海外旅行でのスマホデータ通信の選択肢とahamo
海外旅行でスマートフォンのデータ通信を利用する際、レンタルWi-Fi、海外SIM/eSIM、国際ローミングなど複数の選択肢があります。その中でも、NTTドコモの料金プラン「ahamo」は、追加料金なしで海外91の国・地域でデータ通信が利用できる点が大きな魅力です。
価格.comによると、海外データ通信手段の選択肢は、国際ローミング、レンタルWi-Fi、無料Wi-Fi、SIM/eSIMの4つに分類されますが、ahamoは事前申し込み不要で手軽に利用できる点が特徴です。
この記事のポイント
- ahamoは月額2,970円で海外91の国・地域で追加料金なしで30GBまでデータ通信が利用可能(日本人渡航先の約98%をカバー)
- 現地到着後、スマートフォンの「データローミング」を「オン」にするだけで利用開始でき、事前申し込み不要
- 2024年10月1日から月間データ容量が20GBから30GBに増量
- 15日間を超えると通信速度が最大128kbpsに制限される(日本帰国で解除)
- 大盛りオプション(110GB)加入時でも、海外での月間利用可能データ量は30GBに制限される
ahamoの海外データ通信サービスの基礎知識
ahamoの海外データ通信サービスは、追加料金なしで海外でもデータ通信が利用できる点が最大の特徴です。ここでは、サービスの基本情報を解説します。
(1) ahamoの海外データ通信の特徴(追加料金なし・事前申し込み不要)
ahamo公式サイトによると、ahamoの海外データ通信サービスには以下の特徴があります。
- 追加料金なし: 月額2,970円の範囲内で海外91の国・地域でデータ通信が利用可能
- 事前申し込み不要: 現地到着後、データローミングをオンにするだけで利用開始
- テザリング対応: 海外でもテザリング機能が利用可能で、複数デバイスでインターネット接続できる
(2) 月額料金とデータ容量(2,970円で30GB)
ahamo公式サイトによると、ahamoの料金体系は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月額料金 | 2,970円(税込) |
| 国内データ容量 | 30GB |
| 海外データ容量 | 30GB(国内と合計) |
| 超過後速度 | 最大1Mbps |
(出典: ahamo公式サイト)
2024年10月1日から、月間データ容量が20GBから30GBに増量されたことで、より長期の海外滞在にも対応しやすくなりました。
(3) 大盛りオプション加入時の海外利用制限
ahamo公式FAQによると、大盛りオプション(月額1,980円で国内データ容量を110GBに増量)加入時でも、海外でのデータ容量は30GBまでに制限されます。
注意:
- 大盛りオプションの110GBは国内のみ有効
- 海外では通常プランと同じ30GBまで利用可能
対応国・地域と料金体系(追加料金なし30GB)
ahamoの海外データ通信サービスは、幅広い国・地域に対応しており、追加料金なしで利用できます。
(1) 対応91の国・地域(日本人渡航先の約98%をカバー)
ahamo公式サイトによると、ahamoは海外91の国・地域でデータ通信が利用可能で、日本人渡航先の約98%をカバーしています。
主要な対応国・地域:
- アジア: 韓国、台湾、中国、香港、タイ、シンガポール、ベトナム等
- 北米: アメリカ、カナダ、ハワイ、グアム、サイパン等
- ヨーロッパ: フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン等
- オセアニア: オーストラリア、ニュージーランド等
詳細な対応国・地域リストはahamo公式サイトでご確認ください。
(2) 料金体系(追加料金なし・テザリングも可能)
ahamoの海外データ通信は、月額2,970円の範囲内で追加料金なしで利用できます。レンタルWi-Fiのように日額料金が発生しないため、短期・長期どちらの旅行でもコストを抑えられます。
テザリング:
- 海外でもテザリング機能が利用可能
- スマートフォンをWi-Fiルーター代わりにして、パソコンやタブレット等の他のデバイスをインターネットに接続できる
(3) 他社キャリアとの比較(楽天モバイル・eSIM等)
