)の雄大な景色を楽しめます。特に紅葉シーズン(9月下旬~10月上旬)は、湖を囲む山々が色づき、絶景を堪能できます。

晴れた日には、湖面に映る山々の姿も美しく、写真撮影スポットとしても人気です。

(4) カヌーやトレッキングのアクティビティ

夏季(6~8月)は、カヌーやトレッキングなどのアクティビティが充実しています。カヌーでは、湖上から阿寒湖の自然を間近に感じることができ、初心者向けのガイド付きツアーも多数開催されています。

トレッキングでは、阿寒湖周辺の森を歩きながら、野鳥や植物を観察できるコースがあります。季節ごとに異なる自然の表情を楽しめるのが魅力です。

温泉とアイヌコタンで味わう文化体験

(1) 阿寒湖温泉街の特徴

阿寒湖温泉街には、複数の温泉宿があり、日帰り入浴も可能な施設が多くあります。泉質は単純泉や硫黄泉で、観光で疲れた体を癒すのに最適です。

温泉街は阿寒湖畔に位置し、湖を眺めながら温泉に浸かれる宿もあります。宿泊施設は大型ホテルから小規模な旅館まで多様で、予算や旅行スタイルに合わせて選べます。

(2) 阿寒湖アイヌコタンの見どころ

阿寒湖アイヌコタンは、約120人が暮らす道内最大級のアイヌ集落です。阿寒湖アイヌコタン公式サイトによると、木彫り工芸品や民芸品を扱う店舗が並び、伝統的なアイヌ文化に触れることができます。

アイヌコタンとは、アイヌの人々が暮らす集落のことで、ここでは伝統的な木彫り技術や民芸品の制作を見学できます。お土産として木彫りの動物や装飾品を購入することも可能です。

(3) 伝統舞踊鑑賞と文化体験

アイヌコタン内の「阿寒湖アイヌシアター イコロ」では、伝統舞踊の公演が定期的に開催されています。アイヌの伝統舞踊はユネスコ無形文化遺産に登録されており、力強い歌と踊りを間近で鑑賞できます。

公演時間は決まっているため、阿寒湖アイヌコタン公式サイトで事前にスケジュールを確認することをおすすめします。

(4) カムイルミナと冬華美

阿寒湖では、季節ごとにイベントが開催されています。

カムイルミナ:阿寒湖の森で行われるナイトウォーク型プロジェクションイベントです。2025年は5月10日~11月8日に開催予定で、所要時間は約50分です。森の中を歩きながら、幻想的な映像と音響を楽しめます。

冬華美(ふゆはなび):阿寒湖氷上フェスティバルで行われる氷上花火イベントです。2025年は1月17日~3月2日に開催予定で、凍結した湖面で花火が打ち上げられる様子は圧巻です。

開催日程は年度ごとに変わるため、阿寒湖からはじまるひがし北海道の旅で最新情報を確認してください。

アクセス方法と周辺観光の組み合わせ方

(1) 釧路空港・JR釧路駅からのアクセス

釧路・阿寒湖観光公式サイトによると、主なアクセス方法は以下の通りです。

出発地 交通手段 所要時間 目安料金
釧路空港 阿寒エアポートライナー(バス) 約65分 片道2,190円
釧路空港 レンタカー 約60分 車種により異なる
JR釧路駅 阿寒バス 約130分 片道2,750円

(出典: 釧路・阿寒湖観光公式サイト

(2) 札幌・帯広方面からのアクセス

札幌からのアクセスは、JR+バスで約6時間半、レンタカーで約4時間半です。長距離移動になるため、1泊以上の旅程を組むことをおすすめします。

帯広方面からは、車で約2時間半です。道東の他の観光地(摩周湖、屈斜路湖、知床など)と組み合わせた周遊プランが人気です。

(3) 阿寒・摩周三湖巡りコース

環境省の公式サイトでは、阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖を巡る「阿寒・摩周三湖巡りコース」が紹介されています。

1泊2日のモデルプラン例:

1日目:釧路空港 → 阿寒湖(遊覧船、アイヌコタン散策)→ 阿寒湖温泉泊

2日目:阿寒湖 → 摩周湖(展望台から摩周ブルーを鑑賞)→ 屈斜路湖(砂湯で足湯体験)→ 釧路空港

このコースでは、道東の3つの名湖を効率的に回ることができます。

(4) 冬季の交通注意事項

冬季(12~3月)の道東は、道路凍結・積雪が多いため、レンタカー利用時は冬タイヤ・4WD車の選択が推奨されます。運転に不安がある場合は、バスツアーの利用も検討しましょう。

