片山津温泉の完全ガイド:旅館・観光・アクセス・楽しみ方を徹底解説

著者: Tripfolio編集部公開日: 2025/11/29

なぜ片山津温泉が注目されているのか

石川県加賀市にある片山津温泉は、柴山潟の湖畔に佇む風光明媚な温泉地です。「どんな特徴があるのか」「泉質は?」「周辺観光は?」と気になる方も多いでしょう。

この記事では、片山津温泉の歴史・泉質・旅館・観光スポット・アクセス方法を、片山津温泉観光協会公式サイト石川県観光連盟の公式情報を元に解説します。

初めて片山津温泉を訪れる方でも、温泉の楽しみ方・周辺観光・アクセス手段を理解し、充実した温泉旅行を計画できるようになります。

この記事のポイント

  • 片山津温泉は1653年に加賀大聖寺藩主・前田利明が発見した歴史ある温泉で、柴山潟の湖底から湧き出る
  • 泉質は72.5℃のナトリウム・カルシウム塩化物泉で、保温効果が高く湯冷めしにくい
  • 日帰り入浴は総湯や一部旅館で可能(総湯は2012年リニューアルの現代的なガラス張り建物)
  • 湖畔散策・サイクリング(約7km)、浮御堂、愛染寺、夏季花火(8月毎晩21時)などの楽しみ方がある
  • アクセスはJR加賀温泉駅から観光周遊バス「キャンバス」で11-14分、または北陸自動車道片山津ICから車で約7分

片山津温泉の特徴:歴史・泉質・ロケーション

(1) 片山津温泉の歴史(1653年発見、加賀大聖寺藩主・前田利明)

片山津温泉は、1653年(承応2年)に加賀大聖寺藩主・前田利明が鷹狩の際に発見したと伝えられています。柴山潟の湖底から湧き出る温泉で、江戸時代から湯治場として栄えてきました。

温泉街は柴山潟の湖畔に広がり、現在では加賀温泉郷(片山津温泉、山代温泉、山中温泉、粟津温泉)の一つとして知られています。2012年には片山津温泉総湯が現代的なガラス張りの建物にリニューアルされ、伝統と現代性が調和した温泉地へと進化しています。

(出典: 片山津温泉観光協会公式サイト

(2) 泉質と効能(ナトリウム・カルシウム塩化物泉、保温効果が高く湯冷めしにくい)

片山津温泉の泉質は72.5℃のナトリウム・カルシウム塩化物泉です。この泉質は保温効果が高く、湯上がり後も体がポカポカと温かい状態が続くため、湯冷めしにくいのが特徴です。

一部の宿泊施設では源泉かけ流しの温泉を提供しており、かのや光楽苑では「飲泉」(温泉水を飲むこと)も可能です。ただし、泉質や効能は温泉分析書に基づくもので、個人の体質により感じ方は異なります。詳細は片山津温泉総湯公式サイトや各施設の公式サイトでご確認ください。

(3) 柴山潟の湖畔ロケーション(1日に7回湖面の色を変えると言われる絶景)

片山津温泉の最大の魅力は、柴山潟の湖畔という立地です。柴山潟は「1日に7回湖面の色を変える」と言われる景勝地で、朝焼け・夕焼け・夜のライトアップと、時間帯により表情を変える湖面が楽しめます。

湖畔には約7kmのサイクリングロードが整備されており、温泉街周辺を自転車で巡ることもできます。天気が良ければ白山連峰の眺望も楽しめるため、温泉だけでなく景色を楽しむ旅行者にもおすすめです。

(出典: 石川県観光連盟「ほっと石川旅ねっと」

片山津温泉の旅館・宿泊施設と日帰り温泉

(1) 日帰り温泉施設(総湯・かのや光楽苑・大江戸温泉物語ながやま等)

片山津温泉では日帰り入浴が可能な施設がいくつかあります。代表的なのは片山津温泉総湯で、2012年にリニューアルされた現代的なガラス張りの建物が特徴です。「潟の湯」と「森の湯」2つの浴室があり、2階オープンテラスから柴山潟と白山連峰の眺望を楽しめます。カフェも併設されているため、湯上がりにゆったり過ごせます。

その他、かのや光楽苑は源泉かけ流しで「飲泉」も可能、大江戸温泉物語ながやまは16時~24時で日帰り利用可(大人1,020円、2025年時点)です。営業時間・料金は変更される場合があるため、訪問前に石川県観光連盟や各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。

(2) 高級旅館・リゾート(料金相場・特徴)

