メキシコ観光完全ガイド:人気スポット・治安・ベストシーズン

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/30

なぜメキシコが観光地として注目されるのか

メキシコは古代遺跡・ビーチリゾート・都市観光が楽しめる多彩な観光地です。チチェン・イッツァやテオティワカンの世界遺産、カンクンのカリブ海ビーチ、グアナファトのカラフルな街並みなど、魅力的なスポットが豊富にあります。2025年9月までの観光成長率は13.9%で、世界中から年間7,100万人以上が訪れています。

この記事では、メキシコの観光スポット・治安情報・ベストシーズン・費用を、外務省海外安全ホームページや観光メディアの情報を元に解説します。初めてメキシコを訪れる方でも、安全に観光を楽しめるようになります。

この記事のポイント

  • メキシコには世界遺産・ビーチリゾート・都市観光など多彩なスポットがある
  • ベストシーズンは乾季の11月~4月、ビーチリゾートは12月~4月が特におすすめ
  • 1週間の旅行費用は約23万円~が目安(航空券・ホテル・食費込み)
  • 治安は地域により大きく異なり、主要観光地でもスリ・ひったくりに常に警戒が必要
  • 移動はUber利用が推奨、流しのタクシー(リブレ)は強盗事件が多発しているため避けること

メキシコ観光の基礎知識:エリア構成と特徴

(1) メキシコの主要観光エリア(カンクン、メキシコシティ、グアナファト等)

メキシコは広大で、エリアごとに特徴が異なります。

エリア 特徴 所要時間
カンクン カリブ海のビーチリゾート、グラン・セノーテ、チチェン・イッツァ遺跡 3泊~
メキシコシティ 首都、テオティワカン遺跡、博物館・歴史地区 2泊~
グアナファト カラフルな街並み、世界遺産、コロニアル建築 1泊~
オアハカ 先住民文化、メキシコ料理、モンテ・アルバン遺跡 1泊~
リビエラ・マヤ カンクン南部のビーチリゾート、プラヤ・デル・カルメン 3泊~

初めてのメキシコ旅行は、前半にメキシコシティ・グアナファト・テオティワカンを観光し、後半はカンクンで遺跡とビーチを楽しむコースがおすすめです。

(出典: 名鉄観光

(2) エリア別の特徴(ビーチリゾート、古代遺跡、都市観光)

メキシコ観光は大きく3つのタイプに分類されます。

  • ビーチリゾート: カンクン、リビエラ・マヤ、ロス・カボス等。カリブ海のビーチ・シュノーケリング・ダイビングが楽しめる
  • 古代遺跡: チチェン・イッツァ、テオティワカン、モンテ・アルバン等。マヤ文明・アステカ文明の遺跡を訪れる
  • 都市観光: メキシコシティ、グアナファト、サン・ミゲル・デ・アジェンデ等。歴史地区・博物館・コロニアル建築が見どころ

滞在日数・予算・興味に応じて組み合わせることができます。

(3) 気候の違い(乾季11-4月、雨季5-10月)

メキシコの気候は大きく乾季と雨季に分かれます。

  • 乾季(11月~4月): 晴天が多く、観光のベストシーズン。ビーチリゾートは12月~4月が特におすすめ
  • 雨季(5月~10月): 午後にスコールが発生。9月~10月はハリケーンのリスクあり

雨季は航空券・ホテル代が安くなりますが、ハリケーンのリスクを考慮する必要があります。

(出典: TARIP

人気観光スポット:カンクン・チチェン・イッツァ・テオティワカン

(1) カンクン(カリブ海のビーチリゾート、グラン・セノーテ)

カンクンはユカタン半島先端のカリブ海に面したメキシコ屈指のビーチリゾートです。プラヤ デルフィネス、プラヤ ランゴスタ等のビーチでは、透明度の高い海でシュノーケリング・ダイビングが楽しめます。

グラン・セノーテは透明度100mを超える時期もある天然の泉で、シュノーケリングに最適です。セノーテはユカタン半島に点在する陥没穴に地下水が溜まったもので、神秘的な光景が広がります。

(出典: 阪急交通社

(2) チチェン・イッツァ(1988年世界遺産、新世界七不思議)