また、吹雪や路面凍結により、道路が通行止めになる場合もあるため、余裕を持った旅程を組むことをおすすめします。

まとめ:季節別のおすすめ観光プラン

(1) 夏のアクティビティ(カヌー・トレッキング)

夏季(6~8月)は、カヌーやトレッキングなどのアクティビティが充実しています。遊覧船でマリモを観察した後、カヌーで湖上散策や森のトレッキングを楽しむプランがおすすめです。

気温も穏やかで、屋外での活動に最適な季節です。

(2) 冬の楽しみ方(わかさぎ釣り・氷上イベント)

冬季(1~3月)は、凍結した湖面でワカサギ釣りやスノーモービルを楽しめます。また、氷上フェスティバル「冬華美」では、氷上花火や雪像展示が行われ、冬ならではの体験ができます。

厳冬期には、湖面に「フロストフラワー」と呼ばれる氷の花が現れることもあり、自然の神秘を感じられます。フロストフラワーとは、厳冬期に湖面の水蒸気が凍って花のように見える現象です。

(3) 日帰りプランと1泊2日プラン

日帰りプラン例(所要時間約6時間):

  • 釧路空港 → 阿寒湖(遊覧船85分、アイヌコタン散策1時間、温泉街でランチ1時間)→ 釧路空港

1泊2日プラン例

  • 1日目:釧路空港 → 阿寒湖(遊覧船、アイヌコタン、カムイルミナ鑑賞)→ 阿寒湖温泉泊
  • 2日目:阿寒湖(朝の散策)→ 摩周湖・屈斜路湖巡り → 釧路空港

時間に余裕があれば、摩周湖・屈斜路湖との周遊で1泊2日のプランを組むことで、道東の自然を満喫できます。


阿寒湖は、マリモ・温泉・アイヌ文化という3つの魅力を持つ道東屈指の観光地です。遊覧船でのマリモ観察は約85分で手軽に楽しめ、温泉街やアイヌコタンでは文化体験も充実しています。

釧路空港から車・バスで約60分とアクセスも良好で、摩周湖・屈斜路湖との周遊プランもおすすめです。季節ごとに異なるアクティビティやイベントがあるため、何度訪れても新しい発見があります。

阿寒湖観光を計画する際は、釧路・阿寒湖観光公式サイト北海道公式観光サイトで最新情報を確認しながら、自分に合ったプランを立てましょう。

よくある質問

Q1マリモはどこで観察できますか?

A1遊覧船でチュウルイ島のマリモ展示観察センターへ行けば観察できます。所要時間は約85分(島への上陸時間15分を含む)で、水槽で育てられている特別天然記念物のマリモを間近で見ることができます。遊覧船は阿寒湖温泉街の桟橋から出発しますが、季節・天候により運航スケジュールが変更される場合があるため、事前に公式サイトで確認することをおすすめします。

Q2阿寒湖へのアクセス方法は?

A2釧路空港から阿寒エアポートライナー(バス)で約65分、またはレンタカーで約60分です。JR釧路駅からは阿寒バスで約130分です。札幌からはJR+バスで約6時間半、レンタカーで約4時間半と長距離になるため、1泊以上の旅程がおすすめです。冬季は道路凍結・積雪が多いため、レンタカー利用時は冬タイヤ・4WD車を推奨します。

Q3阿寒湖観光のベストシーズンはいつですか?

A3夏(6~8月)はカヌーやトレッキング、冬(1~3月)はワカサギ釣りや氷上イベント「冬華美」が魅力です。紅葉シーズン(9月下旬~10月上旬)は湖を囲む山々が色づき絶景を楽しめます。温泉は通年楽しめるため、どの季節に訪れても異なる魅力があります。ただし、冬季は道路凍結に注意が必要です。

Q4阿寒湖アイヌコタンとは何ですか?

A4約120人が暮らす道内最大級のアイヌ集落です。木彫り工芸品や民芸品を扱う店舗が並び、伝統的なアイヌ文化に触れることができます。「阿寒湖アイヌシアター イコロ」ではユネスコ無形文化遺産に登録された伝統舞踊の公演が定期的に開催されており、アイヌ文化を体験できる貴重な場所です。公演時間は決まっているため、事前に公式サイトで確認することをおすすめします。

Q5阿寒湖観光の所要時間はどれくらいですか?

A5遊覧船のみで約85分です。温泉街散策やアイヌコタン訪問を含めると半日~1日が目安です。摩周湖・屈斜路湖との周遊を考える場合は1泊2日のプランがおすすめです。釧路空港からのアクセスが良好なため、日帰り観光も可能ですが、時間に余裕を持って計画することで、阿寒湖の自然や文化をじっくり楽しめます。

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Tripfolio編集部

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