片山津温泉には柴山潟の眺望を楽しめる高級旅館やリゾート施設があります。湖畔に面した客室や露天風呂から柴山潟を一望でき、季節ごとの景色を楽しめます。料金は1泊2食付きで1人2万円~4万円程度が相場ですが、プランや時期により異なります。

高級旅館では地元食材を使った会席料理や、源泉かけ流しの温泉を提供する施設もあります。記念日や特別な旅行でゆったり過ごしたい方におすすめです。

(3) 中級旅館・ビジネスホテル(料金相場・特徴)

片山津温泉には中級旅館やビジネスホテルもあり、1泊2食付きで1人1万円~2万円程度の予算で宿泊できます。温泉は共同浴場を利用する形式が多く、リーズナブルに温泉旅行を楽しみたい方に適しています。

大江戸温泉物語ながやまはバイキング形式の食事や大浴場が特徴で、家族連れやグループ旅行に人気です。宿泊施設により特徴が異なるため、楽天トラベルじゃらんnetで料金・口コミを比較すると良いでしょう。

(4) 宿泊施設の無料送迎バス情報(JR加賀温泉駅から)

多くの宿泊施設がJR加賀温泉駅から無料送迎バスを運行しています。ただし、事前予約が必要で、当日利用不可の場合があるため、宿泊予約時に送迎バスの有無・予約方法を確認しましょう。

JR加賀温泉駅から片山津温泉までは観光周遊バス「キャンバス」も利用できます(所要時間11-14分)。公共交通機関でアクセスする場合の選択肢として覚えておくと便利です。

片山津温泉の楽しみ方:観光スポット・アクティビティ

(1) 浮御堂(うきうき弁天):柴山潟に浮かぶ珍しい御堂・夜はライトアップ

**浮御堂(うきうき弁天)**は柴山潟に浮かぶ珍しい御堂で、片山津温泉のシンボル的存在です。夜間はライトアップされ、湖面に映る光が幻想的な雰囲気を作り出します。

湖畔散策の際に立ち寄りやすく、写真撮影スポットとしても人気です。柴山潟の「1日に7回湖面の色を変える」景色を浮御堂から眺めるのもおすすめです。

(出典: 石川県観光連盟「ほっと石川旅ねっと」

(2) 愛染寺:縁結びの仏「愛染明王」をまつる縁結び寺

愛染寺は縁結びの仏「愛染明王」をまつる縁結び寺として知られています。恋愛成就や良縁祈願を目的に訪れる旅行者も多く、温泉旅行と合わせて参拝する方もいます。

片山津温泉街から徒歩圏内にあるため、湖畔散策や温泉巡りの合間に立ち寄りやすいスポットです。

(3) 湖畔散策・サイクリング(柴山潟周辺約7kmのサイクリングロード)

柴山潟の湖畔には約7kmのサイクリングロードが整備されており、温泉街周辺を自転車で巡ることができます。レンタサイクルを利用すれば、気軽に湖畔の景色を楽しみながら散策できます。

春・秋は気候が穏やかで、サイクリングや散策に最適です。湖畔には浮御堂やベンチが点在しているため、景色を眺めながら休憩することもできます。

(出典: 加賀温泉郷公式「片山津温泉街を遊びつくそう!」

(4) 湖上アクティビティ(サップ・カヤック)

柴山潟ではサップ(スタンドアップパドルボード)やカヤックなどのアクティビティも体験できます。湖上から柴山潟と白山連峰の景色を楽しめるため、アクティブに過ごしたい方におすすめです。

ただし、アクティビティは季節や天候により実施されない場合があるため、事前に片山津温泉観光協会公式サイトで確認しましょう。

(5) 夏季イベント(毎晩21時からの花火・ドローンショー)

片山津温泉では、夏季(8月)に毎晩21時から約10分間花火が打ち上げられます。温泉街の夜を彩る花火は、宿泊客は無料で観覧でき、一部期間は有料観覧エリア(浮桟橋、300円)も設けられます。

2024年夏には花火と300機のドローンショーのコラボイベント「Lagoon Fireworks 2024 夜空舞う」も開催され、和太鼓チーム「Dia+」のライブパフォーマンスと共に柴山潟上空で花火とドローンの共演が楽しめました。冬季(10月1日~12月31日)はイルミネーションも実施されるため、季節ごとのイベントを楽しめます。

花火やイベントは天候により中止になる場合があるため、最新情報は片山津温泉観光協会公式サイトでご確認ください。

片山津温泉へのアクセスとベストシーズン

(1) 電車でのアクセス(JR加賀温泉駅から観光周遊バス「キャンバス」で11-14分)