チチェン・イッツァは1988年に世界遺産登録され、新世界七不思議の一つに選ばれたマヤ文明の古代遺跡です。カンクンから日帰り観光が可能で、エル・カスティーヨ(ピラミッド)、球戯場、戦士の神殿など見どころが豊富です。

(3) テオティワカン(太陽のピラミッド高さ65m、月のピラミッド)

テオティワカンは古代メキシコ最大の宗教都市で、メキシコシティから日帰り可能です。太陽のピラミッド(高さ65m、階段248段)は登れるピラミッドでは世界最大で、頂上からの眺望は圧巻です。

月のピラミッド、ケツァルコアトルの神殿、死者の大通り(長さ2.5km、幅40m)など、古代都市の壮大なスケールを体感できます。日差しが強く午後は混雑するため、午前の早い時間に訪れることをおすすめします。

(出典: ふらたび

(4) メキシコシティ(首都、博物館・歴史地区)

メキシコシティはメキシコの首都で、国立人類学博物館、ソカロ(憲法広場)、カテドラル・メトロポリターナなど見どころが豊富です。テオティワカン遺跡への拠点としても便利です。

(5) グアナファト(カラフルな街並み、世界遺産)

グアナファトはカラフルな街並みが美しい世界遺産の都市です。ピピラの丘からの眺望、地下トンネル、ファレス劇場など、コロニアル建築と先住民文化が融合した独特の雰囲気が楽しめます。

(出典: Newt

治安・安全対策:危険地域と注意点

(1) メキシコの治安状況(凶悪犯罪が多発、地域差大)

メキシコでは殺人・強盗・誘拐などの凶悪犯罪が多発しており、治安は地域により大きく異なります。外務省の海外安全ホームページでは、国境地帯や一部の州に「レベル3(渡航中止勧告)」や「レベル2(不要不急の渡航は止めてください)」が発出されています。

渡航前に必ず外務省の最新情報を確認し、在留届・たびレジに登録して最新の治安情報を受け取れるようにしてください。

(出典: Newt

(2) 治安の良い観光地(カンクン、リビエラ・マヤ、オアハカ等)

主要観光地の中でも、以下のエリアは比較的治安が良いとされています。

  • カンクン: ビーチリゾートエリアは観光警察が巡回、ホテルゾーンは比較的安全
  • リビエラ・マヤ: プラヤ・デル・カルメン等のビーチリゾート
  • オアハカ: 文化都市、治安は比較的良好
  • サン・ミゲル・デ・アジェンデ: コロニアル建築の美しい街
  • ロス・カボス: 高級ビーチリゾート

ただし、どの地域でもスリ・ひったくり・置き引きに常に警戒が必要です。

(出典: VIVA MEXICO

(3) 安全対策(夜間外出を避ける、Uber利用、目立たない行動)

メキシコ旅行での安全対策は以下の通りです。

  • 夜間の外出を避ける: 日没後はホテル周辺に留まる
  • 目立たない行動: 高価な装飾品・ブランド品は身につけない
  • パンツスタイル推奨: ミニ丈・スカートは避ける
  • 貴重品の分散管理: パスポート・現金は分けて保管
  • 人混みでの警戒: スリ・ひったくりに常に注意

(4) 流しのタクシー(リブレ)は強盗事件多発、避けること

流しのタクシー(リブレ)は強盗事件が多発しているため、利用を避けてください。移動はUberが便利かつ安全で、料金も事前に確認できるため安心です。

緊急時は緊急通報番号911に連絡してください。

(5) 外務省海外安全ホームページ・たびレジで最新情報確認

渡航前に以下を必ず実施してください。

  • 外務省海外安全ホームページ: 最新の治安情報・危険レベルを確認
  • たびレジ登録: 渡航情報を登録し、現地の最新情報を受け取る
  • 在メキシコ日本大使館の連絡先: 緊急時に備えて控えておく

(出典: yokoyumyumのメキシコブログ海外の治安と観光情報

ベストシーズン・費用・ビザ・準備

(1) ベストシーズン(乾季11-4月、ビーチリゾートは12-4月)

メキシコ観光のベストシーズンは乾季の11月~4月です。晴天が多く、遺跡観光・ビーチリゾートともに快適に楽しめます。特にビーチリゾートは12月~4月が最適です。

(2) 安い時期(雨季9-10月、ハリケーンリスクあり)