価格.comの情報を元に、主要な海外データ通信手段を比較します。
| 手段 | 月額料金 | 海外データ容量 | 事前準備 |
|---|---|---|---|
| ahamo | 2,970円 | 30GB | 不要 |
| 楽天モバイル | 3,278円 | 2GBまで無料 | 不要 |
| レンタルWi-Fi | 日額500-1,500円 | プランによる | 必要(空港受取等) |
| 海外SIM/eSIM | 渡航先により異なる | プランによる | 必要(購入・設定) |
ahamoは、追加料金不要・設定簡単・30GBまで利用可能という点で、楽天モバイル(2GBまで無料)やレンタルWi-Fi・eSIMと比較して、長期滞在や大容量利用に向いています。
ahamoの海外利用方法と設定手順
ahamoの海外データ通信は、現地到着後にデータローミングをオンにするだけで利用開始できます。
(1) iPhone・Androidでのデータローミング設定
アプリオによると、iPhone・Androidでのデータローミング設定方法は以下の通りです。
iPhone:
- 「設定」→「モバイル通信」をタップ
- 「通信のオプション」→「データローミング」をオン
Android:
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」→「データローミング」をオン
(2) 現地到着後の利用開始手順
現地到着後、以下の手順で利用を開始します。
- スマートフォンの「データローミング」をオンにする
- 現地の通信事業者の回線に自動接続される
- データ通信が利用可能になる
特別な事前申し込みや設定は不要です。
(3) 利用状況の確認方法
ahamoアプリまたはMy ahamoで、海外でのデータ利用状況を確認できます。15日間制限までの残り日数や、データ使用量をリアルタイムで確認することをおすすめします。
注意点と制限(15日間制限・速度制限)
ahamoの海外データ通信は便利ですが、いくつかの制限があります。事前に理解しておくことが重要です。
(1) 15日間制限の詳細(128kbps制限・日本帰国で解除)
ahamo公式FAQによると、ahamoには「15日間制限」があります。
15日間制限とは:
- 海外で最初にデータ通信を利用した日(日本時間)から15日経過後、通信速度が最大128kbpsに制限される
- データ追加購入でも解除されない
- 日本に帰国することでリセットされる
- 使わなかった日もカウントされる
対策:
- 15日を超える長期滞在の場合は、現地SIM・eSIM・レンタルWi-Fiの検討が必要
(2) 30GB超過時の速度制限(1Mbps制限)
国内外合計30GB超過で、通信速度が最大1Mbpsに制限されます。1Mbpsは、SNS閲覧やメール送受信には十分ですが、動画視聴には不向きです。
(3) 高額請求を避けるポイント(電話・SMS・対応エリア外)
ななめうえトラベルによると、以下の点に注意が必要です。
高額請求を避けるポイント:
- 電話・SMSは別料金: 通話・SMSは別料金で、着信でも通話料が発生する。データ通信(LINE通話等)の利用を推奨
- 対応エリア外での利用: 対応エリア(91の国・地域)外でモバイルデータ通信を行うと高額請求が発生するリスクあり。渡航先が対応エリアか事前にahamo公式サイトで確認
- 月間利用額5万円超過: 海外での電話・SMSの月間利用額が5万円を超過すると、当月末まで海外での電話・SMS・データ通信が利用停止となる
まとめ:ahamoで快適な海外旅行を
ahamoは、月額2,970円で海外91の国・地域で追加料金なしで30GBまでデータ通信が利用可能な、海外旅行に最適な料金プランです。現地到着後、スマートフォンの「データローミング」をオンにするだけで利用開始でき、事前申し込みも不要です。
2024年10月1日から月間データ容量が20GBから30GBに増量され、より長期の海外滞在にも対応しやすくなりました。ただし、15日間を超えると通信速度が最大128kbpsに制限されるため、長期滞在の場合は現地SIM・eSIM・レンタルWi-Fiの検討が必要です。
詳細な対応国・地域、料金、設定方法はahamo公式サイトで最新情報をご確認ください。