JR加賀温泉駅が最寄り駅です。駅から片山津温泉までは観光周遊バス「キャンバス」で11-14分、または宿泊施設の無料送迎バス(要事前予約)を利用できます。

観光周遊バス「キャンバス」は加賀温泉郷の各温泉地(片山津温泉、山代温泉、山中温泉)を巡る路線バスで、JR加賀温泉駅から片山津温泉総湯まで運行しています。料金や時刻表は加賀温泉郷公式サイトでご確認ください。

(2) 車でのアクセス(北陸自動車道片山津ICから約7分)

北陸自動車道片山津ICから約7分(4.3km)でアクセスできます。小松空港からは車で約20分です。

駐車場は宿泊施設に併設されている場合が多いですが、総湯や観光スポットの駐車場は台数に限りがあるため、混雑時期(ゴールデンウィーク、夏季花火期間、年末年始)は早めの到着をおすすめします。

(出典: 片山津温泉観光協会「アクセス」

(3) 四季別のベストシーズンと見どころ(夏:花火、冬:イルミネーション等)

片山津温泉は四季それぞれに魅力があります。

季節 見どころ 特徴
春(3-5月) 湖畔散策・サイクリング 気候が穏やかで過ごしやすい
夏(6-8月) 花火(8月毎晩21時)、湖上アクティビティ 夏季イベントが充実、宿泊費は繁忙期料金
秋(9-11月) 湖畔散策・紅葉 気候が穏やかで過ごしやすい
冬(12-2月) イルミネーション(10月1日~12月31日、16:00~22:30) 冬季イベント、温泉で温まる

夏季(8月)は花火が毎晩打ち上げられるため人気ですが、混雑します。春・秋は気候が穏やかで湖畔散策やサイクリングに最適です。冬季はイルミネーションで温泉街が彩られ、温泉で温まる楽しみが増します。

混雑状況は季節・曜日により大きく異なるため、ゆったり過ごしたい方はオフシーズン(春・秋)がおすすめです。

まとめ:片山津温泉で体験したいこと

片山津温泉は、柴山潟の湖畔という風光明媚な立地、1653年から続く歴史、保温効果の高いナトリウム・カルシウム塩化物泉が特徴の温泉地です。日帰り入浴は総湯や一部旅館で可能で、宿泊施設は高級旅館から中級旅館まで幅広い選択肢があります。

湖畔散策・サイクリング・浮御堂・愛染寺・夏季花火・冬季イルミネーションなど、温泉以外の楽しみ方も充実しています。JR加賀温泉駅からバスで11-14分、北陸自動車道片山津ICから車で約7分とアクセスも良好です。

温泉・観光・アクティビティをバランスよく楽しめる片山津温泉で、充実した温泉旅行を計画してみてはいかがでしょうか。詳細は片山津温泉観光協会公式サイトや各施設の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q1片山津温泉の泉質・効能は?

A1泉質は72.5℃のナトリウム・カルシウム塩化物泉で、保温効果が高く湯冷めしにくい特徴があります。柴山潟の湖底から湧き出る温泉で、一部施設では源泉かけ流しや「飲泉」も可能です。ただし、泉質や効能は個人の体質により感じ方が異なるため、詳細は片山津温泉総湯公式サイトや各施設の公式サイトでご確認ください。

Q2片山津温泉で日帰り入浴はできますか?

A2片山津温泉総湯や一部旅館で日帰り入浴が可能です。総湯は2012年にリニューアルされた現代的なガラス張りの建物で、「潟の湯」と「森の湯」2つの浴室、2階オープンテラスから柴山潟と白山連峰の眺望、カフェ併設が特徴です。大江戸温泉物語ながやまは16時~24時で日帰り利用可(大人1,020円、2025年時点)。営業時間・料金は変更される場合があるため、訪問前に最新情報をご確認ください。

Q3片山津温泉のベストシーズンはいつですか?

A3四季それぞれに魅力があります。夏季(8月)は毎晩21時から約10分間花火が打ち上げられ、冬季(10月1日~12月31日)はイルミネーションが実施されます(16:00~22:30)。湖畔散策やサイクリングは気候が穏やかな春・秋が過ごしやすいです。混雑を避けたい方はオフシーズン(春・秋)がおすすめです。詳細は片山津温泉観光協会公式サイトでご確認ください。

Q4片山津温泉へのアクセス方法は?

A4JR加賀温泉駅から観光周遊バス「キャンバス」で11-14分、または北陸自動車道片山津ICから車で約7分(4.3km)です。多くの宿泊施設がJR加賀温泉駅から無料送迎バスを運行していますが、事前予約が必要で当日利用不可の場合があるため、宿泊予約時に送迎バスの有無・予約方法を確認しましょう。小松空港からは車で約20分です。

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Tripfolio編集部

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