航空券・ホテル代を抑えたい場合は、雨季の9月~10月が狙い目です。ただし、午後にスコールが発生し、ハリケーンのリスクもあるため、天候情報を確認しながら計画を立てましょう。

(出典: TARIP

(3) 旅行費用(1週間約23万円~、3泊5日約34万円)

メキシコ旅行の費用目安は以下の通りです(執筆時点2025年)。

項目 内容 目安額(1人あたり)
航空券 日本↔メキシコ(往復) 約27万円(20~30万円)
ホテル代 1泊あたり 10,000円~
食費 1日あたり 5,000円~
観光施設 遺跡入場料等 2,000円~/1施設
交通費 Uber・バス等 3,000円~/日
  • 1週間の旅行: 約23万円~(航空券・ホテル・食費・観光施設込み)
  • 3泊5日の旅行: 約34万円~

物価は日本の約半分で、ショッピングやグルメを楽しみやすいです。

(出典: Trip.comNewt

(4) ビザ・入国手続き

日本国籍の方がメキシコに観光目的で180日以内滞在する場合、ビザは不要です。入国時にパスポート(残存有効期間6ヶ月以上)と帰国用航空券の提示が必要です。

詳細は外務省の渡航情報や在メキシコ日本大使館でご確認ください。

(5) 準備物(パスポート、海外旅行保険、たびレジ登録)

メキシコ旅行の準備物は以下の通りです。

  • パスポート: 残存有効期間6ヶ月以上
  • 海外旅行保険: 医療費・盗難補償等
  • たびレジ登録: 外務省の海外安全情報配信サービス
  • 日焼け止め・帽子: メキシコは日差しが強い
  • 常備薬: 現地で手に入りにくい場合がある

まとめ:目的別のおすすめプラン

メキシコは古代遺跡・ビーチリゾート・都市観光が楽しめる多彩な観光地です。ベストシーズンは乾季の11月~4月で、1週間の旅行費用は約23万円~が目安です。

初めてのメキシコ旅行は、前半にメキシコシティ・グアナファト・テオティワカンを観光し、後半はカンクンで遺跡とビーチを楽しむコースがおすすめです。治安は地域により大きく異なるため、外務省海外安全ホームページで最新情報を確認し、たびレジに登録してください。移動はUber利用が推奨され、流しのタクシー(リブレ)は避けましょう。

滞在日数・予算・興味に応じて、自分に合ったプランを立ててみましょう。

よくある質問

Q1メキシコ旅行の費用は?

A11週間で約23万円~、3泊5日で約34万円が目安です。航空券は約27万円(20~30万円)、ホテル代は1泊10,000円~、食費は1日5,000円~が相場です。物価は日本の約半分で、ショッピングやグルメを楽しみやすいです。詳細は予約サイトや旅行会社でご確認ください。

Q2メキシコのベストシーズンは?

A2乾季の11月~4月がベストシーズンです。晴天が多く、遺跡観光・ビーチリゾートともに快適に楽しめます。特にビーチリゾートは12月~4月がおすすめです。安い時期は雨季の9月~10月ですが、午後にスコールが発生し、ハリケーンのリスクもあるため、天候情報を確認しながら計画を立てましょう。

Q3メキシコの治安は?

A3殺人・強盗・誘拐などの凶悪犯罪が多発しており、地域により危険レベルが大きく異なります。主要観光地(カンクン、リビエラ・マヤ等)は比較的安全ですが、スリ・ひったくりに常に警戒が必要です。渡航前に外務省の海外安全ホームページで最新情報を確認し、たびレジに登録してください。

Q4メキシコの主要観光スポットは?

A4チチェン・イッツァ(1988年世界遺産、新世界七不思議)、テオティワカン(太陽のピラミッド高さ65m)、カンクン(カリブ海のビーチリゾート)、グラン・セノーテ(透明度100m超の天然の泉)、グアナファト(カラフルな街並み、世界遺産)などが人気です。

Q5メキシコでの移動手段は?

A5Uberが便利かつ安全です。料金も事前に確認でき、流しのタクシー(リブレ)より推奨されます。流しのタクシーは強盗事件が多発しているため、利用を避けてください。緊急時は緊急通報番号911に連絡してください。

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Tripfolio編集部

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