なぜ滋賀観光が注目されているのか
滋賀県は、日本最大の淡水湖・琵琶湖を中心に、国宝・彦根城、世界遺産・比叡山延暦寺、標高1,100mの絶景カフェ・びわ湖テラス、メタセコイア並木等、多彩な観光スポットがあります。京都・大阪から日帰り可能で、歴史・自然・グルメを楽しめる魅力的なエリアです。
この記事では、滋賀県の主要観光スポット、エリア別特徴、日帰り・1泊2日のモデルコース、アクセス方法、ベストシーズンを、滋賀県観光情報等の公式情報を元に解説します。
初めて滋賀を訪れる方でも、効率的に観光地を回れるようになります。
この記事のポイント
- 滋賀県の定番スポットは彦根城（国宝・特別史跡）、比叡山延暦寺（世界遺産）、びわ湖テラス、メタセコイア並木、白髭神社
- 琵琶湖周辺は7エリア（大津、湖南、甲賀、東近江、湖東、湖北、湖西）に分かれ、エリアごとに特色が異なる
- 京都・大阪から日帰り可能（JR琵琶湖線で大津まで約10分）、日帰りで6～8時間のモデルコースあり
- 春の桜（彦根城・海津大崎）、秋の紅葉（比叡山・メタセコイア並木）、冬の雪景色が人気のベストシーズン
- 近江牛グルメは近江八幡・彦根・大津等のエリアで老舗精肉店・レストラン多数
滋賀観光の基礎知識（琵琶湖・7エリア・歴史）
(1) 琵琶湖（日本最大の淡水湖・県面積の1/6）
琵琶湖は、日本最大の淡水湖で、滋賀県の面積の約1/6を占めます。湖畔には7エリア（大津、湖南、甲賀、東近江、湖東、湖北、湖西）が広がり、エリアごとに観光スポット・特色が異なります。
琵琶湖では、クルーズ、ビーチ、サイクリング、ウォータースポーツ等のアクティビティが楽しめます。湖畔からの夕日・朝日の景観も美しく、写真撮影スポットとして人気です。
（出典: 滋賀県観光情報）
(2) 7エリアの特徴（大津・湖南・甲賀・東近江・湖東・湖北・湖西）
琵琶湖周辺の7エリアの特徴は以下の通りです。
| エリア | 主な観光スポット | 特徴 |
|---|---|---|
| 大津 | 比叡山延暦寺・石山寺・びわ湖テラス | 京都から近く、世界遺産・絶景スポット多数 |
| 湖南 | 琵琶湖湖畔・湖南三山 | 湖畔のビーチ・紅葉名所 |
| 甲賀 | 甲賀の里忍術村・信楽焼 | 忍者・陶芸体験 |
| 東近江 | 五個荘金堂・永源寺 | 近江商人発祥地・紅葉名所 |
| 湖東 | 彦根城・夢京橋キャッスルロード | 国宝の城・城下町散策 |
| 湖北 | 黒壁スクエア・竹生島 | ガラス工芸・パワースポット |
| 湖西 | メタセコイア並木・白髭神社 | 絶景スポット・SNS映えスポット |
（出典: じゃらんニュース）
(3) 滋賀の歴史（世界遺産・国宝・特別史跡）
滋賀県には、世界遺産・国宝・特別史跡が多数あります。
- 比叡山延暦寺: 世界遺産、天台宗の総本山。1,200年の歴史を持ち、比叡山全域を境内とする広大な寺院です。
- 彦根城: 1622年に井伊家の居城として完成した国宝・国指定特別史跡。白亜三層の天守が美しいです。
- 琵琶湖疏水: 明治時代に京都へ琵琶湖の水を引いた水路。近代化遺産として評価されています。
（出典: 滋賀県観光情報）
エリア別おすすめ観光スポット
(1) 大津エリア（比叡山延暦寺・石山寺・びわ湖テラス）
大津エリアは、京都から近く、世界遺産・絶景スポットが集中しています。
- 比叡山延暦寺: 世界遺産、天台宗の総本山。東塔・西塔・横川の3エリアに分かれ、国宝・重要文化財が多数あります。
- 石山寺: 紫式部が『源氏物語』を執筆したとされる寺院。秋の紅葉が美しいです。
