京丹後観光の完全ガイド|絶景・温泉・グルメを満喫する1泊2日モデルコース

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/30

京丹後観光の魅力|なぜ今、京丹後が注目されるのか

京丹後市は、京都府北部「海の京都」エリアに位置する、絶景・温泉・グルメが三位一体となった観光地です。琴引浜の「鳴砂」、夕日ヶ浦海岸の夕日、冬の間人ガニなど、京都市内の定番観光とは異なる魅力があります。

この記事では、京丹後市観光公社の公式情報や京都府の統計データを元に、おすすめ観光スポット、温泉・宿泊施設、グルメ、アクセス方法、1泊2日モデルコースを解説します。

初めて京丹後を訪れる方でも、効率的に観光地を回り、絶景・温泉・海鮮グルメを満喫できるようになります。

この記事のポイント

  • 京丹後市は京都府北部「海の京都」エリアの観光拠点。訪問客の10.6%、宿泊者の29.7%(国内観光客中最多)を占める
  • 琴引浜(鳴砂)、夕日ヶ浦海岸(日本の夕陽百選)、立岩など海岸絶景が豊富
  • 京都府内で温泉源泉数が最多。夕日ヶ浦温泉をはじめ日帰り温泉・温泉宿が充実
  • 間人ガニ(11月~3月)、久美浜湾の牡蠣、丹後クラフトビールなど地元グルメが人気
  • 京都市内から車で約90分。1泊2日で1人2-4万円が目安(交通費・宿泊費・食事代含む)

(1) 京丹後観光の統計データ|訪問客数と宿泊者推移

京都府北部地域連携都市圏振興社の調査によると、京丹後市は「海の京都」エリアの訪問客の10.6%を占め、宿泊者では29.7%(国内観光客中最多)となっています。

また、京都府の観光統計によると、令和5年(2023年)の京都府全体の観光客数は約7,518万人(前年比13%増)、観光消費額は1.66兆円(コロナ前を超える水準)と順調に回復しています。

(2) 京丹後観光の三大魅力|絶景・温泉・グルメ

京丹後観光の魅力は、以下の3つの要素が三位一体となっている点です。

絶景:

  • 琴引浜: 全長1.8kmの「鳴砂」の浜。国の天然記念物・名勝に指定
  • 夕日ヶ浦海岸: 「日本の夕陽百選」に選ばれる夕日の名所
  • 立岩: 高さ約20mの柱状玄武岩、自然の造形美

温泉:

  • 夕日ヶ浦温泉: 夕日の名所と温泉街
  • 京都府内で最多の温泉源泉数
  • 日帰り温泉や温泉宿が豊富

グルメ:

  • 間人ガニ: 11月~3月の冬限定、「幻のカニ」
  • 久美浜湾の牡蠣: 新鮮な海の幸
  • 丹後クラフトビール: 地ビール

京丹後観光の基礎知識|エリア構成とアクセス方法

(1) 京丹後市の6町エリア|久美浜・網野・峰山・大宮・弥栄・丹後

京丹後市は、平成16年(2004年)に6町が合併して誕生しました。

エリア 主要観光スポット 特徴
久美浜町 久美浜湾(牡蠣養殖) 牡蠣グルメ、静かな湾
網野町 琴引浜、夕日ヶ浦海岸 鳴砂、夕日、海水浴
峰山町 金刀比羅神社(狛猫) 歴史・文化、市街地
大宮町 道の駅丹後王国「食のみやこ」 グルメ、体験施設
弥栄町 かぶと山山頂展望台 絶景、穴場スポット
丹後町 立岩、間人漁港(間人ガニ) 柱状玄武岩、冬のカニ

(2) アクセス方法|京都市内からの所要時間と交通手段

京丹後市へのアクセスは、京都市内から車または電車が便利です。

車でのアクセス:

