十日町観光ガイド|大地の芸術祭とまちなかアートめぐりの楽しみ方

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/24

なぜ十日町観光が注目されるのか

新潟県十日町市は「大地の芸術祭」で世界的に注目される芸術の里です。清津峡や星峠の棚田など自然景観も豊かで、アート・自然・温泉を一度に楽しめる複合的な魅力があります。

この記事では、十日町観光のスポット・アクセス・所要時間・費用を、十日町市観光協会新潟県観光協会の公式情報を元に解説します。

初めて十日町を訪れる方でも、効率的に観光地を回れるようになります。

この記事のポイント

  • 十日町観光の目玉は「大地の芸術祭」で、通年約200点のアート作品が鑑賞可能(大規模開催は3年に1度)
  • 主要スポット(清津峡・星峠の棚田・美人林)を回るなら1泊2日、日帰りなら2-3か所に絞る
  • 清津峡は2025年よりシーズン料金制(ハイシーズン1,200円/オフシーズン1,000円)、繁忙期は事前予約制
  • アクセスは車が便利(東京から越後湯沢経由で約3時間)、公共交通は越後湯沢駅からほくほく線で十日町駅へ約35分
  • 旅行費用は1泊2日で1人2.5-4万円が目安(交通費、宿泊費、食事代、観光施設入場料込み)

十日町観光の基礎知識(エリア特性・大地の芸術祭とは)

越後妻有地域の特徴(十日町市・津南町)

十日町市は新潟県南部の豪雪地帯で、津南町と合わせた地域を「越後妻有」と呼びます。人口減少と高齢化が進む中山間地域ですが、大地の芸術祭を契機に文化観光都市として再生しました。

十日町市観光協会によると、越後妻有地域の総面積は約760平方キロメートル(東京23区より広い)で、里山・棚田・雪国文化が特徴です。

大地の芸術祭とは(3年に1度の大規模開催と通年作品)

大地の芸術祭は越後妻有地域で3年に1度開催される世界最大級の国際芸術祭です。2024年の第9回は7月13日-11月10日の87日間開催され、300点以上の作品を展示しました。次回は2027年の予定です。

新潟県観光協会によると、大規模開催の年以外も通年約200点のアート作品が鑑賞可能です。拠点施設MonET(越後妻有里山現代美術館)は十日町駅から徒歩10分で、常設展示・企画展を年間通じて開催しています。

ただし、冬季(11月-3月)は一部作品が休館となる場合があるため、大地の芸術祭公式サイトで最新情報の確認を推奨します。

主要観光スポット紹介(清津峡・星峠の棚田・美人林)

清津峡(日本三大峡谷、渓谷トンネル展望台)

清津峡は黒部峡谷・大杉谷と並ぶ日本三大峡谷の一つで、柱状節理の岩壁と清津川の渓谷美が見どころです。渓谷トンネル展望台「Tunnel of Light」(マ・ヤンソン/MAD Architects作)は大地の芸術祭の代表作で、水鏡に映る渓谷の景色が人気です。

清津峡公式サイトによると、2025年よりシーズン料金制を導入し、ハイシーズン(4-11月の特定日)は1,200円、オフシーズンは1,000円です。営業時間は通常8:30-16:30、冬季9:00-16:00です。

ハイシーズン(GW・夏休み・紅葉期)の特定日は事前予約制となり、当日券販売がない日があるため注意が必要です。

星峠の棚田(日本の原風景、四季の絶景)

星峠の棚田は「日本の原風景」と称される約200枚の棚田で、水鏡(4-5月)・雲海(秋)・雪景色(冬)など四季それぞれで異なる絶景が楽しめます。

十日町市観光協会によると、撮影のベストタイムは早朝・夕方で、特に5月の田植え後の水鏡が人気です。ただし、棚田は私有地・農地のため、立ち入り禁止エリアの遵守とマナーが重要です。

駐車場はありますが台数が限られているため、繁忙期は混雑します。十日町駅から車で約30分です。

美人林(樹齢100年のブナ林)

美人林は樹齢約100年のブナの木が立ち並ぶ林で、すらりと伸びた姿から「美人林」と命名されました。新緑(5-6月)と紅葉(10-11月)が特に美しく、散策路が整備されているため気軽に森林浴が楽しめます。

入場無料、駐車場あり(無料)、十日町駅から車で約20分です。所要時間は30分-1時間程度です。

松之山温泉(日本三大薬湯)

松之山温泉は草津温泉・有馬温泉と並ぶ「日本三大薬湯」の一つで、塩分濃度の高い温泉(海水の約15倍)が特徴です。湯治文化が残り、長期滞在する観光客も多いです。

十日町駅からバスで約1時間、日帰り入浴施設「鷹の湯」(大人600円)もあります。

大地の芸術祭と通年アート作品の楽しみ方

通年公開作品(約200点)と拠点施設MonET

大規模開催の年以外も、通年約200点のアート作品が鑑賞可能です。十日町市観光協会によると、代表的な通年作品は以下の通りです。

作品名 作家 場所 鑑賞料
Tunnel of Light マ・ヤンソン/MAD Architects 清津峡 1,000-1,200円
絵本と木の実の美術館 田島征三 500円
MonET(越後妻有里山現代美術館) 原広司 十日町市街 1,200円

拠点施設MonETは十日町駅から徒歩10分で、常設展示・企画展・ミュージアムショップ・カフェがあります。営業時間は10:00-17:00(水曜休館)です。

開催年と非開催年の違い

大規模開催の年(2024年、2027年予定)は300点以上の作品が公開され、パスポート(一般4,000円)で全作品を鑑賞できます。非開催年は通年作品約200点が個別料金で鑑賞可能です。