- びわ湖テラス: 標高1,100mの絶景カフェ。琵琶湖を一望できる天空のテラスで、JR志賀駅からバス＋ロープウェイでアクセスできます。
（出典: 楽天トラベル）
(2) 彦根エリア（彦根城・夢京橋キャッスルロード）
彦根エリアは、国宝・彦根城を中心とした城下町です。
- 彦根城: 1622年完成、国宝・国指定特別史跡。白亜三層の天守が美しく、桜の名所としても有名です。ひこにゃん（ゆるキャラ）が人気です。
- 夢京橋キャッスルロード: 彦根城の城下町を再現した商店街。江戸時代の町並みが残り、近江牛グルメ・お土産店が並びます。
（出典: 近畿日本ツーリスト）
(3) 近江八幡エリア（水郷・ラ コリーナ近江八幡）
近江八幡エリアは、水郷と近江商人の歴史的町並みが魅力です。
- 水郷めぐり: 手漕ぎ舟で水郷を巡る伝統的な観光。春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉が美しいです。
- ラ コリーナ近江八幡: 和菓子メーカー「たねや」のフラッグシップ店。近江牛メンチカツ等のテイクアウトグルメが人気です。芝生屋根の建物が特徴的です。
（出典: 楽天トラベル）
(4) 長浜エリア（黒壁スクエア・竹生島）
長浜エリアは、江戸・明治期の古建築とパワースポットが人気です。
- 黒壁スクエア: 江戸・明治期の古建築が残る観光エリア。ガラス工芸・グルメ・ショッピングを楽しめます。
- 竹生島: 琵琶湖北部に浮かぶ島。宝厳寺・都久夫須麻神社等のパワースポットがあります。長浜・今津・彦根各港から連絡船で約30～40分です。
（出典: 滋賀県観光情報）
(5) 湖西エリア（メタセコイア並木・白髭神社）
湖西エリアは、絶景スポット・SNS映えスポットとして近年注目されています。
- メタセコイア並木: 全長約2.4kmの並木道。日本街路樹百選に選定されています。マキノ高原への道路沿いに約500本のメタセコイアが並び、春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色が美しいです。2025年4月には「メタセコイアと馬の森」がオープン予定です。
- 白髭神社: 琵琶湖に浮かぶ湖上鳥居が有名。近江最古の大社で、SNS映えスポットとして人気です。夕日の時間帯が特におすすめです。
（出典: 楽天トラベル）
滋賀観光モデルコース（日帰り・1泊2日）
(1) 日帰りコース（びわ湖バレイ/びわ湖テラス→大津湖畔なぎさ公園→メタセコイア並木→白髭神社）
京都・大阪から日帰りで楽しめるモデルコースは以下の通りです。
午前（9:00～12:00）:
- JR志賀駅からバス＋ロープウェイでびわ湖バレイ/びわ湖テラスへ（2時間）
- 絶景カフェで琵琶湖を一望しながらランチ（1時間）
午後（13:00～18:00）: 3. 大津湖畔なぎさ公園散策（1時間） 4. 車でメタセコイア並木へ移動（1.5時間） 5. メタセコイア並木散策・撮影（1時間） 6. 白髭神社参拝、夕日鑑賞（1時間）
所要時間は約6～8時間で、京都・大阪から日帰り可能です。
（出典: じゃらんニュース）
(2) 1泊2日コース（彦根城→黒壁スクエア→竹生島→比叡山延暦寺→琵琶湖湖畔）
1泊2日で滋賀を満喫するモデルコースは以下の通りです。
1日目（10:00～18:00）:
- 彦根城見学・ひこにゃん撮影（2時間）
- 夢京橋キャッスルロードでランチ・ショッピング（1.5時間）
- 車で黒壁スクエアへ移動（1時間）
- 黒壁スクエア散策、ガラス工芸体験（2時間）
- 長浜港から竹生島へ（連絡船約40分、島内1～2時間）