  • 京都市内から: 京都縦貫自動車道経由、約90分
  • 大阪から: 中国自動車道・舞鶴若狭自動車道経由、約2時間
  • 駐車場: 主要観光スポットに無料駐車場あり

電車でのアクセス:

  • 京都駅→特急「はしだて」→天橋立駅→京都丹後鉄道→網野駅・峰山駅: 約2.5-3時間
  • 費用: 約4,000-5,000円(往復)

おすすめ: 観光スポットが分散しているため、車でのアクセスが便利です。

(3) ベストシーズン|夏の海水浴・冬の間人ガニ

京丹後市は四季折々の楽しみ方があります。

夏(7-8月):

  • 海水浴: 15のビーチで海水浴が楽しめる
  • 琴引浜、夕日ヶ浦海岸などが人気
  • 混雑: 休日は混雑するため、平日がおすすめ

冬(11月~3月):

  • 間人ガニ: 11月上旬~3月の期間限定
  • 宿泊施設のカニプランが充実
  • 混雑: カニシーズンは宿泊施設が混雑するため、1-2ヶ月前予約を推奨
  • 注意: 冬季は日本海側特有の荒天が多く、雪道運転には注意が必要

春秋(3-6月、9-11月):

  • オフシーズン: 混雑を避けて温泉や絶景を楽しめる
  • 気候: 穏やかで観光に最適

京丹後のおすすめ観光スポット完全ガイド

(1) 海岸・絶景スポット|琴引浜・夕日ヶ浦海岸・立岩

琴引浜:

  • 特徴: 全長1.8kmの「鳴砂」の浜。砂浜を歩くと石英の摩擦で「キュッキュッ」と音が鳴る。国の天然記念物・名勝に指定
  • アクセス: 網野駅から車で約10分、または丹後海陸交通バス「琴引浜」下車
  • 所要時間: 1-2時間
  • 駐車場: 無料駐車場あり

夕日ヶ浦海岸:

  • 特徴: 「日本の夕陽百選」に選ばれる夕日の名所。エメラルドグリーンの海と夕日のコントラストが美しい
  • アクセス: 夕日ヶ浦木津温泉駅から徒歩約7分
  • 所要時間: 1時間(夕方がおすすめ)
  • 駐車場: 無料駐車場あり

立岩:

  • 特徴: 高さ約20mの柱状玄武岩。自然の造形美が圧巻
  • アクセス: 網野駅から車で約15分
  • 所要時間: 30分-1時間
  • 駐車場: 無料駐車場あり

(2) 歴史・文化スポット|金刀比羅神社(狛猫)・静御前ゆかりの地

金刀比羅神社:

  • 特徴: 日本で唯一「狛猫」がいる神社。京丹後市文化財に指定
  • アクセス: 峰山駅から徒歩約15分
  • 所要時間: 30分-1時間
  • 駐車場: 無料駐車場あり

静御前ゆかりの地:

  • 特徴: 源義経の愛妾・静御前を祀る神社。京丹後市に複数の関連スポットがある
  • アクセス: 各スポットにより異なる
  • 所要時間: 1-2時間

(3) 体験・レジャースポット|道の駅丹後王国・京丹後135°EAST・京丹後フラワーパーク

道の駅丹後王国「食のみやこ」:

  • 特徴: 西日本最大級の道の駅。丹後クラフトビール、手作りソーセージ、地ワインなどの特産品が揃う
  • アクセス: 京丹後大宮ICから車で約1分
  • 所要時間: 2-3時間
  • 駐車場: 無料駐車場あり
  • 費用: 入場無料(飲食・買い物は別途)

京丹後135°EAST:

  • 特徴: SUP(スタンドアップパドルボード)やサーフィンなどマリンスポーツ体験
  • アクセス: 網野駅から車で約10分
  • 所要時間: 2-4時間
  • 費用: 体験プラン3,000-8,000円程度

京丹後フラワーパーク:

  • 特徴: 75,000㎡の広大な花園。チューリップ、芝桜、藤などが楽しめる
  • アクセス: 網野駅から車で約15分
  • 所要時間: 1-2時間
  • 費用: 入園料500円程度(季節により変動)

(4) 穴場スポット|かぶと山山頂展望台・丘のツリーハウス

かぶと山山頂展望台:

  • 特徴: 京丹後の海を見下ろす絶景スポット
  • アクセス: 網野駅から車で約20分
  • 所要時間: 1時間
  • 駐車場: 無料駐車場あり

丘のツリーハウス:

  • 特徴: 京丹後の海を見下ろす丘のツリーハウス。写真映えスポット
  • アクセス: 各スポットにより異なる
  • 所要時間: 30分-1時間

京丹後の温泉・宿泊施設ガイド

(1) 夕日ヶ浦温泉|夕日の名所と温泉街

夕日ヶ浦温泉:

  • 特徴: 夕日ヶ浦海岸近くの温泉街。夕日を眺めながら入浴できる温泉宿が多数
  • 泉質: ナトリウム・カルシウム塩化物泉
  • 宿泊施設: 旅館・民宿が充実
  • 費用: 1泊2食付き10,000-30,000円程度(カニシーズンは高め)

(2) その他の温泉地|京都府内で最多の温泉源泉数

京丹後市は京都府内で最も温泉源泉数が多く、以下のような温泉地があります。

  • 久美浜温泉郷
  • 小天橋温泉
  • 丹後温泉

日帰り温泉施設も豊富で、観光と温泉を組み合わせて楽しめます。

(3) 宿泊施設の選び方|旅館・民宿・ホテル・ペンション

京丹後市の宿泊施設は、旅館・民宿・ホテル・ペンションと多様です。

旅館・民宿:

  • 特徴: 海鮮料理(間人ガニ、牡蠣等)が充実
  • おすすめ: 冬のカニプラン、夏の海水浴プラン

ホテル・ペンション:

  • 特徴: 洋風の宿泊施設、カジュアルな雰囲気
  • おすすめ: 家族連れ、グループ旅行

予約のコツ:

京丹後グルメ|間人ガニ・海鮮料理・地ビール

(1) 間人ガニ|11月~3月の冬の味覚、幻のカニ

間人ガニ(たいざがに):

  • 特徴: 京丹後市丹後町の間人漁港で水揚げされる松葉ガニのブランド名。近郊の海での日帰り漁のため鮮度が抜群。希少価値が高く「幻のカニ」と呼ばれる
  • 漁期: 11月上旬~3月下旬
  • 提供: 宿泊施設のカニプラン、飲食店
  • 費用: カニフルコース15,000-30,000円程度

(2) 久美浜湾の牡蠣と海鮮料理

久美浜湾の牡蠣:

  • 特徴: 久美浜湾で養殖される牡蠣。濃厚な味わい
  • 提供: 飲食店、道の駅
  • 費用: 牡蠣料理2,000-5,000円程度

その他の海鮮料理:

  • 地魚の刺身、海鮮丼、焼き魚等
  • 新鮮な海の幸を堪能できる

(3) 丹後クラフトビールと地元グルメ

丹後クラフトビール:

  • 特徴: 道の駅丹後王国「食のみやこ」で醸造・販売される地ビール
  • 種類: ピルスナー、ヴァイツェン等
  • 提供: 道の駅、宿泊施設、飲食店

その他の地元グルメ:

  • 手作りソーセージ
  • 地ワイン
  • 丹後の米・野菜を使った郷土料理

まとめ|1泊2日モデルコースと次のステップ

(1) 1泊2日モデルコース|琴引浜→夕日ヶ浦→温泉宿泊→道の駅丹後王国

1日目:

  • 午前: 京都市内から車で約90分、京丹後市へ
  • 昼: 琴引浜で鳴砂体験(1-2時間)
  • 午後: 夕日ヶ浦海岸で夕日鑑賞(1時間)
  • 夕方: 夕日ヶ浦温泉の宿にチェックイン
  • 夜: 間人ガニまたは海鮮料理ディナー

2日目:

  • 午前: 金刀比羅神社(狛猫)参拝(1時間)
  • 昼: 道の駅丹後王国「食のみやこ」で地元グルメ・お土産購入(2-3時間)
  • 午後: 帰路

(2) 費用・予算の目安|交通費・宿泊費・食事代の内訳

1泊2日(1人あたり):

項目 内容 目安額
交通費 ガソリン代・高速代(往復) 3,000-5,000円
宿泊費 旅館・民宿(1泊2食付き) 10,000-30,000円
昼食代 道の駅・飲食店 2,000-3,000円
入場料 観光施設 500-1,000円
お土産 丹後クラフトビール、海産物等 2,000-5,000円
合計 2-4万円

注: 間人ガニシーズン(11月~3月)は宿泊費が高めになります。

京丹後の観光スポットは、琴引浜・夕日ヶ浦海岸・立岩など海岸絶景から、金刀比羅神社(狛猫)などの歴史スポット、道の駅丹後王国などの体験施設まで多様です。京都府内で温泉源泉数が最多で、夕日ヶ浦温泉をはじめ日帰り温泉・温泉宿が充実しています。

京都市内から車で約90分でアクセス可能で、1泊2日で1人2-4万円が目安(交通費・宿泊費・食事代含む)です。夏は海水浴、冬は間人ガニと四季折々の楽しみ方があります。

訪問前に京丹後ナビ(京丹後市観光公社公式サイト)や各施設の公式サイトで営業時間・料金・混雑状況を確認し、自分に合ったプランを立てましょう。

よくある質問

Q1京丹後へのアクセス方法は?所要時間はどれくらいですか?

A1京都市内から車で京都縦貫自動車道経由、約90分でアクセス可能です。大阪からは約2時間です。電車は京都駅から特急「はしだて」で天橋立駅経由、京都丹後鉄道で網野駅・峰山駅まで約2.5-3時間です。観光スポットが分散しているため、車でのアクセスが便利です。主要観光スポットには無料駐車場があります。詳細は京丹後ナビ(京丹後市観光公社公式サイト)でご確認ください。

Q2京丹後観光のベストシーズンはいつですか?

A2夏(7-8月)は15のビーチで海水浴が楽しめます。琴引浜、夕日ヶ浦海岸などが人気です。冬(11月~3月)は間人ガニが楽しめ、宿泊施設のカニプランが充実します。ただし冬季は日本海側特有の荒天が多く、雪道運転には注意が必要です。春秋(3-6月、9-11月)は混雑を避けて温泉や絶景を楽しめるオフシーズンで、気候も穏やかです。

Q3京丹後観光の費用はどれくらいかかりますか?

A31泊2日で1人2-4万円が目安です(交通費・宿泊費・食事代含む)。交通費(ガソリン代・高速代往復)は3,000-5,000円、宿泊費(旅館・民宿1泊2食付き)は10,000-30,000円、昼食代は2,000-3,000円、観光施設入場料は500-1,000円程度です。間人ガニシーズン(11月~3月)は宿泊費が高めになります。日帰り温泉や道の駅で予算調整可能です。

Q4京丹後の名物グルメは?

A4間人ガニ(たいざがに)が最も有名です。京丹後市丹後町の間人漁港で水揚げされる松葉ガニのブランドで、11月上旬~3月下旬の期間限定です。近郊の海での日帰り漁のため鮮度が抜群で「幻のカニ」と呼ばれます。他に久美浜湾の牡蠣、丹後クラフトビール、手作りソーセージなどが楽しめます。道の駅丹後王国「食のみやこ」で地元グルメを一度に楽しめます。

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Tripfolio編集部

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