開催年は混雑するため、ゆっくり鑑賞したい方には非開催年の訪問がおすすめです。

鑑賞マナーと撮影ルール

アート作品の多くは古民家や里山に点在しており、地域住民の生活空間でもあります。以下のマナーを守りましょう。

  • 私有地への無断立入り禁止
  • 作品への直接接触禁止
  • 撮影可能作品でも、他の鑑賞者への配慮が必要
  • 一部作品は撮影禁止のため、現地案内に従う

アクセス・宿泊・費用・所要時間

アクセス方法(東京から・車と公共交通の比較)

車の場合:

  • 東京から関越自動車道経由で約3時間
  • 越後湯沢ICから国道353号で十日町市街へ約30分
  • 観光スポットが分散しているため、レンタカーまたは観光タクシーが便利

公共交通の場合:

  • 東京駅から上越新幹線で越後湯沢駅へ約1時間20分
  • 越後湯沢駅からほくほく線で十日町駅へ約35分
  • 各スポットへは十日町駅からバス利用(清津峡へは直行バス約30分、要予約)

十日町市観光協会によると、車の方が観光の自由度が高いですが、公共交通でも主要スポットは回れます。

所要時間と滞在日数の目安(日帰り・1泊2日)

各スポットの所要時間は以下の通りです。

スポット 所要時間 十日町駅からの移動時間(車)
清津峡 1-2時間 30分
星峠の棚田 30分-1時間 30分
美人林 30分-1時間 20分
MonET 1-2時間 徒歩10分
松之山温泉 半日-1日 40分

日帰りコース: 主要スポット2-3か所(清津峡+美人林+MonET等) 1泊2日コース: 清津峡・美人林・星峠の棚田・大地の芸術祭作品・松之山温泉を網羅可能

費用・予算の内訳

十日町旅行(1泊2日)の費用は、以下のように分類されます。

項目 内容 目安額
交通費 新幹線往復(東京-越後湯沢) 1.2万円
レンタカー 1泊2日 0.8万円
宿泊費 松之山温泉旅館1泊2食付 1.5万円
観光施設 清津峡・MonET等 0.3万円
食事・雑費 昼食、お土産等 0.5万円
合計 - 4.3万円

(出典: じゃらんnet

オフシーズン(5-6月、9月)は宿泊費が2-3割安くなるため、2.5-3万円程度に抑えることも可能です。

宿泊施設の選択肢(松之山温泉・十日町市街等)

宿泊施設は大きく分けて以下の選択肢があります。

  • 松之山温泉旅館: 温泉と郷土料理が楽しめる、1泊2食付1.5-3万円
  • 十日町市街ビジネスホテル: 十日町駅周辺、素泊まり5,000-8,000円
  • 農家民宿: 地域文化体験、1泊2食付8,000-1.5万円

詳細は十日町市観光協会の宿泊情報でご確認ください。

まとめ:季節別・滞在日数別のおすすめプラン

十日町観光は大地の芸術祭・清津峡・星峠の棚田を中心に回るのが定番です。日帰りで主要スポット2-3か所、1泊2日で清津峡・美人林・星峠の棚田・大地の芸術祭作品を網羅できます。季節により魅力が異なるため、春(桜・新緑)、夏(大地の芸術祭開催年)、秋(紅葉)、冬(雪景色)と訪問時期を選べます。

清津峡はハイシーズン特定日に事前予約制となるため、清津峡公式サイトで最新情報の確認を推奨します。車があると観光の自由度が高まりますが、公共交通でも主要スポットは回れます。

十日町市観光協会や宿泊施設に相談しながら、自分に合ったプランを立てましょう。

よくある質問

Q1十日町観光の所要時間は?

A1日帰りで主要スポット2-3か所、1泊2日で清津峡・美人林・星峠の棚田・大地の芸術祭作品を網羅可能です。各スポットの滞在時間は、清津峡1-2時間、星峠の棚田30分-1時間、美人林30分-1時間、MonET 1-2時間が目安です。十日町市観光協会の公式サイトで最新の観光情報をご確認ください。

Q2大地の芸術祭の通年作品はいつでも見られる?

A2約200点の作品が通年公開されていますが、冬季(11月-3月)は一部作品が休館となる場合があります。拠点施設MonETは10:00-17:00(水曜休館)で年間通じて鑑賞可能です。大地の芸術祭公式サイトで最新の開館情報の確認を推奨します。大規模開催は3年に1度(次回2027年予定)で、開催年は300点以上の作品が公開されます。

Q3清津峡の混雑状況は?

A3ハイシーズン(GW・夏休み・紅葉期)の特定日は事前予約制で、当日券販売がない日があります。平日や冬季は比較的空いています。2025年よりシーズン料金制(ハイシーズン1,200円/オフシーズン1,000円)を導入しました。清津峡公式サイトで予約状況と料金の最新情報をご確認ください。

Q4アクセスは車と公共交通どちらが便利?

A4観光スポットが分散しているため車が便利です。レンタカーまたは観光タクシー推奨です。公共交通利用の場合、東京駅から上越新幹線で越後湯沢駅へ約1時間20分、越後湯沢駅からほくほく線で十日町駅へ約35分です。各スポットへは十日町駅からバス利用(清津峡へは直行バス約30分、要予約)で回れます。

Q5十日町観光のベストシーズンは?

A5春(桜・新緑4-5月)、夏(大地の芸術祭開催年7-11月)、秋(紅葉10-11月)、冬(雪景色・スノーシュー体験12-3月)と各季節で魅力が異なります。星峠の棚田は5月の田植え後の水鏡、秋の雲海が人気で、早朝・夕方の撮影がおすすめです。清津峡はハイシーズン特定日に事前予約制となるため、オフシーズン(5-6月、9月)はゆっくり鑑賞できます。

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Tripfolio編集部

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