- 長浜市内のホテルに宿泊
2日目（9:00～17:00）: 7. 比叡山延暦寺見学（東塔・西塔・横川、3時間） 8. 大津湖畔でランチ（1時間） 9. 琵琶湖湖畔散策、お土産購入（2時間）
(3) 所要時間の目安
各観光スポットの所要時間は以下の通りです。
- 彦根城: 1.5～2時間（天守・玄宮園込み）
- 比叡山延暦寺: 2～3時間（東塔・西塔・横川のうち1～2エリア）
- びわ湖テラス: 1.5～2時間（ロープウェイ＋カフェ）
- メタセコイア並木: 30分～1時間（散策・撮影）
- 黒壁スクエア: 1.5～2時間（散策・ショッピング）
- 竹生島: 約2.5～3時間（連絡船往復＋島内1～2時間）
アクセス方法・交通手段
(1) 京都・大阪からのアクセス（JR琵琶湖線・京阪電車）
京都・大阪からのアクセス方法は以下の通りです。
- JR琵琶湖線: JR京都駅から大津駅まで約10分、彦根駅まで約50分
- 京阪電車: 京阪三条駅からびわ湖浜大津駅まで約20分
- JR湖西線: JR京都駅から近江今津駅まで約1時間（メタセコイア並木・白髭神社へのアクセス）
京都・大阪から日帰り可能で、交通の便が良いのが滋賀観光の魅力です。
(2) 名古屋・東京方面からのアクセス（北陸新幹線敦賀駅経由）
名古屋・東京方面からのアクセス方法は以下の通りです。
- 名古屋方面: JR東海道新幹線→米原駅→JR琵琶湖線で県内各地へ
- 東京方面: 北陸新幹線敦賀駅（2024年開業）→JR湖西線で高島市（メタセコイア並木・白髭神社）へアクセス向上
2024年の北陸新幹線敦賀駅開業により、東京方面からのアクセスが向上しました。
（出典: 滋賀県観光キャンペーン2025）
(3) 車でのアクセス（名神高速・湖周道路）
車でのアクセス方法は以下の通りです。
- 名神高速: 京都東IC→大津エリアまで約40分、彦根ICまで約1.5時間
- 湖周道路: 琵琶湖を一周する道路（約235km）。エリア間の移動に便利です。
名古屋から湖北・東岸エリアまで車で約1時間、大阪から最遠の湖西・湖北エリアまで車で約2時間と日帰り圏内です。
びわ湖テラスは名神高速京都東ICから約40分、メタセコイア並木はマキノピックランド駐車場利用が推奨されます。
（出典: じゃらんニュース）
まとめ：滋賀観光を成功させるポイント
(1) おすすめの周遊ルート
滋賀観光のおすすめ周遊ルートは、彦根城（湖東エリア）→ 黒壁スクエア・竹生島（湖北エリア）→ メタセコイア並木・白髭神社（湖西エリア）→ びわ湖テラス・比叡山延暦寺（大津エリア）です。
日帰りなら大津エリア＋湖西エリア、1泊2日なら湖東・湖北・大津エリアを組み合わせた周遊がおすすめです。琵琶湖周辺は7エリアに分かれており、事前にエリアを絞った観光プランが効率的です。
(2) ベストシーズン（春の桜・秋の紅葉・冬の雪景色）
滋賀観光のベストシーズンは、春の桜（彦根城・海津大崎、3月下旬～4月上旬）、秋の紅葉（比叡山・メタセコイア並木、11月中旬～下旬）、冬の雪景色（メタセコイア並木、12月～2月）です。
琵琶湖の夕日・朝日は年間を通じて美しく、白髭神社の湖上鳥居と夕日の組み合わせはSNS映えスポットとして人気です。
(3) 最新イベント情報（2025年観光キャンペーン）
滋賀県では、2025年観光キャンペーン「Wでいこうぜ滋賀 びわ湖」を展開中です。2025年9月28日～10月8日には国民スポーツ大会が開催されます。
2025年4月には「メタセコイアと馬の森」がオープン予定で、新名所として注目されています。最新情報は滋賀県観光情報でご確認ください。